招待された私たちは夫婦で出席、式の行われるブランデンブルグに行って来ました。
ドイツの結婚式、私たち夫婦は初めて参加です。
こっちの人たち、長く付き合っていて子供もいても、結婚てしないカップルが多いんです。
前に聞いた話では、籍を入れる時に書類などの手続きがけっこう面倒で、まして離婚ってことになると、コップ1つや紙一枚まで、どれが誰の物か書き出す必要があるらしく、かなり大変なことになるんですって。
仲良く別れるなら良いかもしれませんが、悪い関係でそうなると相当つらい争いになるでしょうね、、、
このような理由があるからか、最近の人たちは「好きあって一緒に生活しているなら、そんな法的な手続きは必要ない」と、特に結婚を大事に考えてないようです。
そして今回の主役、結婚する友人カップルですが、彼らもすでに16年くらい付き合っていて、子供も2人います。
現在はベルリンに住んでいて、実家はハレ。
4年前に籍も入れたそうですが、式を挙げていなかったため、良い機会だから親戚や友人を招待してゆっくりみんなで親睦を深めようと、結婚式をすることにしたんですって。
そんな彼らが選んだ場所は、ベルリンとマグデブルグの間くらいに位置するブランデンブルグの、郊外にある古い大きな農家をゲストハウスにした宿泊施設でした。
広い庭を囲むようにいくつもある建物には、それぞれキッチンも付いています。
この建物は夜にダンスホールになりました。 |
私たちの泊まった部屋。奥にもう1つ部屋があって、子供連れの友人家族が泊まりました。 |
キッチン |
今回私たちは子供たちを連れて行かなかったので、尚更ゆっくりできましたね。
そんなわけで参加したお客さんたちも自分と同年代か、妻と同級となると少し下くらい。
子連れの家族も多かったです。
私にとっては新郎新婦と妻の幼なじみで共通の友人の、3人しか知っている人はいませんでしたが、他のお客さんたちはほとんど大学時代の同級生らしく、ちょっとした同窓会のようでした。
私たちが会場となる農家に着いたのは夜7時頃でしたが、ドイツはまだまだこの時間は明るいので、子供たちはサッカーをしたりトランポリンをしたり適当に庭で遊び、大人たちはみんなが持ち寄った食べ物をつまみながら、飲んで話し込んでいました。
天気も良かったので、庭にテーブルと椅子を出し、まるでビアガーデンですね。
バーベキューもやってました。
年齢層が比較的高いため、本当に落ち着いて良い感じでした。
実は今回の結婚式出席に関して、私はかなりしかたなく参加っていう感じがあったんですよ。
知り合いもほとんどいないし、言葉もいまいちだし、2泊3日も、うわー面倒くさー、、、と思っていたのですが、本当の話とても楽しかったです。
ちょっとした出会いがいろいろとありました。
教会 |
結婚式は次の日に隣村の教会で、昼過ぎから行われました。
牧師さんが急な病で来れないとかで、代理の女性が式を執り行いました。
みんなが席に着いた後、新郎新婦が入場、牧師さんの話の後、夫婦の誓いをして、証人がお願いをして、指輪の交換、子供たちが花を撒いて新郎新婦と退場。
いたってシンプルな結婚式です。
途中何回も歌を歌いました。
賛美歌って言うんですかね、どれもシンプルなメロディーなので、知らない曲でもなんとかなりました。
愛と夫婦のことをテーマにした詩だったようです。
バッハのマタイとかに出てくるコーラスだったら嬉しかったのですが、あれは受難曲だからだめか。
教会の外で新郎新婦にみんながお祝いの言葉をかけ、再び農家へ。
この時私たちを車に乗せてくれた夫婦、秋田犬を2頭飼育しているそうで、「世界で一番美しい動物だ!」と言ってました。
餌は無添加のBIO食品だそうです。
ちなみに妹さんは柴犬を飼ってるんだとか。
ドイツに来て日本犬は2回くらいしか見たことがありませんが、丸まって上にあがった尻尾や、つり目のちょっと神経質そうな顔は余計に可愛らしく感じました。
いるんですね、日本犬好き。
農家に帰ると、ティータイム。
やぱりみんなが持ち寄った手造りケーキとドリンクが出されました。
庭でしゃべりながら甘いものを食べて、再びのんびり。
マグデブルグ出身で現在ベルリンに住んでいる男性と、ドイツ人とイギリス人のハーフで、ダンサーの女性のカップルとも知り合いになりました。
お寿司が大好きなんだって。
彼が言ってたけれど、マグデブルグのドーム(大聖堂)、修理の工事が終わったのか最近足場がはずされて全貌が見えているのですが、それこそ工事してないドームの姿、彼も初めて見たんですって。
マグデブルグ生まれの彼でさえ今まで見たことが無かったらしい、足場なしのドーム、いったい何年工事してたんでしょう?
近いうちに写真を撮りに行ってきます。
夕食は倉庫を改造した大きな建物にテーブルをたくさん並べて全員でいただきました。
何人くらいいたのかな、100人は来ていたと思います。
ビュッフェスタイルで、どれもなかなか美味しかったです。
お米もありました。私に気を使ってくれたのか?
デザートのパンナコッタが特に!
一緒に食べていた整形外科のお医者さんは、こってりなティラミスをたくさん食べてました。
そして夕食後はダンスパーティー!
新郎の友人ですごくいろいろ手伝ってる人がいて、写真にビデオにBGMにそしてダンスパーティーではDJと、もはや自身の趣味なんだろうとしか思えない程の働きぶりでした。
総監督って感じ、お疲れ様でした。
そんな彼の選曲でダンスパーティーがスタート。
ホールにはミラーボールとかちゃんと付いてました。
ドリンクバーもありました。
けっこうみんな踊るの好きなんですよ。
特に新婦!かなり大騒ぎしてました。
私たちは2時近くまで踊って(もちろん踊りっぱなしじゃありません)部屋に戻りましたが、朝の5時くらいまで続いたらしいです。
誰が最後までいたんだろう?
庭では焚き火をしていて、話し込んでいる人たちもいました。
星がきれい。
でも先日の大水のせいで蚊が多かったです。
次の日、朝8時過ぎに宿を出ました。
前の日は早くからたくさんの人が朝食をとっていましたが、さすがに誰もいませんでしたね。
みんなお疲れだったんでしょう。
同じ部屋に泊まった親切な友人に最寄りの駅まで送ってもらい、マグデブルグへ。
この日は娘のバレエの発表会があったので、急いで帰らなければなりませんでした。
忙しいです。
初めて参加したドイツの結婚式。
出かける前はいまいち乗り気じゃなかったのですが、行ってみれば想像以上に良い体験が出来ました。
やっぱり人との出会いは面白いですね。
今回縁があって出会えた人たち、良い友達にまで発展できれば嬉しいです。
楽しみだ。
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