この記事を書いている途中で日本旅行に突入してしまい、近所にWiFi環境がなかったためなかなかアップできませんでした。
ということで、以下は7月13日頃更新するつもりだった記事となります。
広い庭でゆっくり本を読みながら、時々食べごろになってきたブルーベリーをつまんだり、子供たちとプールに入ったり、とても贅沢な休日を過ごしてきました。
恐ろしいほど暑かったせいで、夜は実に寝苦しかったのですが。
楽しい週末を満喫し、子供たちの学校も3年生の最後の週となりました。
今週終われば夏休みです。
夏休みに入るとすぐに日本へ旅行に出かけます。
私にとってはまたまた、子供たちにとっては1年振りの日本です。
子供たちもちょっぴり興奮気味。
そんな感じでスタートした週の火曜日のこと。
私たちの住むマグデブルグでは夕方になり、嵐に雷、そしてドシャブリの雨が長く続きました。
ガーテン友達の庭ではサクランボが途中の枝からボッキリ折れてしまったみたい。
実がいっぱいついていたのが逆に悪かったのかもしれませんね。
可哀想。
嵐も過ぎて静かになった夜の10時半頃、ママから電話がありました。
庭が竜巻にやられてエライことになったらしいと、、、
庭の近所に住む友人からママのところに連絡があり、庭のある村全域で竜巻による被害が出ているというんですね。
樹がすごくたくさん折れたり倒れたりして、道が通れなくなっているため消防隊が出ているとか。
ママの庭も見に行ってくれたそうなのですが、それはもう大変なことになっていると、、、
水曜日、ザクセン-アンハルト州のテレビでもニュースになっていました。
早朝から庭へ出かけたママはかなりショックを受けて帰ってきました。
庭にある19本の樹が壊れたんだそうです。
更に倒れた樹が小屋の屋根の上に載っかっていたり、樹の下敷きになって多くの植物がやられていると。
その他にも、小屋のテラスの屋根が吹き飛ばされ、トランポリンが行方不明。
2つあったプールの1つもどこかに飛んで行ってしまったらしいと。
長い年月をかけて作り上げてきた庭が、一瞬でボロボロになってしまったんですね。
天災って本当におそろしいです。
ということで木曜日、大事な仕事があって休めない妻にかわって私がハレに行くことになったのでした。
保険が使えるかもしれないので、記録としての写真を撮って欲しいとのこと。
なにより一人で心細かったでしょう。
子供たちが学校に出かけるよりも早く出かけることにしました。
バスの停留所側にて。折れてますねー。 |
ハレ駅からトラムに乗り、更にバスに乗り換え庭へ行きます。
庭の最寄り停留所まで行かないバスだったのですが、便数が少ない路線のため次を待たず歩くことにしました。
あちこちでバキバキに折れてました。
昨日のうちに道路を塞いでいる樹や枝などは消防隊などによって切られていたようで、道は問題なく通れるようになってました。
庭のある村に入るとすぐ、倒れた樹が屋根に載っている家が、、、 |
どんだけ大きな竜巻だったんでしょうか?
ものすごい力ですね。
ママの庭に入ってすぐ、お隣さんの樹の折れた枝(5m以上)が入り口を塞ぐように横たわっていました。
そして庭を見て言葉をなくしました。
高さのある樹はほとんど全てやられていました。
入り口の近くにある高い樹は根から倒され、先は小屋の屋根に載っています。
こんなのどうやって降ろせば良いんでしょうか?
この木の下には日本から持ち帰ったモクレンがあるとのことで、後から救出作業になりました。 |
毎年美味しくいただいたクルミの樹も根ごと倒れていました。
近所を見て回ったのですが、どこの庭もクルミとかナッツ系の樹はぶっ倒れてましたね。
もっとしっかり根を張っている樹かと思っていたのですが、どうやらそうでもなかったみたいです。
クルミ、倒れてます。 |
テラスの屋根、全壊。 |
物置、落ちて来た枝に潰されて壊れてます。 |
この樹も根っこから倒れ、ベンチを壊してます。 |
もしこれが自分の住む家だったらと思うと、どれだけショックを受けるんでしょうか。
あまりの滅茶苦茶さに何から手を付けて良いかわからない程です。
言葉もでません。
ママと朝ご飯を食べながら、これからどうするかを話し合いました。
庭を手放すことも考えてるそうです。
何十年も大事に育てて作ってきた自慢の庭が、家に帰って数時間後に無惨な姿に変わってしまったのですから、ママの落ち込みははかりしれません。
倒木の下敷きになっているママのお気に入りの植物を、とりあえず救出する作業をすることにしました。
その間ママはなんとか残ったブルーベリーの収穫をすることに。
しばらく働いた後、近所をちょっと見てまわることにしました。
ザーレ川の近くにある家の屋根が吹き飛ばされ、バラバラに散らばっていました。
軽く200mは飛ばされてますね。
凄まじい威力。
折れた木の片付けをしていた老夫婦の話では、旦那さんが当時小屋に居たそうで、たった3分間の出来事だったんですって。
竜巻なんて未だかつてなかった、本当に参ったと言ってました。
数年前から自分で家を建てている知り合いは、今回の竜巻で屋根の部分に敷いてある防水シートと煙突を吹き飛ばされてしまっていました。
屋根の雨樋が木の上の方に引っかかってます。 |
倒れた木はこのように細かく切っていくんですね。 |
ママに被害を説明する知人。彼の庭を目にしたときは私も涙が出そうになりました。 |
今回の竜巻でママはかなり凹んでます。
当然ですよね、何十年も育てて作り上げた庭が壊滅状態ですからね。
後片付けもどうやって進めていくか、いろいろと頭を悩ましています。
保険がどこまで利くのか、後日保険会社の人が被害状況を見に来ることになっていますが、辺り一面皆被害が出ているので遅くなりそうとのこと。
来週末は妻が手伝いに行くことになっています。
妻と子供たちは私が撮ってきた写真を見て泣いていました。
「日陰を作ってくれる樹がすべて倒れてしまった、今年の夏は暑すぎてここでは過ごせない、、、」
夏休みに家族ゆっくり庭で過ごすのを楽しみにしていたのに。
実をいっぱいつけていたベリーたちもほとんど駄目になってしまいました。
今年は後片付けの夏休みになりそうです。
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