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2016年10月7日金曜日

ひさしぶり

しばらく更新をさぼっちゃってました。
ずっと気にしてたんですけどね。

夏休みは家族で帰国しておりました。
ドイツに戻ってきてからも、妹と姪っ子や友人が遊びに来たりと、いろいろとイベントがあったため「明日にしよ」ってな感じで延ばし延ばしになってましたね。
あまりにさぼり過ぎて夏休みのことも書く気にもなれず、更にずるずると怠けてしまったというわけです。

日本では今年も海水浴に行ってきました。
陶芸家で窯元の友人宅にも遊びに行ってきました。
もちろんポケモンセンターや映画にも行ってきましたよ。
子供たちにとっては本当に毎日楽しいことばっかりだったんじゃないでしょうか。

生口島、サンセットビーチ
今回、私は車の免許の更新に出掛けて来ました。
免許、切れてたんですよね。
平成何年とか全然分かってなくて、切れてることすらすっかり忘れてたんです。
免許センターが不便な場所にあるため、ほとんど半日がかりとなってしまいましたが、何とか無事に更新できました。
初めてゴールド免許になりましたよ。
乗り物といえば、、、


新尾道に行く途中の三原駅で、のぞみの通過待ちをした時に500系のエヴァ新幹線が停車してました。
500系は格好良いですね。

岐阜では鵜沼にある友人のご実家にお世話になりましたが、久しぶりに見ました。
頭の上を航空自衛隊の戦闘機が飛んで行くんですね。
これはT-4 練習機かな。
すごい音でした。


それから子供達、広島東洋カープのキャップを買いました。
実家に滞在中、母親と一緒にカープの試合をテレビ観戦していたためか、すっかりカープファンになったようです。
そればかりか「グローブが欲しい」ということになり、近所の大型スポーツ店に行ってきましたよ。
子供ができたら一緒にキャッチボールをやる、なんていうのがよくある父親の夢のひとつとかっていう話を聞きますが、その夢実現です。
私は子供の頃サッカー部だったので、そういった夢は考えてもいなかったんですが、実際やってみるとけっこう面白いですね。
子供達もキャッチボールが好きみたい。
それにしてもグローブってけっこう高いんですね。
家族4人分買うつもりでしたが、とりあえず私と息子の分だけ買いました。
今にしてみれば娘の分も買っておけば良かったです。

それにしても選ぶのに時間かかったなー。
店にあるのをいろいろはめてみたんですが、どれが自分にとって良いサイズなのかまったく分かりませんでしたね。
お店の人には「グローブをはめて手を下げブラブラしても、落ちて来なければ良いです」とか言われたのですが、そんなもんなんですか?
はめた時に「これだっ!」とかって感じるようなこと、まったくなかったですね。
それでもそこそこしっくり奴を何とか選び出し、最終的には値段で決定。

カープ女子 in Deutschland

今年はザクセン・アンハルト州、新学期が早かったようですね。
8月11日から子供達の新しい学校が始まりました。
小学校の5年生から高校3年までの8年間を通うことになるギムナジウムです。
ドイツでギムナジウムとは、大学に進学を希望する子供達が通う学校ですね。
ギムナジウムを無事に卒業できれば、大学に進学する資格、アビトゥーアが取得できます。

新入生登校初日。
でも入学式がなかったんですよね。
校舎の前庭に全校生徒が集まり、校長先生が挨拶と新入生の教師を紹介すると、「それではここでお別れです」と親達は校舎の中に入れませんでした。
すごくあっさりというか、軽〜く始まった感じですね。

子供達は同じクラスになりました。
自分が学生の頃、双子の子達はクラスを別けられてたので、ちょっと新鮮です。
親にしてみれば面談時とか1回ですむので楽ですよね。
ラッキー。


同じクラスには小学校の同級生が数人いるのですが、全員男子。
娘はクラス発表時(入学式の数日前に顔合わせ日というのがあり、その時に知らせれてました)にかなりガッカリしてました。
仲の良かった子はみんな違うクラスになったんですって。
それでも帰ってきた時には「もうお友達が出来た」と喜んでましたけど。

今現在は秋休みですが、子供達は楽しく学校に通えているようです。
朝起きて「行きたくない」とかごねることもなく、毎日元気良く(まあ)通っていますね。
このまま楽しく8年間通って欲しいです。

それから、、、
庭の池に新しい仲間が加わりました。
鯉です。

YouTubeで日本の鯉が大好きな外国人の女の子の話を何となく見たので、その話をしたら家族がかなり強い反応があったんですね。

子供達は「鯉はずっと前から欲しかったもん」と、、、

妻も、数日前にドルトムントに住むBVB(香川選手のいるチームですね)のサポーターな従妹から手紙が届いたのですが、一緒に送られてきたファンブックに載っていたBVB Koi とかっていう黄色と黒の鯉のが気になって仕方なかったんですって。
チームカラーの黄色と黒だから、BVB Koi って、、、
Kibekko という種類だと書いてありましたけど、黄べっ甲ってことでしょうかね。

家族全員が鯉に興味があるなら、それじゃあ一匹買ってみようと、すかさず週末にペットショップへと出かけました。
当時はまだまだ暑かったのですが、夏の終わりも近いということで、池の魚の在庫がかなり減っていました。
本当に数匹の鯉しか残ってなかったのですが、その中から選んできましたよ。
紅白っていうんでしょうか。
紅というよりはオレンジなんですけど、白地に紅の入った2色のシンプルなタイプです。
Japanische Koi(日本の鯉)として売られてていました。
どうせなら日本の鯉が良いですもんね。


購入時は15cmくらいだったでしょうか、まだまだ子供なんでしょうけど、鯉って金魚と比べると頭の部分が大きいんですね。
慣れていないからか、けっこう人見知りというか恐がり屋さんのようです。
それでも池に入れるとどの金魚よりも大きく、泳ぐのも速いですね。

我が家の鯉は子供達によりギャラドスと命名されました。
ポケモンの名前らしいです、、、

日本で池にいる鯉を見ると、ガツガツ餌を食べるぼってりした姿なんかが気持ち悪いなと思ってたのですが、今はすっかり可愛く見えているので不思議です。
鯉のぼりのようにくるっとした目も、口の横に生えてるひげも、すごく魅力的に感じるようになりました。
品があるとすら思いますね。

妻も鯉の魅力にやられたようです。
いるだけで池のグレードが上がったような気がします。
季節的に池や庭はシーズンオフになるため今年はもうおしまいですが、春になったらもう一匹くらい買うことになりそうですね。
ギャラドス一匹じゃ可哀想ですし。
寒い冬を無事に越してもらえるように、今のうちに餌をたっぷりあげとかないとですね。


2016年6月29日水曜日

卒業

先日、子供達の卒業式がありました。
ドイツは小学校4年生で卒業です。
長かったような短かったような、複雑な感じですね。

日本からドイツに引越してきたのが2月。
マグデブルグには翌3月から住み始めました。
保育園をあと一ヶ月で卒園というところで急遽決まったドイツ行きでした。
日本で通っていた保育園の先生達は皆とてもショックだったようで、「この子達は私たちが卒園させたかった」と、特別に2人だけの卒園式をやってくれたんですね。
正式な書類は作れないため、卒園証書は
先生方の優しさに感動しました。
二人だけの卒園式 / 2002年2月

マグデブルグに引越すと、9月から始まる小学校まで少しでもドイツ語に慣らしたほうが良いと、近所の保育園に入れてもらい4ヶ月だけ通いました。
子供たちも通い始めは「みんな暴れん坊でキンダーガーテンに行くのが嫌だ」とか言ってましたね。
日本の保育園できっちり和を学んできた子供たちにとっては、こちらの保育園はフリーダム過ぎたようです。
それでも、しっかりドイツで保育園に通い無事に卒園式を迎えました。
卒園式は近所のプロテスタント教会のフロアでで行われました。
卒園式 / 2012年07月
心配していた言葉にもすぐに慣れたようで、卒園式の時に先生から「他のこと特に変わらないから問題ない」と言われました。
子供の対応力、吸収力は羨ましいです。
ドイツに来た当時、彼らの母国語は日本語だったのですが、今ではすっかりドイツ語になっています。

そして小学校の卒業式ですが、やっぱり日本の卒業式と比べると少し気楽な感じですね。
良い感じにリラックスしていて、妙なプレッシャーとかまったくありません。
先生方や子供たちにとってはどうだったのかわかりませんが、、、
入場スタンバイ中

卒業証書のような書類が生徒一人ひとり先生たちから渡されていました。
校長先生から卒業証書をもらってます。

もともと子供たちの学校は、同学年が各二組(英語クラス、仏語クラス各1組)しかないので、生徒も45人くらいなんです。
英語クラスとフランス語クラスの子供が交互に呼ばれ、式が進みました。
まずは担任の先生から成績表をもらったようです。
それぞれのクラスの卒業生達によるちょっとした発表(歌でした)があり、最後に全員で記念撮影と帽子を投げて、閉会となりました。

みんな始終本当に嬉しそうな表情で、よいぇも良い卒業式だったと思います。
子供たちも4年間お疲れ様でした。

英語クラスの生徒達はこの後、体育館にテントを張って学校に宿泊したんですって。
ミニキャンプですね。

私たちフランス語クラスは、次の日に朝から自転車に乗ってエルベ川沿いにある池に泳ぎにいきました。
私も引率として参加しました。

30人くらいが自転車で走るとなると、けっこう列も長くなりますね。
私は何故か先頭でペースメーカーをさせられていたので、気持ちよくゆっくり走れました。

走り出して30分くらいして、エルベ川沿いにある公園で小休止。
とても暑い日だったので休憩するのかと思い気や、さすが小学生。
自転車を停めて荷物を置くと、すかさす公園の遊具にダッシュしていきました。
そしてすぐさま水遊び。
5分後にはびしょ濡れです。
ずぶ濡れになっている子供たちも数人いました。
公園近くのレストラン(オーナーが父兄)を借りて昼食をとり、再び出発。
大きな池に泳ぎに行きました。
この辺りでは有名なスイミングスポットらしいです。
日本では夏というと海水浴ですが、ドイツは海が少ないのでみんな湖や池で泳ぎます。
池水浴ですね。
10年以上前ですが、ベルリンに住んでいる時にも友人に誘われて何回か出かけました。
一緒に行った友人達が目の前で素っ裸になって泳ぎ出したのは驚きでしたね。
裸ん坊で泳いでたのはみんなドイツ人でした。

池に着いた途端、みんな木陰なんかで水着に着替え(隠れずにそのまま着替える子、親もいました)、すぐさま池に飛び込んでました。
準備体操とかまったく関係ないようです。

今回私は泳ぎませんでしたが、引率のお父さんお母さん達はみんな泳いでました。
こっちの人そういうの大好きみたいなんですよね。
父兄達はみんな慣れているようです。
ダレよりも早く水に入り「これ以上遠くに行っちゃダメ」とかブイ係になってました。

のんびり池で休んでいた人たちには迷惑だったのかな?
嵐のような勢いでしたね。
男の子達は一生懸命掘ってます。

1時間ほど泳いだら、今度はドラゴンボート大会でした。
池にブイがいくつも浮いていたので、そこまでが遊泳可なエリアかと思っていたのですが、どうやらブイはボートのコースのために浮いているようでした。

ドラゴンボートは20人くらいが2人ずつ並んで乗れるボートで、船首に太鼓手、船尾に舵取りが各一名います。
太鼓手は後ろ向き(漕ぎ手向き)に座り、太鼓を叩いて漕ぐリズムをとります。
2つのボートを借りて、4組にわかれレースをしました。

子供たちは全員参加。
私も強制参加させられました。
私たちのチームは初戦敗退。
大人が他のチームより少なかったせいだと思ってます。
悔しい!
ドラゴンボートは初めて乗りましたが、面白かったですね。
高校生時代、よく東京上野の不忍池でボートに乗りましたが、普通のボートよりも漕ぐのは楽に感じました。
片側しか気にする必要ないし、舵取りがいるおかげで言われるままに漕げばコースも普通に取れるためです。
ただ前後の漕手とリズムが合わないと、オールがぶつかって良くないです。
そのための太鼓手ですね。

敗戦後、船着き場で泳ぐ子供たちを見張りつつ、足までつかり休んでいましたが、何故か決勝戦に助っ人で呼ばれ、再び漕ぐこととなりました。
初戦時には漕手に空席があった状態でのレースでしたが、助っ人参加の決勝戦はフルメンバーで乗り込んでいました。
みんなもっと乗りたかったんですね。
チーム分けの意味ないじゃん、とか思いましたが、楽しんだんだからOKでしょう。

決勝戦では私の参加したチーム、勝ちました。
いやー、がんばりましたよ。
前の席で漕いでたお父さん、マジなスポーツマンでしたからね。
彼のリズムに合わせガンガン漕いだので、良い感じでした。
私の後に座った子供はペースについていけなかったようで、けっこうオールが当たったりしちゃいましたが、仕方ないですね。

1日中暑くて、普段あまり動かさない身体も目一杯使ったので、非常に疲れました。
その日の夜は身体にたまった熱が手足から出たがっているのに、上手く放出できないような感じでなかなか寝付けませんでした。
とっても疲れたのですぐに寝れると思ってたのに。
そしてその後2日間ほど筋肉痛にやられました。

ボートレースの後は池の側にあるレストランで、それぞれ勝手に注文してまったりしました。
そして適当なところで解散となりました。

初めて行った池でしたが、良い所でした。
何より家から自転車で30分くらいのところにあるのが良かったです。
また近いうちに行きたいですね。

2016年5月24日火曜日

温室作り

長い冬が終わり春が来て日照時間も伸びて来ると、庭いじりの季節ですね。
とたんにガーテンが気になり始めます。
妻も庭仕事を始めるために、いろいろとネットで注文をしだします。
今年植えるための種や苗、樹木、そしてそのための肥料など、、、

ホームセンターも一気に活気づきます。
我が家には車がないため、同じように庭を借りてる友人と一緒に大量の土を買ってきました(もちろん妻が)。
やる気満々ですね。
今はアヤメがたくさん咲いてます。
今シーズン、私の庭仕事は温室作りから始まりました。
本当は睡蓮の植替からしたかったのですけど、、、

日本に帰国する数日前に届いた温室は、大きなトラックでパレットに乗せられて届きました。
大きなダンボール箱が2つなのですが、1箱さえ一人では運べない程の重さです。
庭の入り口が小さ過ぎてリフターが通れなかったため、庭の小屋に入れるところから大仕事です。
パレットから外し、箱を1つずつネコに乗せてゆっくりと運び入れました。
組み立ては帰国後です。

3週間後にはドイツもすっかり春めいて、まだまだ肌寒い日もありますが、日中には半袖でも暑いくらい温度が上がるようになりました。
温室作りスタートです。

私が日本に行ってる間に、ママが土台部分の地ならしをしてくれたおかげで、すぐさま組み立て作業に入れるかと思ったのですが、、、まずは水平を出す作業。
何となく平らにしたところに置かれた土台の上に組み立てたりすると、後々歪んで大変になりますからね。
基礎は大事です。

この地域、今年は降雨量が平年の2%と、ヤバイ程の乾燥状態です。
土がカチカチ。
土を掘り返したり、その周りを歩き回るだけで砂埃が酷く、鼻の中がジャリジャリになりました。

この温室、非常に良くできていてとても作りやすいです。
軽くて丈夫そうだし、組み立てやすいうえに、色合いも庭にあう感じ。
説明書のわかりにくさがちょっとだけ残念でしたが、この辺りは想定内ですね。
IKEAの家具なんかも似たような物ですし、もう慣れました。

8割方出来たところで問題発生。
屋根部分のパーツがダブって入っていて、1つの種類が足りませんでした。
作業が完全にストップ。
メーカーに連絡して取り寄せなければなりません。
妻は大ショック。
せっかく良いペースで組み立てれてたのに、、、
商品の出来にはけっこう満足してたので、とても残念ですね。
連絡を受けたメーカーはすぐに対応してくれたようで、3日後には足りないパーツが届きました。

そして組み立て再開。
その日のうちに完成しそうですね。
と思ったら、金属のパーツが1つ欠品、、、
再びメーカーに連絡です。

大したパーツじゃないのに、こんな基本的なミスのせいで、消費者側にはどれほどの迷惑を、販売者側はどれだけの出費がかさむんでしょうか。
商品管理のダメさ加減にムカつくよりもメーカーが気の毒になります。

なかなか送られて来ない商品に、イライラし出した妻は再び連絡を取ったようです。
何でも「棚卸し業務のため出荷が遅くなった」とのこと。
それならメールなり電話なりできちんと連絡して来いよ、とか思いましたけど、こんなもんなんですよ。
いちいち腹を立てても仕方がありません。
日本を基準にしてはいけませんね。

数日後届いた商品を取り付け、組み立て作業再開です。
基本的にパーツのはめ込み作業なので、最後のパーツ取り付けがかなり力仕事でした。
脚立の上にあがり屋根部分の取り付けは、筋肉の悲鳴が聞こえるようでした。
出来上がった温室には非常に満足です。
水を撒いた後なので濡れてます。
上部の組み立てだけで3時間近くかかってしまいました。
一人でやってると、難しい作業じゃなくても大変ですね。
天窓に自動開閉式のアームを取り付けました。
温度変化による体積の増減を利用した収縮構造のようです。
取り付け前に冷蔵庫で30分以上冷やしてから、作業することとなっていました。
現在の気温では常に開いている状態。
嵐のときとか大丈夫なのでしょうか?
むしろ冷えた時に本当に閉まるのかが心配です。

妻は完成した温室を見て超喜んでいました。
早速土を入れて、何かを植えていたようです。
納品されてから完成するまでが長かったですねー。
今年は温室育ちの野菜が食べれるのでしょうか。
楽しみです。

2016年5月23日月曜日

上映会

先日、息子のクラブ活動の発表会がありました。
映画がついに完成したようで、その上映会です。

上映会場は何と街の映画館!
当初はクラブに参加していた子供とその親や親戚のための上映会になるはずだったらしいですが、観たいという人があまりに多かったため、街にある名画座みたいな感じの映画館で上映することとなったそうです。
しかも2回。

当初は3分くらいの映画を作るということだったそうですが、脚本などアイディアを出していくうちに話が大きくなり、40分の作品として完成したようです。
冬休み中に撮影を手伝ったときは80分くらいになるという話だったので、上手くまとめたようですね。

上映する映画館の名称はスカラ。
いかにも名画座っていう名前で良いですね。
普段、映画館として本当に営業しているんでしょうか?
なんかタイムスリップしたような感じの映画館でした。

中に入ると思ったよりキレイで、なぜかスクリーンの前にドラムセットが置かれていたり、祭壇なのかな? 大きな十字架があったりしました。
珍しい映画館ですね。

この映画、フランス語です。
フランス語クラスの子供たちによるクラブ活動だったため、台詞は全てフランス語。
もちろんドイツ語の字幕付きです。
上映前に、フランス語とドイツ語による子供たちの解説もありました。
ポスターが貼られてたけど、二重ガラスなのでうまく撮れませんでした。
" La maison du chemin des ténèbres "

映画のストーリーはこんな感じ。

主人公の女の子は自分の誕生日に上映中のホラー映画を観に行こうと、友人と計画を立てています。
誕生日当日、女の子は夜になったら公園で待ち合わせをする約束を友人として家に帰ります。
同じ頃主人公の弟は、姉の同級生に呼び出され学校の地下室に行くのですが、そこで黒ずくめの何者かに捕まり、地下室の奥でイスに縛りつけられてしまいます。
3月の撮影風景より
家に帰った女の子は両親に夜からホラー映画に行かせてくれとお願いします。
ところが両親はホラー映画なんてダメだと反対するんですね。
私の誕生日なのに!と怒った女の子は何としても行ってやると、窓から家を抜け出し友人との待ち合わせ場所の公園に出かけます。
しかし約束の公園を間違えたり、なかなか目的地に行けません。
途中であやしい男の子が出て来たり、複数のクラスメートと遭遇したりしながら、なんとか待ち合わせ場所に行き、友人と無事に会うことができます。
本番前のスモークテスト中
そして映画に行こうかという時に、友人が何やら変な音がする、どこからするのか探してみようと、建物に入っていくんですね。
くらい建物をオッカナビックリ進み、音のする部屋の扉を思い切って開けてみると、そこには女の子のクラスメートや両親達が誕生日パーティーの準備をして待っていてくれました。

部屋の隅には、何故か猿ぐつわをかまされイスに縛り付けられている弟の姿もあります。
びっくりしながらも誕生日をみんなで祝ってもらい女の子は大喜び。
誕生日にホラー映画を観に行きたいと言っていたことを友人から聞いた両親が、娘のためにちょっとホラーちっくなサプライズパーティーを開くことを決定。
友人達に協力してもらいながら計画し、夜の街を走らせたりしつつパーティー会場に来るよう仕向けたのでした。

そのパーテイー計画を事前に知り姉に話そうとした弟は、計画の邪魔になるため捕獲され、一時隔離されていたという落ちでした。

監督が撮影に作曲に編集とがんばったおかげか、かなり本格的な作品となっていました。
上映後は拍手喝采。
子供たちにクラブの顧問であるクラスの副担の先生から、クラブのメンバーに記念品のオスカー像!が授与されました。
みんなとても嬉しそうでした。
良い経験になったようです。

後日聞いた話では、上映会が好評だったため、7月に再び違う映画館での上映が決まったそうです。
クラブのメンバーはブルーレイにしてもらえるんだって。
みんなに見せなきゃ!

2016年5月20日金曜日

謎の落とし物

庭のアヤメ、咲いてます。

ドイツに戻って来てからアッという間に時間が過ぎています。
もう一月ですね。
その間にいろいろなことがありました。

まず、ちょっと変な出来事を紹介します。
今月頭の頃ですね。

子供たちが毎朝小学校に通うのに路面電車・トラムを利用しているのですが、停留所に向かう途中、鉄道の高架がトンネルになっているところがあります。
線路が複線分しかないため短いトンネルなのですが、いつも暗くて短い分ランプもついていません。
危ないとまでは言えませんが、人通りもあまり多いところではないので、毎朝私が停留所まで子供たちを送って行くことになっています。
自転車は茶色のレーンを、本来なら反対方向に進まなければなりません。
バレエ教室に通う娘。

そのトンネルを超えたすぐのところから、私の胸くらいの壁がしばらく続き、壁の向こうは廃屋があります。
ドイツはけっこう廃屋がありますね。
あちこち廃屋を探しに出かけているわけじゃないので、ドイツ中のどこにでもあるのかどうかは知りませんが、うちの近所は多いです。

その壁が高台を作っているのですが、春になるといろいろな草がいっせいに伸び始め、手入れをしていないのがより一層目立つ感じになります。
その草が伸び始めた頃です。
普段なら草が茂り出してる荒れ地を目にしても、特に意識することなく通り過ぎるのですが、その日は違いました。
廃屋、昔は何の建物だったのでしょうか?
ガラスは割られているところも多いです。

ちょうど私の目の高さ辺りの草の上に、見覚えのある布が置かれていました。
「うん?何か見たことがあるな、何だっけ?」と、足を止めずに眺めつつ考えていると、その布が何だったかを思い出しました。
前に日本で買って来た息子の下着、パンツだったんですね。
水色地に紺と赤のギンガムチェック、確かユニクロの3枚セットのうちの1つです。
まず思い浮かんだのは「何故ここに?」ということ。
「落としたのか?  それで誰かがここに置いてくれたのかな?」
続いて「本当に息子のパンツか?」と。

疑問はいろいろあるのですが、我が家の洗濯物の環境を頭に描き、「まさか、、、似たような物が売ってるのかもね」とその日はそれ以上考えることをやめ、違うルート(朝の散歩です)でアパートに戻りました。
それから数日間、その場所に来る度に「やっぱり息子のパンツに良く似ているな」と気になりつつも、雑草の茂みに置かれて日々くったりしていくパンツを眺めるだけで通り過ぎていきました。
誰のかわからない使い古しのパンツなどを、手に取るようなことはできませんからね。
草が一気に伸びました。この状態なら見つけられなかったかも。

ある日、妻が小学校の近くにある会社の本部で会議があるため、「今日は自分が子供を送って行く」と子供たちと一緒に出掛けて行きました。
そして妻が仕事から帰って来ると、子供たちに聞かれないように声をひそめ、あの場所で息子の物らしいパンツを見たと言ってきたんですね。

「あ、やっぱり!ちょっと前に見かけて気になってたけど、まさかなと思ってた。」と答えると、彼女はすぐに子供の洋服ダンスを探しました。
「見当たらない。洗濯物入れにもない、、、」
我が家は洗い物を屋根裏に干しているため、鍵を持っているアパートの住人以外がそこに行けることはないはずなんですね。

「誰かがどうやってか盗んだのか? まさか、、、」
「男の子のパンツを、、、」

私たち二人が底知れぬ不安感におそわれたのは言うまでもありません。
その日はずっと何か気持ちの悪い物をまとったような感じがしつつ、いつもより早く寝ることになりました。
庭のサワーチェリー

そして次の日の夕方、おそらくあの後「謎のパンツ」についていろいろ考えたであろう妻の、すごく説得力のある説が発表されました。

妻は、おそらく息子が横着をしてパンツとズボンを一緒に脱いだのが原因だろうと言いました。
ズボンの中に残されたパンツは、洗濯物カゴや洗濯機の中に入れられる間にいつしかズボンの足の部分に留まり、誰も気付かないまま洗濯機に入れられ、洗い終わって干す時にも落ちたりせず、中で乾いたのだろうと。
そしてそのようなパンツ入りのズボンを、そうとは気付かず回収し畳まれ、何も感じずに履いた息子が、通学途中に落としたのではないかと!

足をズボンに入れた時に何かあったら普通気がつくんじゃないか?とか、
その時気付かなくても、歩いている時に足首辺りからちょっとずつ出てくれば、いくら何でもわかるだろう?とか、
何か違和感があったはずじゃ?とか、
思うところはいろいろあるのですが、息子ならすごくあり得るなと、すごく納得してしまいました。
おそらく洗濯後に干したのも回収して干したのも私でしょうし、、、

まさかこんな説で一気に解決するとは思いませんでしたね。
しかし妻の説を聞かされた後、その説以外は考えられないと思っています。
何より、どこかの変態にマークされたんじゃないか、という不安感がなくなったのが良かったです。
チューリップも実はたくさん植えたあったようです。
咲くまでまったく気がつきませんでした。

それから更に数日後、放置されていた息子のかもしれない謎の男子用パンツは、忽然と姿を消しました。
誰か、もしくは清掃業者が片付けてくれたのかもしれません。
草は伸び放題になってますけど。

本当のことは何もわかっていません。



2016年5月15日日曜日

帰国してました。

久しぶりの更新です。
先月は日本に帰国してました。
私一人のみです。

帰国1週間前に自宅のルーターが壊れ、完全にネットに繋がらなくなりました。
それまでもかなり調子が悪かったのですが、ついに、やっぱりという感じでした。
さすがに家内もネット会社に連絡を入れると「おそらくケーブルの問題だろう」と新しい物を送ってくれたのですが、交換後もまったく反応無し。

ネットに繋がらない状態で、帰国することとなりました。
すでにインターネット環境があたりまえになっているので、一切使えないとなると生活が非常に不便です。
ちょっとした調べ物も、列車のチケット購入も、ホテルの予約も出来ません。
当然メールのチェックもできませんでした。

久しぶりにメールのチェックができたのは、帰国途中のヘルシンキ空港ラウンジでしたよ。
その後、妻から怒りの連絡(?)をもらったネット会社もきちんと対応してくれたようで、ルーターの故障を確認。
新しい物に取り替えてくれたようです。

今回の帰国も法事と見舞いが目的です。
東京と広島のみの滞在でした。
そんなわけで友人達にも連絡を入れませんでした。
7月に家族でまた帰りますから、お友達のみんな、夏にお会いしましょう。

さて、久しぶりの日本滞在ですが、ここ数年お約束になりつつある、黒服を着て法事参加、そして入院中の親戚を見舞いと、言葉にすると何とも寂しい目的。
それでも「わざわざドイツから帰って来てくれてありがとう」と多くの人に喜ばれるため、これはこれでとても大事なことですね。
東京足立区、本行寺にて
帰国した日本はちょうど桜の季節でした。
市ヶ谷に出かける用事があったため、靖国神社をお参りしてきました。
実は靖国神社、初めてです。
桜も満開で参拝客も多く、とても賑わっていました。
靖国神社

神社といえば、島根県の出雲にも出掛けて来ました。
もちろん出雲大社をお参りするためです。
親戚が連れて行ってくれるということだったので、出雲へは車で行ってきました。
広島からだと最近出来た自動車道で一気に行けるため、思っていたより近いんですよね。
出雲大社参道
出雲大社

いつか行きたいと思っていたので、今回お参りできて良かったです。
落ち着いた雰囲気の良いところでした。
ゆっくりまた行きたいですね。

出雲大社のすぐ側に、少彦名命(スクナヒコナ)を祀ってあるお社がありました。
少彦名命は私の好きな神様です。
出雲大社をお参り後何気なく寄ったところで出会えたなんて、縁があったのかな。
滝を背に雰囲気のあるところでした。

少彦名命のお社

出雲大社の側をブラブラしていた時に、烏骨鶏を飼っているお庭を発見。
本物の烏骨鶏、初めて見ましたよ。
可愛いです。
羽毛がフワフワ、メチャ柔らかそう!

烏骨鶏は私も飼ってみたいですね。
我が家のガーテンではちょっと鶏を飼うには狭いので、ママの庭で飼ってもらえないかな〜。
ママも興味があるみたいで、時々そういった話題が出るんですよね。
前に、烏骨鶏の卵から作ったカステラをいただいたのですが、すごく美味しかったし、、、
烏骨鶏、ママに頼んでみようと思います。
今なら庭熱高いし。

稲佐の浜にも寄ってきました。
国譲りの神話の舞台ですね。
稲佐の浜、弁天島
法事と見舞のために帰って来た日本ですが、やっぱり良い国だと思いますね。
食べ物は美味しいし、お店は魅力的だし、街が奇麗だし、人も親切だし、、、
何より言葉が普通に通じるのが嬉しいです。
これは私のドイツ語力、勉強不足が問題ですからこれ以上は言えませんけど。

滞在中はほぼ毎日両親と一緒にいたので、テレビが常についている状態でした。
おかげでいろいろ見ることになりましたが、けっこう良い番組やってるんですね。
懐かしい時代劇も面白かったんですが、ドキュメンタリーとか、芸術作品の紹介番組とか、いろいろ興味深いのが多かったです。
ドキュメンタリー番組とか泣きながら見たりしてましたよ。

テレビ通販にもやられました。
フレーバーストーンのフライパンセット、買っちゃいましたよ。
本当にCMほど使い勝手が良いんでしょうか。
今回は他の荷物が多過ぎて持って帰れなかったので、夏になりますね。
楽しみです。

野球もよく見てました。
広島といえばカープ。
3週間とはいえ広島県民だったので、帰国している間、テレビの前では応援してました。
見てると毎回危なっかしい試合をしているんですよね。
楽に勝てる試合とかまったくない感じ。
ファンの人たちも応援し甲斐がありますね。

何といっても今回は、自分のために最高のおみやげを持って帰ってくることができました。
掛け軸です。
ドイツでまだネットに繋げることができた頃、某オークションサイトから来たメールを見て父親のために書のお軸を購入したのですが、その時目にしたある美人画のお軸に一目惚れしてしまったんですね。
幸い他に誰も入札者がいなく、落札することができました。
私自身初めて買った絵ですね。

一応、書画骨董になるのかな?
どれくらい古くて作者が誰なのかとかまったく分かりませんが、腕のある作家さんだったように思います。
とにかく品があって美しいです。
本当に美人画、ずっと観てられそう。
背景とかまったく描いていないのに、そんなこと全然気にならないんですよね。
実際気に入った絵を手元に置いて鑑賞することで、いろいろと勉強になります。

このお軸の実物を見るのも帰国時の楽しみでもありました。
いやー、ネットに何とか繋がっている間に購入手続きが出来て良かったです。
連絡がないため取り消し、何てことになってたら泣くに泣けないところでした。

母親は絵の題材が「静御前じゃないか」と考えているようです。
立烏帽子に刀を持ち舞う姿から、白拍子なのではないかと。
なるほど、、、本当に勉強になります。

ちょっと大きいお軸なのですが、無事に持って帰って来れました。
素敵な宝物となりました。

家族も夏の帰国を楽しみにしています。
子供たちに日本で何が一番楽しみか聞いてみました。
答えは「しゃぶしゃぶとお刺身」なんですって。

2016年3月8日火曜日

ライプツィヒ

朝も日が昇るのが早くなってきました。
ちょっと前まで子供たちの登校時間はけっこう暗かったのですが、最近はすっかり明るくなり、春が近いのを感じさせてくれます。

子供たちを路面電車乗り場まで送った後、近所をしばらく散歩することにしています。
先日はカメラを持ってちょっと長く歩いてきました。
まだ寒いのに野鳥達は元気ですね。
ヨーロッパコマドリ、なんかもう見慣れちゃいました。
先週末はライプツィヒに行ってきました。
今回はファミリーコンサート鑑賞。
ゲワントハウス内にあるメンデルスゾーンの彫刻

ライプツィヒといえばゲヴァントハウスオーケストラです。
曲目は Tristan Schulze の「 Die Tiere des Jadekaisers - Ein doppeltes Doppelkonzert für Doppelrohrblsttinstrumente und Orchester 」
演奏はゲヴァントハウスオーケストラで、指揮者は Andris Poga 。


「翡翠皇帝の動物達」ってところでしょうか。
でも、その後のドッペル、ドッペルって、日本語にするとどうなるの?
「ダブルリード楽器とオーケストラのための二重奏曲」みたいな感じなんでしょうけど。

ダブルリードの楽器は オーボエ、イングリッシュホルン(コーラングレ)とファゴット、コントラファゴット でした。
Gundel Jannemann-Fischer / Oboe, Englischhorn
Eckehard Kupke / Fagott, Kontrafagott

演奏家二人がそれぞれ二種類の楽器ということでドッペルなんでしょうか?
作曲家のトリスタン・シュルツェさんはチェロ奏者としても活躍しているそうです。
初演ということで、作曲家も来ていたようです。

そして今回もまた子供たちの良く知っている俳優さんが、語り部として参加していました。
Malte Arkona / Sprecher
このマルテ氏、子供たちが見ているテレビ番組によく出てますね。
週末の子供向けクイズ番組なんかで司会をやっていたような気がします。
テレビでは気にしていませんでしたが、なかなか良い声でした。

ファミリーコンサートということで、お客さんも家族連ればかり。
6歳からということだったのですが、赤ちゃんや幼児も多く、けっこう泣き叫んだりフラフラしたりしてました。
娘はそっちの方が気になって、コンサートにいまいち集中できなかったみたいです。
「最初からなんかつまらなくなっちゃった」だって。
ちょっと残念です。

私にとってはマルテ氏の語るストーリーがいまいち理解できなかったので、途中から頭に入れるのをやめ、聞き流すことにしましたが、演奏の方はさすが一流オーケストラ。
弦楽隊だけの演奏でしたが、音の美しさにうっとりしちゃいましたよ。
一曲一曲が短く、聴きやすいメロディーばかりだったのも良かったです。

演奏会終了後、入場口でマルテ氏が子供たちとの記念撮影をしていました。
もちろんうちの子供たちも一緒に撮ってましたよ。
子供たちには私が一番最初に買ったデジカメ、ニコンのCOOLPIX 950 を渡していたのですが、このカメラ、液晶モニターを見ながらレンズ部分を180度廻せるため、自撮りしやすいんですね。
マルテ氏に「すごいカメラだな」と、驚かれたそうです。
古いだけなんですけど。

5月にもこのファミリーコンサートのシリーズで、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」があるようです。
行きたいなー。
テーマが「水とカッコー」ってことなので、鳥好きな娘もこれ大丈夫かな?