もちろん中古です。
しかし中古というよりも、アンティークと言った方が良いんじゃないかと思われるくらいのピアノでした。
マグデブルグ近郊にある村の、男性合唱団が現役で使っていたというピアノ。
ブリュートナー(Blüthner)というドイツ、ライプツィヒのメーカーで、なんと1882年製だそうです。
1982年でも30年以上前なのに、130年以上前のピアノってことですね。
妻が某オークションサイトで見つけ、180ユーロで即落。
その後、村の合唱団内で「あんなのに180ユーロも払わせちゃいけないよ」という話になったらしく、電話で「80ユーロでいい」という連絡があったそうです。
かなり時代を感じさせますが、部屋の雰囲気とはぴったり。 |
いつかコンサートを聴きに行くべきでしょうか。
合唱団リーダーから連絡があった時、「あなたは音楽家?それとも音楽家になりたいために欲しいのか?」とか聞かれたそうです。
「違う、趣味で使う」と答えたところ、それなら大丈夫だろうと。
その時点で合唱団の練習でまだ使っているそうなので、音が出るということでは問題ないと、相手側もこちら側もお互いに「OK」、契約成立となったようです。
しかし、130年も前のピアノでも音が出るんですね。
ここがドイツで日本よりも乾燥している国だからでしょうか?
それともドイツ製だから?
日本にいた頃家にあったピアノは「まったく使っていない」という知人からもらったものでした。
調律師の人が「もうこのピアノはこれ以上の調律は無理だ」と言ったのを覚えています。
何でも、中の鋳物が限界なんだそうです。
それでも30年ちょっと前のピアノだったように思います。
それじゃこのブリュートナーはどうなんでしょう?
届いてからちょっと弾いてみました。
音の印象は、、、キラキラしてる?
明るい感じ?
本体のがっしりした印象とはちょっと違う、軽やかな音でした。
私より長く弾いていた息子の感想も、「ティーン!って感じ、軽くて、明るい」、まったく同じでした。
ちなみに私、ピアノ弾けません。
そして時々「ミュア」と変な音がする。
これって直るのかな?
鍵盤も象牙と黒檀みたい。
象牙の方は所々かなり黄ばんでます。
すごくしっかり作られてるのがわかります。
足は柱の部分が装飾的で、これもなんか良い感じ。
正面、前板には燭台が付いていた跡があります。
なるほど、、、そういう時代の物なんですね。
それまでブリュートナーなんて聞いたこともなかったのですが、ネットで調べてみると何やらすごいメーカーみたいじゃないですか。
ライプツィヒという割と近いところで作られたのも、すごく親しみがわきます。
妻は届くのが楽しみだったようで、ドキドキしながら帰って来ました。
そしてピアノを見るなりすごく気に入った様子。
今の我家にはすごくしっくり来る、古いピアノ。
私も気に入りました。
誰か上手に弾ける人に遊びに来てもらいたいですね。
その前に調律しなきゃ。
今回ピアノも扱ってる引越屋さんにお願いして運んでもらったのですが、やって来た3人のデカイこと!
一番若いお兄さん、2mはありましたね。
階段をあがって来るときに、上で引き上げる係でしたが、すげー汗。
下の人は腕にまんべんなくタトゥの入ったおじさんでしたが、その腕がすごく太かった。
そしてピアノを掴んでる手の大きさが、力士かっていうくらいでした。
我家は日本でいう3階なので、つらかったでしょう。
お疲れ様でした。
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