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2013年9月8日日曜日

ママの料理

外国で生活している日本人にとって、食事はけっこうというか、かなり大きな問題だと思います。
日本では簡単に手に入る食材や調味料が、なかなか買えないとか、まったく売ってないとか、何かと苦労している人達も多いのじゃないでしょうか。

私は毎日ご飯じゃないとダメというほどの日本食派ではないのですが、それでもドイツのスーパーで買える物で満足しているかというと、答えはNO、Neinですね。
もちろんこれは料理をする側、私のレパートリーの少なさ、アイデアの乏しさがそのまま不自由さに繋がっているので、けっしてドイツのスーパーが品薄と言ってるわけではありません。
しかし日本以上に食材が豊富ということもないです。

主に平日の料理担当の私にとっては、毎日の夕飯は頭を悩ませる課題です。
料理が趣味とかではないので、凝った料理は作る気がしません。
何より作れません。
必然的になるべく簡単に、一品で充分なおかず作りを目指す傾向になります。

よく知り合いから「普段何を食べているのか」と聞かれます。
日本のご飯は美味しいと思われているようで、みんな興味津々。
「適当」としか答えようがないのですが、こちらの人達からはおそらく謎の日本食とでも思われているのでしょう。
子供たちが毎日持って行くお弁当は、大抵前日の夕飯なので、月曜以外はほぼ私が作ったもの。
カレーやパスタなども頻繁に作りますが、それだって日本風。
何にでも醤油使っちゃてるし。
子供たちの話では、同級生たちも気になっているそうです。

日本ではレストランなどで外国の料理が普通に食べれますが、こちらでは和食は簡単に食べれません。
だからこちらの人は和食についてほとんど知りません。
食べれる和食は寿司くらいですね。
お寿司はとても人気のようです。
ちっとも美味しくない上に何より高くて、食べに行きたいとは思いませんけど。
やっぱり魚よりも肉の国ですからね。

どうせなら寿司よりも牛丼とか、カツ丼、親子丼なんかの方が、より簡単に日本人が納得する味で店を出せるような気がしますが、何故かそういう店は無いようです。
誰かやらないんでしょうか?(丼物にこだわりがあるわけじゃないですよ)

そんな主に肉食のドイツ料理、例えばどんなでしょうか?

日本人にとってのお米が、こちらではジャガイモ。
ママの料理にはかかせません。
これから茹でられるジャガイモたち。
妻は休日になるとキッチンに立ち、朝からいろいろ食事を作ります。
普段食べられないドイツ料理を食べるため、いや、ジャガイモを食べるためかな。
しかし彼女はドイツ人ですが、かなりの日本食通(美食家という意味ではありません)。
日本で買った料理本を見ながら、本格的な和食を料理し、味噌も手作りしているほどです。
先日借りた庭で日本の野菜を育てる計画も立てています。
結局休みの日にも和食を作る方が多いんですね。
和食は健康的ですし、、、

そんな我家ですが、やっぱり時々ドイツ料理が食卓に出ます。
ママが来た時とか、ママの家に行った時とかです。
典型的、伝統的なドイツ家庭料理ですね。
もちろんほとんど肉料理。

彼女自身「私は肉をそれほど食べない」とか言うのですが、作る料理はほぼ完全に肉料理。
ブタやウシ、鳥はもちろんですが、ガチョウや羊、ウサギなんかも使います。
そんなママの料理を時々紹介していこうと思います。

まずは最近ごちそうになったメニューを。
Hähnchen Braten mit Rotkohl und Kartoffeln

鳥の丸焼き、赤キャベツとジャガイモ添え。
キノコ、タマネギ、トマトなどを入れて作ったソースをかけて食べました。
鳥を丸ごとオーブンで焼くのですが、品質が良くないと肉がパサパサになり美味しくありません。
これはBIOの鳥だそうで、とてもジューシー、美味しかったです。

Gefüllte Paprikaschoten
こちらは肉詰めパプリカのトマトソースですね。
ちょっぴりハーブの利いた肉がパプリカと良くあって美味しいです。
パプリカも大きいので、2つも食べればお腹いっぱい。

Tafelspitz
これはターフェルシュピッツという、茹でた子牛の肉料理です。
西洋ワサビのソースで食べました。
独特の風味がある西洋ワサビが子供たちにとっては辛かったようで、いまいち不評でしたが、ちょうど良いアクセントになって美味しかったですよ。
肉のこってり感をすっきりさせるっていうのか、消化を助ける効果とかもありそう。

Grüne Bohnen im Speckmantel
 茹でたインゲン豆に豚のベーコン(ほとんど脂肪のもの)を巻いて焼いた料理です。
日本のアスパラベーコン巻きに似てますね。
焼いたベーコンからは脂がたくさん出てカリッとした歯ごたえになり、やわらかいインゲンとマッチしてとても美味しいです。
子供たちが大好き。

ママの作る料理は、私の貧弱な料理レベルでは思いもしない作り方や食材の使い方で驚きばっかりです。
ここは醤油だろうという場面でハーブをいっぱい使うとか、細かいところでいろいろと違うんですね。
言い方が変ですが、やっぱり異文化なんだと思わされます。
面白い!

1 件のコメント:

  1. 鳥の丸焼きたまらないね~。ジューシーだろうな。憧れます。パプリカソースは一度日本で食べさせてもらったことがあるけど・・・味は違うのかな、想像力を掻き立てられる写真が多々。続編切望します!

    というのは、今日から5日間の日程で断食道場に来ているので、非常に「食」について貪欲で、笑

    それにしても、もうすぐドイツです!あっという間だ。

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