今回はゲヴァントハウス・オーケストラのブラームス・ツィクルスから、交響曲の1番とヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲を。
先月頭に来たばかりなのに再びゲヴァントハウスにやって来ました。
そして今回はオーケストラ。
興味はあってもなかなか行けないのが現実、チケットを取ってくれたお友達には感謝、ダンケ!です。
開演までライプツィヒをいろいろ見てまわろうかとも思ってたのですが、当日はあいにくの雨、しかも結構な降りでした。
ドイツは雨でも傘をさす人があまりいないのですが、さすがにその時は傘無しの人がいませんでした。
足下とかビチャビチャ、せっかくスーツ着て来たのに、、、
ということで、とりあえずニコライ教会で雨宿り。
この教会、東ドイツ時代に現行政府に対しての反対派組織の本拠地になってたという、熱い教会です。
ちょうどパイプオルガンの演奏をしていて、雨に濡れた嫌な気分とか、一瞬で忘れさせてもらいました。
こういったところ、さすがというか、やっぱりドイツなんですよね。
ニコライ教会 |
入り口からすぐの席に座ってパイプオルガンに聴き入ってたので、内部はよく見ませんでした。
見学はこの次ということで。
ライプツィヒに来て買いたかった物もあったんです。
それはお弁当箱、というかタッパー。
私の子供は食物アレルギーのため、学校で給食を食べられません。
毎日お弁当持参です。
このタッパー、前回ライプツィヒに来た時に立ち寄った店で妻が見つけ、その時に5つ買ったのですが、この5つというのがいけませんでした。
毎日子供たちが2つ、昼食のお弁当箱として使いますが、妻も使う時があるんです。
前の日の夕飯を詰めるだけなのですが、3人分を詰めるとなるとタッパーは後1個あった方が楽なんです。
夕方使用済みのタッパーを食洗機にぶち込み、洗ってもらってるあいだにお弁当を詰める。
これが理想的なのですが、1個足りないせいでその1つ分を手洗いしなければならない。
もしくは食洗機が止まるまで2時間くらい待つ。
タッパーの1つぐらい手洗いしろよと言われればそれまでなんですけど、、、
こうやって文章にすると本当に大したことないことなんですけれど、、、
ドイツのキッチンはシンクが基本的に小さいため、皿を洗うのに適していないんですね。
だいたい洗い方が日本とは違うんです。
こちらの洗い方、シンクにためたお湯に洗剤を溶き使用済みの皿等を入れ、スポンジとかでジャブジャブ汚れを落とします。
そしてそのまま水を切って乾燥する。
それでおしまい。
泡や残った洗剤をきれいな水で洗い流したりしません。
日本のように水を使うのはとても不経済と思われています。
ドイツは水がとても高いんですね。
洗剤も身体に影響が出ない量だし、今はまったく無害という洗剤もたくさん出ているので、そのような洗い方をしてもまったく問題がないそうですが、、、でも、ねぇ。
このように複雑な理由から、後ひとつそのタッパーがあればこの問題は簡単に解決することなので、今回どうしても買いたかったんですね。
タッパー?そんなのどこでも買えるんじゃ、、、
そのような疑問もあるかもしれませんが、そのタッパー、只のタッパーじゃありません。
電子レンジで温めても「有毒なガスが発生しない」というタッパーなんです。
他のタッパーからは有毒ガスが出てるのかも良く知らないのですが、そういった売りがある製品なので。
毎日のことですしね。
しかし残念ながらその商品、欲しいサイズが売り切れてました。
どこかで探すしかないようです。
夕食はゲーテが書いた「ファウスト」に登場するお店、アウエァーバッハスケラーでとりました。
この有名店、森鴎外も通ったそうです。
味の方はまあまあ、こってりのドイツ料理。
雰囲気はさすがに1525年から続いているそうで、とっても良いです。
お腹いっぱいになりました。
そしてやっとコンサート。
今回はブラームス・シリーズということで人気プログラムだったんでしょうね、ほぼ満席。
プログラムも売ってる席案内の女性に「最後の1つよ」と言われました。
私の席は指揮者の顔がよく見える、オケの右斜め後方でした。
指揮者はリッカルド・シャイー、ゲヴァントハウスのカペルマイスターです。
若干ソリスト達の音が聴こえづらいという感じもしましたが、ビジュアル的には楽しめました。
肝心の音楽はというと、、、
協奏曲の方は聴いたことがなかったのですが、とても楽しめました。
最後の楽章とか特に。
上手いソリスト達、良いオーケストラっていうのはすぐに感じました。
休憩を挟んで後半は交響曲の第1番。
テンポが速い!
それでも1楽章、2楽章と良い感じで盛り上がってきていました。
そして3楽章から休みなく4楽章に続き、ホルンのソロではぐーっとこみ上げて来るものがあったんですが、その後しばらくしてなんだか急に集中が切れてしまい、最後はなんだか置いてかれちゃったような感じでした。
「いつ終わるの」みたいに冷めちゃって、ちょっとというか、かなり残念でした。
ヴァイオリンのソロとかめちゃ美しかったし、オーボエとフルートも目立ってて面白かったんですが、なんか全体を通しての感動が足りなかった。
最終楽章はもう少しじっくりやってくれた方が自分には良かったかな。
しかし、ゲヴァントハウス・オーケストラの素晴らしさは体験できました。
シャイーが自分といまいち合わないってこともわかりました。
一緒に行ったお友達、フルート奏者で音楽の専門家なのですが、彼女も何か物足りなかったみたい。
演奏会後、感想で話が合ったのが嬉しかったです。
もう一人のお友達は時々気を失いかけてた様です。
仕事でお疲れのところにクラシック音楽、α波が脳に出まくってたんでしょうね。
ある意味とても幸せな、実に贅沢な体験です。
良かったね。
来月は地元マグデブルグで子供たちとバレエで「カルミナ・ブラーナ」を観に行く予定。
チケットも購入済みです。
せっかくドイツに住んでるんだから、身近な素晴らしい文化をなるべく体験しなくちゃね。
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