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2016年3月8日火曜日

ライプツィヒ

朝も日が昇るのが早くなってきました。
ちょっと前まで子供たちの登校時間はけっこう暗かったのですが、最近はすっかり明るくなり、春が近いのを感じさせてくれます。

子供たちを路面電車乗り場まで送った後、近所をしばらく散歩することにしています。
先日はカメラを持ってちょっと長く歩いてきました。
まだ寒いのに野鳥達は元気ですね。
ヨーロッパコマドリ、なんかもう見慣れちゃいました。
先週末はライプツィヒに行ってきました。
今回はファミリーコンサート鑑賞。
ゲワントハウス内にあるメンデルスゾーンの彫刻

ライプツィヒといえばゲヴァントハウスオーケストラです。
曲目は Tristan Schulze の「 Die Tiere des Jadekaisers - Ein doppeltes Doppelkonzert für Doppelrohrblsttinstrumente und Orchester 」
演奏はゲヴァントハウスオーケストラで、指揮者は Andris Poga 。


「翡翠皇帝の動物達」ってところでしょうか。
でも、その後のドッペル、ドッペルって、日本語にするとどうなるの?
「ダブルリード楽器とオーケストラのための二重奏曲」みたいな感じなんでしょうけど。

ダブルリードの楽器は オーボエ、イングリッシュホルン(コーラングレ)とファゴット、コントラファゴット でした。
Gundel Jannemann-Fischer / Oboe, Englischhorn
Eckehard Kupke / Fagott, Kontrafagott

演奏家二人がそれぞれ二種類の楽器ということでドッペルなんでしょうか?
作曲家のトリスタン・シュルツェさんはチェロ奏者としても活躍しているそうです。
初演ということで、作曲家も来ていたようです。

そして今回もまた子供たちの良く知っている俳優さんが、語り部として参加していました。
Malte Arkona / Sprecher
このマルテ氏、子供たちが見ているテレビ番組によく出てますね。
週末の子供向けクイズ番組なんかで司会をやっていたような気がします。
テレビでは気にしていませんでしたが、なかなか良い声でした。

ファミリーコンサートということで、お客さんも家族連ればかり。
6歳からということだったのですが、赤ちゃんや幼児も多く、けっこう泣き叫んだりフラフラしたりしてました。
娘はそっちの方が気になって、コンサートにいまいち集中できなかったみたいです。
「最初からなんかつまらなくなっちゃった」だって。
ちょっと残念です。

私にとってはマルテ氏の語るストーリーがいまいち理解できなかったので、途中から頭に入れるのをやめ、聞き流すことにしましたが、演奏の方はさすが一流オーケストラ。
弦楽隊だけの演奏でしたが、音の美しさにうっとりしちゃいましたよ。
一曲一曲が短く、聴きやすいメロディーばかりだったのも良かったです。

演奏会終了後、入場口でマルテ氏が子供たちとの記念撮影をしていました。
もちろんうちの子供たちも一緒に撮ってましたよ。
子供たちには私が一番最初に買ったデジカメ、ニコンのCOOLPIX 950 を渡していたのですが、このカメラ、液晶モニターを見ながらレンズ部分を180度廻せるため、自撮りしやすいんですね。
マルテ氏に「すごいカメラだな」と、驚かれたそうです。
古いだけなんですけど。

5月にもこのファミリーコンサートのシリーズで、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」があるようです。
行きたいなー。
テーマが「水とカッコー」ってことなので、鳥好きな娘もこれ大丈夫かな? 


2015年12月29日火曜日

クリスマス終了

息子の描いたクリスマスカードです。

今年のドイツは暖冬です(今のところ)。
寒くないのはありがたいのですが、寒くないためクリスマスっぽくなかったというか、、、
何となくいつもと違う感じでした。
そして、何となく終わっちゃったっていう感じでした。

今年からクリスマスマーケットの近くに登場した展望台のアトラクション。
その名もCity Sky Liner。 
City Sky Liner から見えるクリスマスマーケットです。
子供たちの希望で仕方なく乗ってきました。

それでも今シーズンはクリスマスマーケットに2回行ってきました。
相変わらず賑わってはいましたが、こちらも例年と比べると何となくおとなしめな感じがしました。
難民問題やらテロやら、、、人々も迫りよって来ている何かに不安を感じているのかもしれません。
ツリーに飾るデコレーションを購入


ドイツでは、24日の午後2時くらいから店も閉まり、夕方には街も通りもすごく静かになります。
クリスマスは暖かい家の中で家族と楽しく過ごす大事な時間なんですね。

そして子供達にとっては、サンタクロースがプレゼントを持ってやって来る、たまらない時間でもあります。
でも、我が家ではプレゼントは簡単にもらえません。
サンタを捜しに行かなければならないんです。

外が暗くなり始めると、子供達がソワソワし始め、我慢が出来なくなって来ているようでした。
しかし子供達、どこまで信じているのでしょうか?
去年は、やはりサンタを捜しに出た路上で、車からプレゼントを降ろすサンタを目撃。
一昨年は知り合いに頼み、サンタが家に来てくれましたが、赤い服の下はジーンズでした。
今年のクリスマスツリー、ちょっと小さめですね。
娘の方はサンタの存在を信じてるというより、感情的に信じたいという感じ。
息子は本物のサンタが、パートタイムの素人サンタをやとっていると考えているようです。
でなければ、世界中にいる子供達にプレゼントを配ってまわれるわけがないと。
息子の説を聞きながら、今年は小雨の降る中、サンタを捜しに近所を15分程かけて廻りました。
他の家にやって来たサンタは見かけませんでした。

そしていよいよプレゼントの時間です。
子供達はやっぱり大興奮。
クリスマスツリーの下に並べられているプレゼントに喜んで飛びつく姿を見るだけで、幸せな気分になれました。


今年の私のプレゼント、ママからはいつも通り、チョコレートのたくさん詰まった袋と本を。
妻からはCDをもらいました。
チョコレートは危険です。
ミルカがいっぱい。
知らず知らずに(知っているんですけれど)つまんでしまい、気がつくと食べ過ぎ状態です。

本の方は、この間まで勉強していたオリエンテーリングコースのテストみたいで、ドイツについてクイズ形式になっています。
「Wie gut kennen Sie Deutschland?」(どれくらい良くドイツを知ってる?)という本でした。
先日あったテスト前、我が家に来ていたママと一緒に問題を解いて、夕食後のひと時を楽しく?過ごしていたのですが、彼女にとっても楽しかったのでしょう。
素敵??な本をいただきました。
これでより一層ドイツについて詳しくなれそうです、、、
amazon.de より


CDは Benjamin Clementine の「At Least for Now」。
舞台演劇みたいな音楽というか、演奏はピアノとわずかな弦楽器にドラムとすごくシンプルなのに、歌声と合わさるとすごく劇的な雰囲気というか、独特で緊張感のある空間を作り出すミュージシャンですね。
上手く言えませんけど、、、
すごく良いアルバムだと思います。
妻が言うには、雑誌で、玄人のお薦め、何かの引き出しに当てはまらない発見の1枚という紹介をされていたCDだそうです。
Benjamin Clementine / At Least for Now
amazon.de より
クリスマスも過ぎてジルベスター(大晦日)まであと数日。
例年よりひっそりする感じのマグデブルグです。
みなさま良い年末をお過ごしください。

2015年11月20日金曜日

ブリュートナーの修理、完了

夏に修理のため職人さんのところに預けていた我が家のブリュートナー、先日「もうすぐできるから、工房に見に来るか?」との連絡をもらいました。
工房はマグデブルグ近郊の村にあるため、職人さんがわざわざ迎えにきてくれました。

預けた時には9月中には出来上がるなんて話だったのですが、もう11月の半ば過ぎですね。
なんでも夏に体調を崩して、一月近く仕事にならなかったんですって。
我が家はまったく気にしてなかったのですけれど。
遅くなってゴメンねと謝ってくれました。

職人さんの家は祖父の代からピアノ修理の職人家族で、彼女が3代目。
数年前に同じくスタインウェイの職人をしていた旦那様を亡くし、現在は一人でやっているそうで、大きな物を動かす時なんかにちょっと寂しくなっちゃうんですって。
なんか全体的に奇麗になってます
話を聞いていると、仕事というよりもピアノを直すのが大好きで仕方ないという感じの職人さんでした。
ピアノという楽器と弾く以外で深く関わっている人なんですね。
我が家のブリュートナーも、彼女にとってはいろいろ大変なところがあったようで、そのぶん思い入れもかなり強いみたいなんですね。
ものすごく気に入ってもらったようです。
車で工房に向かう道中、
「もし良かったら私の持っているブリュートナーと取り替えないか?」
みたいなことを言われたんですね。
どんだけ気に入ってるんだよって話ですが、我が家のブリュートナーってそんなに魅力的だったっけ?

何といっても1887年製なので古いことは古いですね。
おそらく創業者のユリウスさんが現役で作ってた頃のものでしょうね。
JULIUS BLÜTNER, LEIPZIG
1865年から1881年までにもらった賞が記されていますね。

工房はさすが古そうなピアノがたくさん置いてありました。
でもほとんどが修理途中というか、彼女の可愛いコレクションのようです。
古いピアノのコレクター?
自分で直せるんだから、ゆっくり楽しめますよね。
ピアノ線を叩くフエルト部分は新しく交換
金属部分も磨いてくれたようです。
ピカピカ。大変だったろうに、、、

我が家のピアノは過去に水害の被害にあったんじゃないかと言ってました。
詳しい話はちょっと判らないのですが、土台の木に痛んでいる部分があるため、なかなかしっかり固定できず途中で何度も諦めそうになったんですって。
結果的に上手くできたそうなのですが、その部分がいずれまた緩んでくる心配があるんだそうです。
もしそうなっておかしいなと思ったら、無料で前述した彼女のブリュートナーといつでも取り替えてくれるんですって。
中の仕組み部分だけ見てるとそんなに古い感じもしませんね。

そこまで言われるなら、もうすぐに取り替えちゃっても良いんじゃないとか私としては思っちゃうんですけど、何故か子供たちは「え〜っ」と、そのありがたい提案に否定的でした。
そんなに気に入ってたんだ、あのブリュートナー、、、
一番右のピアノが彼女のブリュートナー。
手前の小さなグランドピアノはスタインウェイでした。

職人さんのモデルは1915年製だそうで、うちのと比べると多少新しいですね。
それでも100年前のピアノです。
楽器としての程度でいうとこちらの方が全然良いそうなので、やっぱり職人さんマニアだね。
ピアノの見た目も、色で言えば妻の部屋の雰囲気によりマッチすると思いましたけど。
前板にもアールヌーボーな装飾とか彫られてたし、自分としてはこっちの方が好きかなー、、、

職人さんの話を聞いていて、昔お世話になっていた車の修理工場の社長を思い出しました。
自分で直せちゃうもんだから、車が壊れるってことが特に問題とは思ってないみたいなんですよね。
話をしているとどうも壊れやすい車ばっかり好きみたいでしたし。
馬鹿な子程可愛い的な何かがあるんでしょうかね?
かなり古そうなスタインウェイ、装飾が可愛らしいです。
もうどうにもならないみたいですけど、、、

きっと我が家のブリュートナーも彼女にとっては、「いつ壊れるか解らない危なっかしくて、側に置いておかなきゃいけない子」って感じなのかもしれません。
壊れたらいつでも取り替えてあげるよなんて、ピアノの話をしているんじゃないみたいですけど、、、
無造作に置いてありますね、、、

そういうわけで、我が家のピアノ、どうやら完成したみたい。
試しに子供たちと妻が弾いたのですが、しっかりしたピアノの音でした。
まったく上手く言えませんけど、修理に出す前はギャンギャンした軽い感じの音だったと思います。
そして近々帰って来る予定。
家だとどんな音に聴こえるんでしょうか?
楽しみになってきました。

2015年7月2日木曜日

ブリュートナー、修理決定

我が家のブリュートナー、修理をすることとなりました!
先日、ピアノ運搬業者が来て工房の方へ持って行ってくれました。

今回の修理、けっこうなお金がかかります。
もちろん新品を買うよりは全然安いのですけど。

昨年、ブリュートナーも扱っている修理職人さんと連絡を取り、実際どのような状態なのか見に来てもらったことがあったんですね。
その時職人さんに「これなら修理すれば直る」と言われてたんです。
そしてかかる費用もざっとですが教えてもらってました。
マグデブルグの近郊で修理工房をやってる女性のマイスター。お父様も職人さんだったそうです。


そんなわけで、前から「車を買う」か「ピアノを直す」かの、どちらにお金を使うかで迷っていたんですね。
今うちで一番車を欲しがっているのはおそらく子供たち、2番目はきっと妻でしょう。
学校に送迎してもらいたいって理由だけだと思います、、、
妻は庭の畑のために、土やら道具やら時々車じゃないと運べない物を買いにいきますからね。
私はどうせ運転手だし、右側通行も面倒そうだし、いまいち消極的だったりします。
前に運転した時ついつい反対車線を走りそうになって、助手席の友人を何度もビビらせました。
車は欲しいですけどね、BMWの小さいのとか、、、



結果的に、より文化的な生活を目指そうということで、ピアノのオーバーホールを決定。
子供の同級生のお母さんに車で送ってもらった時、その話をしたらどういうわけか非常に喜んでくれて「素晴らしい判断だわ、車が必要な時はいつでも言って!」と、言われました。
文化を守るチョイスに感動したのかもしれません。
ちなみにそのお母さん、旦那さんも共にお医者さん。


女性職人さんは、こういった古いピアノのしかも良いメーカーの物は絶対に捨てちゃいけない、と言ってました。
結果的にかかったのは運送費だけだったので(過去記事)、ただでもらっちゃったような我が家のブリュートナー。
失敗だった?という思いもチラリとはあったため、彼女の話は胸に沁みました。
古い楽器にはその楽器しか出せない味わい深い音があるんだそうです。
良い音が出るように直してもらわないとね。

誰よりも何より彼女自身が直したくてしょうがないように感じましたけど。
半年振りくらいの再会となりましたが、私たちの決定をすごく喜んでいました。
仕事が入ったことの喜びもそうでしょうけれど、本当にピアノが好きなんでしょうね。
どういった行程で直していくのか、見てみたいです。
いつでも見学OKと言ってくれました。


取りにきてくれたピアノ運送屋さん達は、うちの古いのを見て「これ捨てるの?」と聞いてきました。
妻が「直すんだよ」と答えると、「それじゃまたここに戻すのか」とちょっとガッカリな様子。
大変だもんね運ぶの、次は階段上りだし。


運送さん達の話だと、昔に作られた古いピアノの方が現代のよりもずっと重いんだそうです。
とくにスタンウェイだとかブリュートナーだとか、有名メーカーの物はアップライトでも小さいグランドピアノ並みの重さなんだとか。
そこで少しでも軽くするためにと、外せるパーツは外して運ばれて行きました。



仕上がってくるのは9月終わりくらいになるのかな。
しばらくお別れです。


子供たちが楽器を習っているのため、実際ピアノは毎日チューニングに使っているんですね。
特にホルンを習ってる息子が。
でも今までは本当にピアノの音が正しいのか怪しい状態でした。
絶対に狂ってたと思います。

大体3ヶ月くらいかかるという話しでしたが、どんな風に戻ってくるのか今から楽しみでしょうがありません。

そういえば、現在我が家で一番ピアノを使っている息子の演奏発表会が、先週老人介護センターにて行われました。
音楽学校で同じ部屋を使っている2人の先生(ホルンとトロンボーン)のクラスの発表会です。

スペイン人の先生、若くて親切、息子も大好きみたい。
トロンボーンの先生と生徒さん達がオープニングの演奏をしました。
息子が一番小さかったのかな?
会場の介護センターに向かう時からガッチガッチに緊張していました。
見てるこっちまで疲れそうな程です。
演奏の方は上手くいきました。
本人は「2回(音を外して)失敗した」と悔しそうでしたが、大したミスじゃなかったと思います。
先生にも「小さなことだったからまったく問題なかったよ、すごく良く吹けてた」と褒められてました。

音楽学校ではちょこちょこと演奏会を開くことによって、人前で演奏することになれる訓練をしてるんですって。
でもこういった会場は今回が初めてでした。
ご老人達にとってはどうだったんでしょうか?
ほぼ無反応な感じでしたけど、、、

週末には娘のバレエ発表会がありました。
こちらの方は街のオペラハウスで2日間3回のの公演です。
前回ほぼ満員だったようですから、大したもんですね。
こういうの我が家はいつもチケットを購入するのが遅いんですよね。
今回は2階席の後から4列目でした。


娘達のグループは傘を使って踊りました。
前回と比べると足の動かし方とか、バレエらしくなってきたと思います。
習っているのはクラシックバレエのクラスです。
でも
写真で見ると、あまり揃ってないね。


今回は縦に並んだり、傘をさされて影になったり、あまり良く写真が撮れませんでした。
悔しいです。
娘はトゥシューズに憧れてるみたい


今回初めて公演を最後まで観ましたが、おそらく市営なバレエ教室の発表会ということで、いろいろな年齢層、それこそママさん達のフラメンコまでありました。
子供たちの学校の英語の先生もバレエで出てらっしゃいました。
でもほぼ女性ですね。
男性は3、4人しかいなかったんじゃないでしょうか。

9月からは私再びドイツ語学校に通うこととなりました。
これから先、こっちで不自由なく生活するためには「絶対に」必要なことなんだ!そうです、、、
私のインチキなドイツ語がどれくらいのレベルなのか、先日語学学校へ行ってテストを受けてきましたよ。
どんなクラスからのスタートになるかは、後ほど連絡をくれるそうです。
個人的には初心者クラスから参加したかったんですけど。
今、ドイツもシリアとかからの難民問題で、空きがなかなかないんだそうです。
私のように滞在許可証は持っていて、ドイツ語を習いにくるのは珍しいケースなんですって。
そういえばみんな滞在のビザが欲しくて、語学学校に通うんですもんね。
まあ、ゆっくりやろうと思います。

2013年10月16日水曜日

ゲヴァントハウス・オーケストラへ

先日、日本から仕事で来た友人達とライプツィヒにコンサートを聴きに行きました。
今回はゲヴァントハウス・オーケストラのブラームス・ツィクルスから、交響曲の1番とヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲を。

先月頭に来たばかりなのに再びゲヴァントハウスにやって来ました。
そして今回はオーケストラ。
興味はあってもなかなか行けないのが現実、チケットを取ってくれたお友達には感謝、ダンケ!です。

開演までライプツィヒをいろいろ見てまわろうかとも思ってたのですが、当日はあいにくの雨、しかも結構な降りでした。
ドイツは雨でも傘をさす人があまりいないのですが、さすがにその時は傘無しの人がいませんでした。
足下とかビチャビチャ、せっかくスーツ着て来たのに、、、

ということで、とりあえずニコライ教会で雨宿り。
この教会、東ドイツ時代に現行政府に対しての反対派組織の本拠地になってたという、熱い教会です。
ちょうどパイプオルガンの演奏をしていて、雨に濡れた嫌な気分とか、一瞬で忘れさせてもらいました。
こういったところ、さすがというか、やっぱりドイツなんですよね。
ニコライ教会
内部は薄いグリーンが印象的な優しい感じのする教会でした。
入り口からすぐの席に座ってパイプオルガンに聴き入ってたので、内部はよく見ませんでした。
見学はこの次ということで。

ライプツィヒに来て買いたかった物もあったんです。
それはお弁当箱、というかタッパー。
私の子供は食物アレルギーのため、学校で給食を食べられません。
毎日お弁当持参です。
このタッパー、前回ライプツィヒに来た時に立ち寄った店で妻が見つけ、その時に5つ買ったのですが、この5つというのがいけませんでした。

毎日子供たちが2つ、昼食のお弁当箱として使いますが、妻も使う時があるんです。
前の日の夕飯を詰めるだけなのですが、3人分を詰めるとなるとタッパーは後1個あった方が楽なんです。
夕方使用済みのタッパーを食洗機にぶち込み、洗ってもらってるあいだにお弁当を詰める。
これが理想的なのですが、1個足りないせいでその1つ分を手洗いしなければならない。
もしくは食洗機が止まるまで2時間くらい待つ。
タッパーの1つぐらい手洗いしろよと言われればそれまでなんですけど、、、
こうやって文章にすると本当に大したことないことなんですけれど、、、

ドイツのキッチンはシンクが基本的に小さいため、皿を洗うのに適していないんですね。
だいたい洗い方が日本とは違うんです。
こちらの洗い方、シンクにためたお湯に洗剤を溶き使用済みの皿等を入れ、スポンジとかでジャブジャブ汚れを落とします。
そしてそのまま水を切って乾燥する。
それでおしまい。

泡や残った洗剤をきれいな水で洗い流したりしません。
日本のように水を使うのはとても不経済と思われています。
ドイツは水がとても高いんですね。
洗剤も身体に影響が出ない量だし、今はまったく無害という洗剤もたくさん出ているので、そのような洗い方をしてもまったく問題がないそうですが、、、でも、ねぇ。

このように複雑な理由から、後ひとつそのタッパーがあればこの問題は簡単に解決することなので、今回どうしても買いたかったんですね。

タッパー?そんなのどこでも買えるんじゃ、、、
そのような疑問もあるかもしれませんが、そのタッパー、只のタッパーじゃありません。
電子レンジで温めても「有毒なガスが発生しない」というタッパーなんです。
他のタッパーからは有毒ガスが出てるのかも良く知らないのですが、そういった売りがある製品なので。
毎日のことですしね。
しかし残念ながらその商品、欲しいサイズが売り切れてました。
どこかで探すしかないようです。

夕食はゲーテが書いた「ファウスト」に登場するお店、アウエァーバッハスケラーでとりました。
この有名店、森鴎外も通ったそうです。
味の方はまあまあ、こってりのドイツ料理。
雰囲気はさすがに1525年から続いているそうで、とっても良いです。
お腹いっぱいになりました。

そしてやっとコンサート。
今回はブラームス・シリーズということで人気プログラムだったんでしょうね、ほぼ満席。
プログラムも売ってる席案内の女性に「最後の1つよ」と言われました。
私の席は指揮者の顔がよく見える、オケの右斜め後方でした。
指揮者はリッカルド・シャイー、ゲヴァントハウスのカペルマイスターです。
若干ソリスト達の音が聴こえづらいという感じもしましたが、ビジュアル的には楽しめました。

肝心の音楽はというと、、、
協奏曲の方は聴いたことがなかったのですが、とても楽しめました。
最後の楽章とか特に。
上手いソリスト達、良いオーケストラっていうのはすぐに感じました。

休憩を挟んで後半は交響曲の第1番。
テンポが速い!
それでも1楽章、2楽章と良い感じで盛り上がってきていました。
そして3楽章から休みなく4楽章に続き、ホルンのソロではぐーっとこみ上げて来るものがあったんですが、その後しばらくしてなんだか急に集中が切れてしまい、最後はなんだか置いてかれちゃったような感じでした。

「いつ終わるの」みたいに冷めちゃって、ちょっとというか、かなり残念でした。

ヴァイオリンのソロとかめちゃ美しかったし、オーボエとフルートも目立ってて面白かったんですが、なんか全体を通しての感動が足りなかった。
最終楽章はもう少しじっくりやってくれた方が自分には良かったかな。

しかし、ゲヴァントハウス・オーケストラの素晴らしさは体験できました。
シャイーが自分といまいち合わないってこともわかりました。
一緒に行ったお友達、フルート奏者で音楽の専門家なのですが、彼女も何か物足りなかったみたい。
演奏会後、感想で話が合ったのが嬉しかったです。
もう一人のお友達は時々気を失いかけてた様です。
仕事でお疲れのところにクラシック音楽、α波が脳に出まくってたんでしょうね。
ある意味とても幸せな、実に贅沢な体験です。
良かったね。

来月は地元マグデブルグで子供たちとバレエで「カルミナ・ブラーナ」を観に行く予定。
チケットも購入済みです。
せっかくドイツに住んでるんだから、身近な素晴らしい文化をなるべく体験しなくちゃね。



2013年9月10日火曜日

コンサート

久しぶりにライプツィヒに出かけて来ました。
クラシックのコンサートを聴きに行くためです。
ライプツィヒまでは電車に乗って1時間ちょっと、実は近いんですよね。
ライプツィヒ中央駅

今回聴きに行ったコンサートはピアノのデュオで、演奏者はマルタ・アルゲリッチとマウリツィオ・ヴァリナ。
このコンサート、地元のピアノメーカー、ブリュートナーがプロデュースしたコンサートで会場はゲヴァントハウスです。
Blüthner Classics という名前でいろいろと企画しているようですね。
ライプツィのブリュートナー・ショールーム
妻が先月ピアノを購入する際いろいろと調べているうちに、ブリュートナーのHPでこのコンサートを知ったみたい。
アルゲリッチは10数年前NHK交響楽団のベルリン公演で聴けるはずだったのですが、直前の病気とやらで急遽交代してしまい、聴くチャンスがありませんでした。
CDもショパンを一枚持ってただけで、それもほとんど聴いてないCDだったため、どんな演奏をする人なのか知りません。
才能のある美人ピアニストっていうくらいです。
「鍵盤の女王」と呼ばれるアルゲリッチの演奏、チャンスがあれば聴いてみたかったんですよね。
それと何よりブリュートナーのピアノの音が聴いてみたかったんです。
Gewandhaus Leipzig

プログラムはモーツアルト、ラフマニノフ、シューマン、リスト、ヴィトルト・ルトスワフスキ(詳しくはブリュートナーのホームページでどうぞ)。
知っている曲はありませんでした。
クラシック音楽は聴きくのは好きですが、詳しくないです。

ピアノデュオのコンサートも初めてでした。
最初は二人の奏者が作り出す緊張感で目眩に襲われそうでしたが、いつしか緊張するのも忘れるほど引き込まれました。
妻は静かなメロディーでの掛け合いで涙がこぼれたそうです。

席が一番上の後ろの方だったため奏者の顔の表情までは見えませんでしたが、真ん中よりちょっと左寄りという場所だったので全体はよく見えました。
70歳を過ぎてるアルゲリッチですが、すごい迫力、パワフルです。
ついつい眼で追っちゃいます。
彼女が時々印象的なフレーズを力強く弾いて、リズムを作っているというか、相手を引っ張ってるという印象でした。
弾き終わって挨拶をしているところなんかは、なんだかとても可愛らしい感じなんですけど。

アルゲリッチの演奏でお気に入りのピアノ曲、聴いてみたくなりました。
演奏が終わり夫婦共に少々興奮状態でゆっくり出口に向かっていると、何やらサイン会が行われる様子。
アルゲリッチほどの大物でもサイン会とかあるの?と思いつつ、そんな彼女を近くで見てみたいとやって来るのを待ちました。

アルゲリッチさん、歳をとっても奇麗というか、魅力的でしたね。
多少不機嫌そうだった感じがしないでもないですが、演奏後サイン会、お疲れだったでしょう。
大したもんだ。

ミュンヘン近郊に住んでいるという日本人のピアニストの方にも偶然声をかけられ、ちょっとした出会いもありました。
共演したマウリツィオさんと知り合いで招待されたそうです。
クラシック音楽といえばやっぱりドイツは本場。
日本から勉強や働くために来ている演奏家の方達が多いです。
ベルリンに住んでいた時に知り合った日本人も、半分は音楽家の人達でした。
演奏する側からの話をいろいろ教えてもらえたりして、とても面白かったですね。
今回の出会いも大切にしよう。

それから生で聴いたブリュートナーの音、なんて言ったらいいんでしょう。
とても暖かいというか、柔らかい感じのする音でした。
当たり前だけど我が家のブリュートナーとは全く違いました、、、

それでブリュートナー購入後日談。
あの後すぐに調律師に来てもらったんですが、上板を開け中を一目見て「ダメダこりゃ」と!
何でもピアノ線がいくつか途中で繋いであるようなところがあり、調律というレベルではどうにもできないんだそうです。
修理が必要とのこと。
それでもし完全にオーバーホールするといくらくらいかかるの?と気になる質問をしたところ、「おそらく3000〜5000ユーロくらいじゃないか」と、、、
妻はかなりショックを受けてましたね。

調律師は「ブリュートナーはとてもいいピアノだから本当に残念だけど、これはどうしようもない。こういうピアノはあげるって言われても、もらっちゃいけないピアノだ。」とも言ってました。
そんな酷い状態だったのかよ、、、
確かにミョーンとか変な音するし、鍵盤が重いとこと軽いとことあったりするし、何より古いから仕方ないなとは思ってましたが、、、

そして調律師が何もできないと帰ったその後、再びピアノを売ってくれたある村の合唱団責任者から「その後どうだ?」という連絡があったんです。
言うのは悪いんだけど、、、と妻が彼と調律の件を話すと、それは本当に申し訳ないことをした、お金を返しにそっちに行くからと、わざわざ返金に家まで来てくれたんです。
ということで、我家のピアノ、かかったのは運送費だけでもらったピアノとなりました。

今回のコンサート、おそらくブリュートナーが用意したのは最高の2台だったはず。
そのきらめく音色に近づけるべく、うちのボロさんもいつか修理をしてあげたいと思いました。

いずれにしても久しぶりのクラシックコンサート、文化的で良い夜でした。

2013年8月7日水曜日

ブリュートナーのピアノ

先日、我家にピアノが届きました。
もちろん中古です。
しかし中古というよりも、アンティークと言った方が良いんじゃないかと思われるくらいのピアノでした。

マグデブルグ近郊にある村の、男性合唱団が現役で使っていたというピアノ。
ブリュートナー(Blüthner)というドイツ、ライプツィヒのメーカーで、なんと1882年製だそうです。
1982年でも30年以上前なのに、130年以上前のピアノってことですね。

妻が某オークションサイトで見つけ、180ユーロで即落。
その後、村の合唱団内で「あんなのに180ユーロも払わせちゃいけないよ」という話になったらしく、電話で「80ユーロでいい」という連絡があったそうです。
かなり時代を感じさせますが、部屋の雰囲気とはぴったり。
 親切というか、正直な人達だ。
いつかコンサートを聴きに行くべきでしょうか。

合唱団リーダーから連絡があった時、「あなたは音楽家?それとも音楽家になりたいために欲しいのか?」とか聞かれたそうです。
「違う、趣味で使う」と答えたところ、それなら大丈夫だろうと。

その時点で合唱団の練習でまだ使っているそうなので、音が出るということでは問題ないと、相手側もこちら側もお互いに「OK」、契約成立となったようです。

しかし、130年も前のピアノでも音が出るんですね。
ここがドイツで日本よりも乾燥している国だからでしょうか?
それともドイツ製だから?

日本にいた頃家にあったピアノは「まったく使っていない」という知人からもらったものでした。
調律師の人が「もうこのピアノはこれ以上の調律は無理だ」と言ったのを覚えています。
何でも、中の鋳物が限界なんだそうです。
それでも30年ちょっと前のピアノだったように思います。

それじゃこのブリュートナーはどうなんでしょう?
届いてからちょっと弾いてみました。
音の印象は、、、キラキラしてる?
明るい感じ?
本体のがっしりした印象とはちょっと違う、軽やかな音でした。
私より長く弾いていた息子の感想も、「ティーン!って感じ、軽くて、明るい」、まったく同じでした。
ちなみに私、ピアノ弾けません。

そして時々「ミュア」と変な音がする。
何かが振動してるような音です。
これって直るのかな?

鍵盤も象牙と黒檀みたい。
象牙の方は所々かなり黄ばんでます。
すごくしっかり作られてるのがわかります。

足は柱の部分が装飾的で、これもなんか良い感じ。
正面、前板には燭台が付いていた跡があります。
なるほど、、、そういう時代の物なんですね。

それまでブリュートナーなんて聞いたこともなかったのですが、ネットで調べてみると何やらすごいメーカーみたいじゃないですか。
ライプツィヒという割と近いところで作られたのも、すごく親しみがわきます。

妻は届くのが楽しみだったようで、ドキドキしながら帰って来ました。
そしてピアノを見るなりすごく気に入った様子。
今の我家にはすごくしっくり来る、古いピアノ。
私も気に入りました。

誰か上手に弾ける人に遊びに来てもらいたいですね。
その前に調律しなきゃ。

今回ピアノも扱ってる引越屋さんにお願いして運んでもらったのですが、やって来た3人のデカイこと!
一番若いお兄さん、2mはありましたね。
階段をあがって来るときに、上で引き上げる係でしたが、すげー汗。
下の人は腕にまんべんなくタトゥの入ったおじさんでしたが、その腕がすごく太かった。
そしてピアノを掴んでる手の大きさが、力士かっていうくらいでした。
我家は日本でいう3階なので、つらかったでしょう。
お疲れ様でした。