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2013年11月6日水曜日

ママの料理 2

ママが来ています。
なので子供たちの面倒とか食事の用意とか、いろいろとやってくれます。
根が働き者な彼女、「動いてないといられない性格」と本人は言ってますが、いやー、本当に助かります。
こんなに甘えちゃって悪いなーと、毎度のことながら思います。
だからといって「ゆっくりして」と言っても、絶対にゆっくりしないので、好きにやってもらうのが一番良いようです。

ママは朝子供たを学校へ送った帰りに、途中にある「良い肉屋」に時々寄っていろいろと買って来ます。
この日も朝食用に新鮮なひき肉を買って来てくれました。
ドイツで初めて豚の生肉を食べましたが、とても美味しいんですね。
もちろんこれは新鮮さがとても大事なので、生食用として売っている物しか食べれません。
ひき肉にはあらかじめ塩味がついていて、一般的には写真のようにバターを塗ったパン(Brötchen ブロートヒェン)の上にいっぱい乗せタマネギをトッピング、ちょっぴり胡椒をかけて食べます。
こんな風に食べる肉こそ、良いお肉じゃないとね。

「良い肉屋」というのは、ママと妻の間にある共通の認識で、条件としては、何より新鮮で安全な肉(BIO肉)を扱っているお店であること。
昔ながらの作り方でソーセージなどを作っていること。
これは余計な添加物を使っていないということですね。
他にも細かいことがあるのでしょうが、大事なのはこの2点。

BIOのお肉は値段的にちょっと(物によっては倍近く)割高となりますが、味もしっかりしていて美味しいため、ママや妻はまとめてたくさん買い、小分けして冷凍保存しています。
肉以外にも大量に作ったソースとか、庭で採れたベリーを冷凍してたりするようです。
そのために我が家は冷蔵庫の他に冷凍庫もあるんですよ。
そしてそれはいつもいっぱいです。
「もう2回りくらい大きいのを買えば良かったんじゃないの?」といつも言いたくなるほどです。

私たちが「忙しい時に簡単に暖めて食べれるように」とママは保存食造りに一生懸命だったりするのですが、最早それが趣味になってると思います。
冷凍物以外にも瓶詰めでせっせと作っています。
シチューなどのソース、ジャム、ケーキに入れられるようなフルーツ、ピクルスなどなど。
これらは瓶詰め物の一部、まだまだ置き場所に困るほどあったりします。
そして今回ママが作ってくれた料理は、まず Grünkohl (グリュンコール)。
グリュンコールは、ケールというアブラナ科のけっこう大きな野菜です。
青汁の材料らしいですね。
野菜の名前がそのまんま料理の名前にもなっています。
ドイツでは代表的な冬の食べ物ですね。
Grünkohl mit Pinkelwurst、もっと深い皿に入れるべきでした。
このグリュンコール、一般的には霜が降りてからの方が美味しいとされています。
霜が降りて葉の中に糖質がたまり、味がマイルドになるんだそうです。
豚バラとピンケルヴルストという味の強いソーセージが一緒に煮込んであります。
豚バラはとろとろになってます。
本来はもっと寒くなってから食べる料理ですね。
今シーズンは何回食べれるでしょうか、楽しみです。

それから、これは私も初めて食べたかな。
ウサギのレバー・ソテー。
付け合わせはRote Bete(ローテベーテ)の甘酢漬け、日本ではレッド・ビートとか赤蕪っていうのかな。
それとタマネギを弱火でゆっくりいためトロトロにしたもの。
Kartoffelbrei、ドイツ風のマッシュポテトです。

ママはよく子牛やガチョウのレバーでソテーを作ってくれましたが、今回はウサギでした。
味の方は今まで食べたレバー・ソテーで一番好きかも。
レバーって実を言うとあまり好きじゃないんですが、これは美味しかったです。
やさしく水洗いしたレバーの水分を良く拭き取って、塩胡椒して小麦粉をまぶし、焼いただけだそうです。

赤蕪はママの庭の畑で採れたものだそうで、粒が小さいですね。
息子は大好き、娘は苦手のようです。
カルトッフェルブライはマッシュポテトをもうちょっとゆるくしたものですかね。
牛乳の代わりに豆乳を使っています。

昨晩は Schnitzel(シュニッツェル)、ドイツ風のトンカツを食べました。
これもBIOのお肉の方が柔らかく、とても美味しくなります。
シュニッツェル、いつも食べ過ぎちゃうんですよね、大好きです。
写真を撮るのを忘れて食べちゃいました。

ママはいつも人数分より多く作ってくれるので、大抵いつも余ります。
その余ったシュニッツェルを見て、「明日の昼はカツ丼にしよう」とか毎回思うんですよね。
でも、実際カツ丼はなかなか食べれません。
なぜなら夕食後しばらくしてから、残りをみんなでちょっとずつ食べちゃうからです。

そして今日の夕飯は Hackbällchen in Tomatensoße 、ミートボール入りのトマトソースが鍋いっぱいすでに作られていました。
いつのまに!

そしてママは現在明日の夕飯、Frikassee (フリカッセ) を準備中。
フリカッセはもともとフランス料理ですが、ドイツでは鳥肉のクリームソース煮込みです。
煮込み中
鳥を丸ごと煮込んで身をほぐし、アスパラガスやキノコを加え、レモン汁とケッパーを入れて酸味のある味つけにします。
鳥肉たっぷりでこってり栄養満点、でも酸っぱくて爽やかなクリームシチューって感じですね。
これも家族全員大好きなメニュー。
楽しみです。

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