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2013年7月27日土曜日

パリ、ルーブル

夏休みということで、旅行に行って来ました。
行き先は花の都、パリ。

日本から母親と叔母がこちらへ遊びに来ている時に、どうせなら妻の母も一緒に行きましょうよと、ちょっとした家族旅行でした。

母にとっては初めてのフランス。
私たち夫婦にも10年振りのパリです。
フランス語を学校で勉強している子供たちも、初めてのパリを楽しみにしていました。

ベルリンから飛行機で1時間半、あっという間にフランスです。
ダ・ヴィンチ・コードを読み、観て以来、もう一度ルーブルに行きたかったんです。
26年振り(!)のルーブル。
妻は20歳の時に1年ほどパリに留学していたので、かなりフランス贔屓。
買い物を楽しみにしていたようです。

しかし、、、
この夏休みという時期が悪かったのか、蒸し暑い上に人が多く、非常に疲れました。
ドイツのベルリンと比べても更に自由なパリの街は、もはやみんなが好き勝手にやってるような感じで、そんな雰囲気も疲れる要因でした。

高齢な母と叔母にとってもパリの天候と、秩序がない街の感じはつらかったようです。
ドイツの方が安全で涼しくて良かったと言ってました。
この話題はちがう機会にでも。

今回の旅行で私にとって最も楽しみだったルーブル、やっぱりというか、あまりにも多くの人が来ていたため、美術鑑賞なんて状態ではありませんでした。
まったく落ち着いて観られない。
結局、有名な数点を見ただけで、もう帰ろうということになりました、、、
何でもない作品なんてひとつもないはずなのに、目玉作品以外はほとんどの人が素通り。
もったいない、、、残念でなりません。

子供たちも当初モナ・リザを楽しみにしていたのですが、暴力的な人だかりに恐れをなしたのか、美術館や博物館に興味をなくしたようです。
次の日にオルセーに行くかと尋ねたとき、「美術館はもう嫌だ」と言いました。
良くないですねー、こういうの。
どこかで美術館、博物館に対する良い思い出を作らないといけません。

それでも「モナ・リザは本当にどっからでもこっちを見てた!」、「3Dだったよ!!」と、楽しそうに話してくれました。
子供のテレビ番組でモナ・リザについて特集したのを見ていたらしいです。
百聞は一見にしかず。
酷い環境の中でも何かを感じてくれたようで嬉しいです。

母親はサモトラケのニケが実際に見れたことを喜んでいました。
それだけ見れれば、あとはもう良かったみたい。
出口に向かう途中に、ミケランジェロの奴隷がありました。

私にとっては、瀕死の奴隷とミロのヴィーナスはちょっと特別な思い出があります。
美大の予備校生だった頃、石膏像のデッサンで初めて評価されたのがミロのビーナス(背面)でした。
そして初めて褒められたのが瀕死の奴隷(トルソー)。
デッサンの描き方を理解するきっかけになった2つの彫刻です。
今回残念ながらミロのヴィーナスは観れませんでしたが、ルーブルはしばらくいいや。
いつか空いてるときにゆっくり行こう。

地下鉄の乗り換えにしても、街を歩くにしても、なんとも言えない緊張感がありました。
全員くたくたになってホテルに帰りました。

ホテルの前の広場ではたくさんの子供たちが水遊びをしていました。
ミストが定期的に吹き出すようになっていて、みんな大喜び。
うちの子ももちろん、服がビシャビシャになるまで遊びました。
子供と一緒だと、旅行のスタイルが変わって来ます。
何より安全第一。
周りに対してすごく敏感になっている自分がわかりました。
疲れるはずです。
美術館や買い物だけっていうのはまだまだ難しい年齢ですしね。
そこで次の日は私と母親、叔母の日本人グループだけでオルセーに行くことにしました。

それほど期待していたわけではないけれど、ちょっとガッカリ感があった今回の旅行。

パリだけでフランスは語れないので、もっとちがうところも体験する必要がありますね。



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