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2013年8月4日日曜日

ガーテン

ドイツの街には「貸し庭」がけっこうあります。
アパートなどに住んでいる人達は自分たちの庭がないため、庭を借りるんです。
週末や休みの日に庭に出かけ、草木を育てたり、畑を作ったり、この季節ならプールに入ったり、友人を呼んでバーベキューをしたりと、みんな自分の用途に合わせて庭を作っています。
クラインガーテン(小さな庭の意)と、そのまま日本語にもなってるようですね。

そういった庭、けっこう広いです。
ちょっとした小屋を建てて、畑もできるくらい。
小屋も簡単な物から、割としっかりした物まで、庭を借りた人がどんな風に使いたいかでいろいろとあるようです。

私たちの住むアパートの前もそんな「貸し庭」があり、妻は引越して来たと同時に借りたい旨を係の人へ伝えました。
現在、良い庭の空きが出るのを待っている状態です。

空いている庭はいくつかあったのですが、ボロボロの小屋が残ってたり、切らなければならない樹があったり、その割に高い金額を前借り主が要求していたりと、なかなか自分たちにとって使いやすい庭でなかったため、いくつか断ったんですね。
来年の契約更新シーズンまで待つことになりそうです。

そこで、妻の母(ママ)が持っているガーテン、「庭」に出かけて来ました。
ママの庭は、ハレ市のちょっと郊外にあります。
昔からずっと借りている庭で、とても広いです。
1500平方メートルくらいですって。

そこに10畳くらいかな、小屋も建ててあります。
自然の中でゆっくりしたいという時にここは最高。
ちょっとしたキャンプ生活が楽しめます。

キャンプ生活と言っても、小屋には電気も来ているし、水道も引いているので自炊も出来るし、簡易トイレもあるので宿泊も可能です。
食料品や生活必需品を持ち込めば、普通に生活できますね。

お風呂や洗濯などで困るくらい。
しかし、超田舎な所で誰に会うわけでもないので(ご近所の知り合いくらい)、格好はボロボロでもOKだし、この季節、子供たちは一日中裸ん坊。
私もパンツ一枚でした。

今年は蚊が多いため夜に窓が開けれず、暑くて大変でした。
小さい小屋に5人、窓を閉め切って寝るっていうのはちょっと苦しかったですね。
外は涼しく朝方は肌寒いくらいだったので、ちょっと残念でした。

そしてこの時期私にとって庭の一番の楽しみは、ブルーベリー!
ママは私たちに子供たちができてから、フルーツの樹を次々植え始め、現在ブルーベリーは50本ほどあるそうです。
今まさに食べ放題。
たまりません。
ブルーベリー。
種類もいくつかあるようで、大粒に小粒、味の違いも楽しめます。

ネットの中はみんなブルーベリー。

ブルーベリーの他にも、イチゴ、ラズベリー、グーズベリー、クランベリー、プルーン、林檎、桃、プラム、、、いろいろと植えています。
フルーツ以外でも、ジャガイモ、大根、カボチャ、トマトなど野菜もチャレンジしているようです。
房スグリ、白いのもあります。

グーズベリー(西洋スグリ)、緑のもあります。

クロスグリ、カシスですね。

まだ実ができるほど大きくなっていませんが、枇杷や梅も育てています。
ドイツで梅酒とか作れる日が来たら嬉しいですね。

この後できるラズベリーやプルーンも今から楽しみです。
ラズベリーにやってきたマルハナバチ、せっせと働いています。

一つだけ色のついたのがあったけど、もうちょっとかな。
プルーン、収穫は9月の終わり頃、待ちどうしい。

子供たちはトランポリンやプール、バドミントンなどで一日中遊びまくってました。

私は木陰で読書、やってくる虫や鳥の観察、時々ブルーベリーのつまみ食いをして、ダラダラ過ごします。
庭の隅に生息中のAmsel (クロウタドリ)の雛、もうすぐ巣立ちそう。
もうこれで最後かな、ワイルドストロベリー、白い種類も。
アロマが強く、甘さがスッキリで美味しいです。

妻は草むしりや新しい苗を植えたりと、土いじりをしてストレスを解消。

ママは食事の用意に庭の手入れ(乾燥しやすいこの時期は水やりで大変)、時間がある時はケーキを焼いたりと一日中働きっぱなし。
本人曰く、動いてないといられない性格なんだそうです。
この快適な環境を作っているのは、すべてママの庭に対する愛情、日々の努力です。
感謝!

緑がいっぱいの中でゆっくり過ごす、ドイツ人の夏の楽しみ方。
私の母が初めてママの庭に来たとき「こんな贅沢なの初めて!良いわねー」と、ずっと言ってました。
こっちに住んでいると忘れがちだけど、本当、すごく贅沢な生活ですよね。
今シーズンはあと何回行けるでしょうか。

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