先日、ピアノ運搬業者が来て工房の方へ持って行ってくれました。
今回の修理、けっこうなお金がかかります。
もちろん新品を買うよりは全然安いのですけど。
昨年、ブリュートナーも扱っている修理職人さんと連絡を取り、実際どのような状態なのか見に来てもらったことがあったんですね。
その時職人さんに「これなら修理すれば直る」と言われてたんです。
そしてかかる費用もざっとですが教えてもらってました。
マグデブルグの近郊で修理工房をやってる女性のマイスター。お父様も職人さんだったそうです。 |
そんなわけで、前から「車を買う」か「ピアノを直す」かの、どちらにお金を使うかで迷っていたんですね。
今うちで一番車を欲しがっているのはおそらく子供たち、2番目はきっと妻でしょう。
学校に送迎してもらいたいって理由だけだと思います、、、
妻は庭の畑のために、土やら道具やら時々車じゃないと運べない物を買いにいきますからね。
私はどうせ運転手だし、右側通行も面倒そうだし、いまいち消極的だったりします。
前に運転した時ついつい反対車線を走りそうになって、助手席の友人を何度もビビらせました。
車は欲しいですけどね、BMWの小さいのとか、、、
結果的に、より文化的な生活を目指そうということで、ピアノのオーバーホールを決定。
子供の同級生のお母さんに車で送ってもらった時、その話をしたらどういうわけか非常に喜んでくれて「素晴らしい判断だわ、車が必要な時はいつでも言って!」と、言われました。
文化を守るチョイスに感動したのかもしれません。
ちなみにそのお母さん、旦那さんも共にお医者さん。
女性職人さんは、こういった古いピアノのしかも良いメーカーの物は絶対に捨てちゃいけない、と言ってました。
結果的にかかったのは運送費だけだったので(過去記事)、ただでもらっちゃったような我が家のブリュートナー。
失敗だった?という思いもチラリとはあったため、彼女の話は胸に沁みました。
古い楽器にはその楽器しか出せない味わい深い音があるんだそうです。
良い音が出るように直してもらわないとね。
誰よりも何より彼女自身が直したくてしょうがないように感じましたけど。
半年振りくらいの再会となりましたが、私たちの決定をすごく喜んでいました。
仕事が入ったことの喜びもそうでしょうけれど、本当にピアノが好きなんでしょうね。
どういった行程で直していくのか、見てみたいです。
いつでも見学OKと言ってくれました。
取りにきてくれたピアノ運送屋さん達は、うちの古いのを見て「これ捨てるの?」と聞いてきました。
妻が「直すんだよ」と答えると、「それじゃまたここに戻すのか」とちょっとガッカリな様子。
大変だもんね運ぶの、次は階段上りだし。
運送さん達の話だと、昔に作られた古いピアノの方が現代のよりもずっと重いんだそうです。
とくにスタンウェイだとかブリュートナーだとか、有名メーカーの物はアップライトでも小さいグランドピアノ並みの重さなんだとか。
そこで少しでも軽くするためにと、外せるパーツは外して運ばれて行きました。
仕上がってくるのは9月終わりくらいになるのかな。
しばらくお別れです。
子供たちが楽器を習っているのため、実際ピアノは毎日チューニングに使っているんですね。
特にホルンを習ってる息子が。
でも今までは本当にピアノの音が正しいのか怪しい状態でした。
絶対に狂ってたと思います。
大体3ヶ月くらいかかるという話しでしたが、どんな風に戻ってくるのか今から楽しみでしょうがありません。
そういえば、現在我が家で一番ピアノを使っている息子の演奏発表会が、先週老人介護センターにて行われました。
音楽学校で同じ部屋を使っている2人の先生(ホルンとトロンボーン)のクラスの発表会です。
スペイン人の先生、若くて親切、息子も大好きみたい。 |
トロンボーンの先生と生徒さん達がオープニングの演奏をしました。 |
会場の介護センターに向かう時からガッチガッチに緊張していました。
見てるこっちまで疲れそうな程です。
演奏の方は上手くいきました。
本人は「2回(音を外して)失敗した」と悔しそうでしたが、大したミスじゃなかったと思います。
先生にも「小さなことだったからまったく問題なかったよ、すごく良く吹けてた」と褒められてました。
音楽学校ではちょこちょこと演奏会を開くことによって、人前で演奏することになれる訓練をしてるんですって。
でもこういった会場は今回が初めてでした。
ご老人達にとってはどうだったんでしょうか?
ほぼ無反応な感じでしたけど、、、
週末には娘のバレエ発表会がありました。
こちらの方は街のオペラハウスで2日間3回のの公演です。
前回ほぼ満員だったようですから、大したもんですね。
こういうの我が家はいつもチケットを購入するのが遅いんですよね。
今回は2階席の後から4列目でした。
娘達のグループは傘を使って踊りました。
前回と比べると足の動かし方とか、バレエらしくなってきたと思います。
習っているのはクラシックバレエのクラスです。
でも
今回は縦に並んだり、傘をさされて影になったり、あまり良く写真が撮れませんでした。
悔しいです。
娘はトゥシューズに憧れてるみたい |
今回初めて公演を最後まで観ましたが、おそらく市営なバレエ教室の発表会ということで、いろいろな年齢層、それこそママさん達のフラメンコまでありました。
子供たちの学校の英語の先生もバレエで出てらっしゃいました。
でもほぼ女性ですね。
男性は3、4人しかいなかったんじゃないでしょうか。
9月からは私再びドイツ語学校に通うこととなりました。
これから先、こっちで不自由なく生活するためには「絶対に」必要なことなんだ!そうです、、、
私のインチキなドイツ語がどれくらいのレベルなのか、先日語学学校へ行ってテストを受けてきましたよ。
どんなクラスからのスタートになるかは、後ほど連絡をくれるそうです。
個人的には初心者クラスから参加したかったんですけど。
今、ドイツもシリアとかからの難民問題で、空きがなかなかないんだそうです。
私のように滞在許可証は持っていて、ドイツ語を習いにくるのは珍しいケースなんですって。
そういえばみんな滞在のビザが欲しくて、語学学校に通うんですもんね。
まあ、ゆっくりやろうと思います。
車よりピアノ…2人らしくて、その決断に心から拍手しました♪ モコモコのブリュートナー、どんな音で蘇るのかなぁ…。友人が19C後半のBechsteinを持っているのですが、まろやかで、他の楽器と合わせても包み込むようで、馴染みが良いです。また見た目も優雅なのですよね。早くお目にかかりたいなぁ…♡
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