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2013年11月21日木曜日

街の風景いろいろ

先々週くらいでしょうか。
普段あまり用のないショッピングモールに行くため横断歩道を渡った時、信号を見てとても気になることがありました。

旧東ドイツの信号で歩行者用のマークというと、そう、Ampelmman (アンペルマン)ですね。
今や商品化されあちこちで売られていますし、旧東ドイツ地域のおみやげとして人気です。
調べてみたら東京にもアンペルマン・ショップがあるみたいですね。
そこまで人気とは思いませんでした。
Ampelmann
アンペルマンはドイツが統合され、ほとんどの旧東製品がろくでもないと言われた中、「東にはアンペルマンがあるじゃないか」と東ドイツの人たちが自信を持って「自分たちの方が良い」と言えたモノのひとつです。
当初は統合後西ドイツのデザインに統一される予定だったそうですが、旧東の人たちによって「アンペルマンを救え」運動がおこったそうです。
確かにアンペルマンのほうが断然可愛いですからね。

今まで何度か見ているはずなのにあまり注意して見ていなかったのでしょうか?
その信号機、アンペルマンではなく、Ampelmädchen(アンペルメードヒェン)、女の子でした!
可愛いです

初めて女の子の信号機を見た気がします。
ベルリンに住んでいた時でも、商品でしか見たことが無かったです。

その時は時間がなくて、「あれ?」と思っただけでしたが、ずっと気になっていたんですよ。
もう一度しっかり確かめに行こうとずっと思っていましたが、本日やっと行ってきました。
そこは先日トラムの脱線事故があったマルクト広場の近くの、いわば目抜き通りの交差点。
子供たちの通学路なのでほぼ毎日トラムに乗って通るのですが、用事がない限り降りたりしないので、何だかんだ来るのが遅くなってしまいました。
こちらは止まれ

せっかく途中下車したんだし、他にも気になってる物の写真を撮っておこうと、かなり寒かったのですが、この目抜き通り、Breiter Weg (ブライター・ヴェグ)沿いをちょっと散歩をしました。
温度計は1℃となってました。

何かを写そうとカメラを持って歩いていると、慣れ親しんだ風景もいつもと違って見えてくるような気もしますね。
気に入ってる建物、壁の模様、オブジェ、自動車やバイク、店のディスプレイ、、、
普段からなるべくカメラを持ち歩いて、何かを感じたその時に一枚でも写真に撮っておければ良いのですが、実際はなかなか上手くいきません。
そうこうしているうちに忘れちゃうんですよね。
建物の壁にハトと文字が彫られています。
「FRIEDEN SICHERT UNSEREN AUFBAU / 平和は我々の仕組みを確保して」
マグデブルグは大戦で街の大半が壊れてしまったので、古い建物はそれほど残っていません。
ブライター・ヴェグもほとんどが新しい建築物です。
1945年1月16日に破壊された街の再建が1951年ここで始まりした
フンデルトヴァッサー最後の建築もこの通り沿いにあります。
細かいところまでよく作られていますね。
このフンデルトヴァッサー・ハウス、基本的にアパートですが、いろんなお店やホテルも入っています。
いつかホテルに一泊くらいしてみたい気もしますね。
私たちがマグデブルグにやって来たばかりの頃には空き部屋があったようですが、今はどうなんでしょう、もう誰かが入ったのかな。
向かい側にトラビーが停まってました。
なんか格好良く見えますね。

そして今回私が写真を撮りたかったのが、フンデルトヴァッサー・ハウスの斜め向かいにある、ゴシックな建物。
その壁についているエディタの彫刻です。
気品のある、しかしどことなく寂しげな姿がとても美しく、トラムからいつも眺めているんですね。
隣には旦那様のオットー1世が。
現在は郵便局と司法局(なのかな?)が入っています。
鳥よけのネットがちょっぴり残念ですね。
今回はコンパクトなカメラだったので、ピントがいまいちでした。
近いうちに一眼レフでもう一度撮って来ようと思います。
でかい建物ですね、これが真ん中の部分
そしてこの郵便局の隣にちょっと小さい教会があります。
最近まで工事中だったこのザンクト・セバスティアン教会。
中には入りませんでしたが、扉の取っ手と柵が素敵でした。
Sankt-Sebastian-Kirche

何かストーリーがあるんでしょうね


今日は霧が出ていて寒かったので、あまり長く歩きませんでしたが、すごく楽しかった。
建物や街の風景の写真を撮るのも面白いですね。
また出かけて来よう。
ちょっとずつ、ゆっくりと。

霧で大聖堂はよく見えませんでした


2013年11月14日木曜日

トラム Straßenbahn

昨日のことです。
いつものように学校に子供を送った帰り道、トラムに乗っていると車内放送がありました。
事故のため途中コースを変更するというものでした。
どちらにしても一度乗り換える必要があったので、私も途中下車したんですね。
そしたら事故ったトラムがちょうど停車していました。
完全に線路を塞いでいるため直進するトラムは上下とも足止め状態。

なんと脱線事故です。
本来曲がるはずの軌道なのですが、先頭がレールから外れてしまった様でした。
もうちょっとで信号機にぶちあたるところでした。
鼻先は歩道にかかってますから、歩行者の方達と運転手さんはさぞかし驚いたことでしょう。
救急車はいなかったので人身事故にはならなかったようですが、怖いですねー。
レールの切り替え誤作動とかそういうのが原因でしょうか。
どうやってこの車両を元に戻すのかずっと見ていたい気もしましたけど。

このトラム、けっこう事故があるんですよね。
やはり道路を車と一緒に走っているせいか、人や車の飛び出しによる急ブレーキで乗客がよろめくことや、それこそ車との接触などよく起こります。
私が乗っていた車両がもう少しで車とぶつかるところだったなんてことは、今まで何度もあります。
妻と子供は実際車にあたって帰りが遅くなったこともありました。

車の運転もトラムと一緒のコースだと、気をつけなければならないことが多いので大変だと思います。
私も広島市内を車で走った時は妙に緊張しました。

トラムの停留所は安全地帯があるところと無いところがあるんですね。
あればそれほど問題がないのですが、無い場合は利用者たちは歩道でトラムを待っています。
これはハレの某停留所。
妻と子供が歩道でトラムが入って来るのを待っています。

トラムが停留所に入って来ると車道に出てトラムに乗り込むわけですが、この場合道路の路面に車が停車しなければならないポイントに、止まれ、Halt の頭文字「H」のマークが書かれているんです。
こんな感じ。
前の方で乗り降りしてます。

でも時々トラムが停留所で停まったのか、信号機で停まったのかわからないまま走って来る車もあるんですね。
そういう場合、降りるお客はとても恐ろしいことになります。
トラムが駅で停車したためドアを開け、降りようとしたところに車が走って来るんです。
私もぎりぎりで踏みとどまり車に轢かれずにすんだことがあります。
私の前に降りた乗客があやうく、という時もありました。

これ、マジで危険です。
何も考えず降りたらドカン!なんてことが起きないよう、気をつけなければなりません。
子供たちにも、降りる時はうしろから車が来ていないか確認を絶対にしてから降りるように、言い聞かせてあります。

そしてちょっと時間が余計にかかりましたが、家から最寄りの停留所帰って来れました。
しかしその途中でも停車中のトラムがありました。
まさにお客さんが全員降ろされている状態だったわけですが、これも本来なら直進する列車が曲がろうとしたため停車したような感じでした。
そのトラムがもうちょっと進んでいたら私が乗っていたトラムにも影響が出ていました。
やっぱり線路の切り替えに問題ありだったのかな。
停留所前にはこういった標識が出ています。

トラムからの見る景色で、街の様子の変化に気が付くことも多いです。
週明けマルクト広場を通った時もそうでした。
クリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)の準備が始まったんですね。
「もうそんな季節か、早いなー」と思ってしまいましたが、隣では子供たちが興奮していました。
「見て見て!もう作ってるよ!」

準備中の様子を見て来ました。
いつから始まるのかな?
お店が並んでますね。
毎年ほとんど同じで大して面白くもないのですが、ついつい行きたくなっちゃうんですよね。
盆踊りとか初詣の出店巡りのような感じです。
今年は何回出かけることになるのでしょうか?

2013年11月6日水曜日

ママの料理 2

ママが来ています。
なので子供たちの面倒とか食事の用意とか、いろいろとやってくれます。
根が働き者な彼女、「動いてないといられない性格」と本人は言ってますが、いやー、本当に助かります。
こんなに甘えちゃって悪いなーと、毎度のことながら思います。
だからといって「ゆっくりして」と言っても、絶対にゆっくりしないので、好きにやってもらうのが一番良いようです。

ママは朝子供たを学校へ送った帰りに、途中にある「良い肉屋」に時々寄っていろいろと買って来ます。
この日も朝食用に新鮮なひき肉を買って来てくれました。
ドイツで初めて豚の生肉を食べましたが、とても美味しいんですね。
もちろんこれは新鮮さがとても大事なので、生食用として売っている物しか食べれません。
ひき肉にはあらかじめ塩味がついていて、一般的には写真のようにバターを塗ったパン(Brötchen ブロートヒェン)の上にいっぱい乗せタマネギをトッピング、ちょっぴり胡椒をかけて食べます。
こんな風に食べる肉こそ、良いお肉じゃないとね。

「良い肉屋」というのは、ママと妻の間にある共通の認識で、条件としては、何より新鮮で安全な肉(BIO肉)を扱っているお店であること。
昔ながらの作り方でソーセージなどを作っていること。
これは余計な添加物を使っていないということですね。
他にも細かいことがあるのでしょうが、大事なのはこの2点。

BIOのお肉は値段的にちょっと(物によっては倍近く)割高となりますが、味もしっかりしていて美味しいため、ママや妻はまとめてたくさん買い、小分けして冷凍保存しています。
肉以外にも大量に作ったソースとか、庭で採れたベリーを冷凍してたりするようです。
そのために我が家は冷蔵庫の他に冷凍庫もあるんですよ。
そしてそれはいつもいっぱいです。
「もう2回りくらい大きいのを買えば良かったんじゃないの?」といつも言いたくなるほどです。

私たちが「忙しい時に簡単に暖めて食べれるように」とママは保存食造りに一生懸命だったりするのですが、最早それが趣味になってると思います。
冷凍物以外にも瓶詰めでせっせと作っています。
シチューなどのソース、ジャム、ケーキに入れられるようなフルーツ、ピクルスなどなど。
これらは瓶詰め物の一部、まだまだ置き場所に困るほどあったりします。
そして今回ママが作ってくれた料理は、まず Grünkohl (グリュンコール)。
グリュンコールは、ケールというアブラナ科のけっこう大きな野菜です。
青汁の材料らしいですね。
野菜の名前がそのまんま料理の名前にもなっています。
ドイツでは代表的な冬の食べ物ですね。
Grünkohl mit Pinkelwurst、もっと深い皿に入れるべきでした。
このグリュンコール、一般的には霜が降りてからの方が美味しいとされています。
霜が降りて葉の中に糖質がたまり、味がマイルドになるんだそうです。
豚バラとピンケルヴルストという味の強いソーセージが一緒に煮込んであります。
豚バラはとろとろになってます。
本来はもっと寒くなってから食べる料理ですね。
今シーズンは何回食べれるでしょうか、楽しみです。

それから、これは私も初めて食べたかな。
ウサギのレバー・ソテー。
付け合わせはRote Bete(ローテベーテ)の甘酢漬け、日本ではレッド・ビートとか赤蕪っていうのかな。
それとタマネギを弱火でゆっくりいためトロトロにしたもの。
Kartoffelbrei、ドイツ風のマッシュポテトです。

ママはよく子牛やガチョウのレバーでソテーを作ってくれましたが、今回はウサギでした。
味の方は今まで食べたレバー・ソテーで一番好きかも。
レバーって実を言うとあまり好きじゃないんですが、これは美味しかったです。
やさしく水洗いしたレバーの水分を良く拭き取って、塩胡椒して小麦粉をまぶし、焼いただけだそうです。

赤蕪はママの庭の畑で採れたものだそうで、粒が小さいですね。
息子は大好き、娘は苦手のようです。
カルトッフェルブライはマッシュポテトをもうちょっとゆるくしたものですかね。
牛乳の代わりに豆乳を使っています。

昨晩は Schnitzel(シュニッツェル)、ドイツ風のトンカツを食べました。
これもBIOのお肉の方が柔らかく、とても美味しくなります。
シュニッツェル、いつも食べ過ぎちゃうんですよね、大好きです。
写真を撮るのを忘れて食べちゃいました。

ママはいつも人数分より多く作ってくれるので、大抵いつも余ります。
その余ったシュニッツェルを見て、「明日の昼はカツ丼にしよう」とか毎回思うんですよね。
でも、実際カツ丼はなかなか食べれません。
なぜなら夕食後しばらくしてから、残りをみんなでちょっとずつ食べちゃうからです。

そして今日の夕飯は Hackbällchen in Tomatensoße 、ミートボール入りのトマトソースが鍋いっぱいすでに作られていました。
いつのまに!

そしてママは現在明日の夕飯、Frikassee (フリカッセ) を準備中。
フリカッセはもともとフランス料理ですが、ドイツでは鳥肉のクリームソース煮込みです。
煮込み中
鳥を丸ごと煮込んで身をほぐし、アスパラガスやキノコを加え、レモン汁とケッパーを入れて酸味のある味つけにします。
鳥肉たっぷりでこってり栄養満点、でも酸っぱくて爽やかなクリームシチューって感じですね。
これも家族全員大好きなメニュー。
楽しみです。

2013年11月2日土曜日

Halloween Party

一昨日は近所で、昨日は子供たちの通う小学校で、ハロウィンのパーティーがありました。
子供たちは2日連続でコスプレ出動。
学校にも変装用の衣装持参で登校しました。

朝、送りに行った時もすでに顔に絵を描いていた子供たちもいました。
服装も黒が多いです。
いつもと違う雰囲気に、みんなかなり興奮しているようです。

ハロウィーンはどちらかというとイギリスやアメリカなどのお祭りという印象が強く、ドイツではそれほど目立った何かをやるという感じじゃなかったのですが、ここ数年でイベントとして盛り上がって来ているようです。

子供たちが妻やお友達家族と近所でやっているというハロウィン・イベントに出かけている間、私は一人留守番をしていたのですが何回か家のベルを鳴らされました。
どうやら近所の子供たちがお菓子をもらいに廻っているようです。
何の用意もしていなかったのでもちろん無視しちゃいましたけど。
来年は用意しておかなきゃね。

学校は去年もハロウィン・パーティーが行われ、私の子供たちはハリー・ポッターのグリフィンドール生徒になりました。
日本で保育園に通っていた頃、グリフィンドールのマークが胸に刺繍されたローブを購入していたんですね。
もちろん杖も持って行きました。
一昨日近所で行われたパーティーにもホグワーツの生徒になって出かけました。
まだ着れてます。
むしろ今ぴったりな感じ。
いやー、役に立ってるなー。
ワインレッドに黄色いストライプのネクタイをして、どちらかというとちょっと小奇麗な魔法使いになって出かけて行きました。
一般的には気持ちの悪い格好の方が人気みたいですね。
血糊を付けたり眼の周り真っ黒だったり。
「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」の影響でしょうか。

さて、我が家でも今年の学校ハロウィンには「どんな格好でのぞむか」というのが、前からいろいろ話題として出ていたんですね。
まあ、私と子供たちとの間だけですけど。
大体、魔女とか悪魔とか吸血鬼とかミイラとかフランケンシュタインとか、そういう方向性になるんですよ。
本場ヨーロッパだしね。
ちょっと変わり種でスター・ウォーズのヨーダとかダース・モールとかですね。
子供の背格好を考えると、個人的にはジャワとかになってもらいたいですけど、、、

そこで今回はどうしよう。
実をいうと5月の引越しの時から考えていたことがあったんです。
昨年の夏、私の両親が東京から広島に引越しをしました。
私も手伝いに一時帰国したのですが、その時母親から狐のお面をもらって来たんですね。
新潟県の津川で毎年5月に行われる「狐の嫁入り行列」祭のお面です。
この「狐の嫁入り行列」、いつか必ず行こうと思ってます。
津川は母親が子供の頃に住んでいた町なのですが、私はまだ訪れたことがありません。
狐の嫁入り一行の他、観光客や警備に当たる警察官や機動隊員にも狐のメイクが施されるという本気度。
きっと素晴らしいことでしょう。
普段の町の人口5,000人に対し、祭りの時には観光客で5万人にもなるという話ですから、簡単には行けないようですが、、、

このお面普段は私の部屋に飾ってあるのですが、見る度何とか使えないかといつも思ってたんですよ。
ということで今年のハロウィンは「日本の妖怪」でいこうと決めました。
決定してからは遊びに来る友人や母親と叔母に、いろいろとお願いして他にも必要な物を持って来てもらいました。
和ですねー
狐のお面は1つしかなかったので、他にもう1つ、張り子の兎面を注文しました。
思ってた以上に値段が高かったので、これは最後まで迷いましたね。
しかし自分で作るとなると、こういった素朴さが出なさそうだし、何より面倒なので思い切って購入。

そして先月友人に持って来てもらったのですが、届いた実物はというと、、、
見た目は申し分無く可愛いのですが、狐のお面と比べると作りもちゃちだし、ちょっと腹立たしかったです。
張り子の工程を少なくするためか、厚みがなく顔に当たる部分が痛いんですね。
娘がちょっと握っただけでヒビが入ったし。
子供が使うことを考えると多少丈夫にしておかなくてはと、裏から半紙を貼って補強しました。
夜遅くお面の修理、、、何やってんでしょうか。

お面の他は衣装です。
ジェダイとかじゃないのでライトセーバーも要らないし、魔女でもないので箒もいりません。
でも妖怪は洋服じゃなくてやっぱり和服ですよね。
ということで娘にはアンサンブルの着物、息子には作務衣を購入したんです。
これらは夏に母親が持って来てくれました。

和服も今回のイベントだけじゃなく、あればいつか何かの機会に着れることもあるでしょうしね。
そんな機会があるのかは謎ですけれど。

子供たちは普段と違う服を着れるということで、楽しそうでした。
特に息子は作務衣がジェダイの服に似ているということで、かなり嬉しそうです。
藍色じゃなくて茶色にしてあげれば良かったかな。
ドイツに日本の妖怪!なんか嬉しくなりました。
まったく親馬鹿ですね。
今回だってお面が1個あっただけで、結局それ以外は全部新規注文でした。
誰よりも一生懸命になっているのは私だったということが判明。
来年は気張らないようにします。
友人からは「鬼太郎と猫娘なんかどう?」という提案がありましたが、無理だって。