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2013年8月25日日曜日

新学期の準備

9月から子供たちが小学2年生に進級します。
現在持ち物を準備中ですが、これがいろいろと面倒くさい、、、
教科書だけでもけっこうな数になります。
教科書、ノート、バインダー、この他にも画帳とか自由帳などがあります。

しかもこちらの学校は、教科によって色の違うカバーを教科書にかけてくれというんです。
国語(ドイツ語)が赤、算数が青、フランス語が紫、生活?(理科のことかな?)が緑、音楽がオレンジ、など。
子供にわかりやすいようにっていう事なのかもしれませんが、そんなの必要なの?って感じ。
妻に聞くとカバー無しでボロくならないかと、逆に聞かれました。
そんなボロボロになるようなことなんてなかったと思うし、どんだけ乱暴に扱うとなるんだろうと思いましたが、、、


しかも教科書の大きさが揃っていないため、教科書を文房具屋に持ち来んで買うこととなりました。
合うサイズがないのもあるため、いくつかは手作りしなければなりません。
そういえば去年は初めての事で不慣れなうえに、そういった準備があることを入学式の間際に気づいたため、深夜まで作業することになったんでした。


だいたい日本の教科書よりも丈夫そうというか、一冊がずっしり重い感じです。
どの教科書も社会科の資料集みたい。
その割にはノートはペラペラで、安っぽい紙が使われています。

ちなみに外国にいる日本人の子供は、大使館に連絡すると教科書をもらえるんですね。
ベルリンにある日本大使館から我家の子供たちもいただきました。

その他、万年筆にバインダー、コピー用紙など、小学校の低学年が使うの?と思うような物もいくつかありますね。
万年筆はさすが、アルファベット圏の国ですね。
低学年に使い勝手良い硬さ、サイズなど、amazonとかで調べてるのか妻は評価高いといわれている物を買っていました。
しかし息子は毎日指を青く汚して帰って来てましたけど。

それとこちらの小学生が日本と違うところといえば、何よりランドセルですね。
最近は日本のランドセルも色数が増えたようですが、こちらは形や模様も様々です。
1年生になる前にどんなデザインが良いか、子供たちに聞いて選ばせました。
娘はシャチの模様がついている水色とオレンジの物。
息子は青ベースのサッカーボール模様で、スーツケースで有名なサムソナイトの物です。
ランドセル

ランドセル、筆箱、シューズ袋と、だいたいこの3点セットが同じ柄で揃っていて、物によっては更に、スポーツバッグ、ショルダーバッグ、財布まであるようです。
模様も豊富で、女の子用では妖精、馬(ドイツでは女の子に馬が大人気)、イルカ、花柄、ユニコーンなどなど。
男の子用だと、サッカー、消防車、ロボット、海賊、キャラクターではホットウィール、スターウォーズ、レゴのニンジャゴーなんかがあったりします。
しかし昨年の入学前デパートからネットまでいろいろと見ましたが、なんかどれもピンと来なかった。
日本からランドセル持ってくれば良かったかと思ったほどです。

我家の子供たちは基本の3点セット。
それでも1年生にはこの荷物、フル装備は持てません。
ランドセルに教科書をいっぱい入れた状態で背中にしょわせたら、そのままひっくり返りそうでした。
低学年には重過ぎ。
2年生になってもまだ無理ですね。
なるべく軽いランドセルにしたんですけれど。
それと細かいことを言うようですが、筆箱がまた大き過ぎてランドセルに入れると1/3くらい場所をとります。
こういうところも「えー」って感じ。

ということで、今回は新学期が始まる前日に、学校へ半分くらい荷物を持って行く予定です。

2013年8月24日土曜日

我家のクラインガーテン

アパートの前にある貸し庭(クラインガーテン)のグループ責任者から、「庭に空きが出るから見に来ないか」という連絡がありました。
ここのところ週末は、ハレ郊外のママの庭で過ごしていた私たち。
庭や近所の国立公園から果実たくさん収穫して来ました。
自然の恵み、良いですねー。
果物が庭にあるのって、とても嬉しいものです。
自分たちにも果樹のなる庭が欲しいなと思いました。


ママの庭とその近所にある国立公園から収穫してきた果実。

どんな庭が借りれるのかと楽しみにして約束の日、見学そして現借主との面談を迎えました。


現在の借主は市内に住む老夫婦。
30年くらい前から借りているそうで、とてもきれいにしている庭でした。
なんでも昨年旦那さんが庭仕事中に転倒し足に怪我をしたそうで、もうこれ以上は庭仕事は無理だと、解約することにしたそうです。
しかし長年大事にして来た庭、簡単に手放したくないのは当たり前ですよね。
「良い人に借りてもらいたい」と責任者に声をかけたようです。

そこで我家に声がかかりました。
責任者の人が覚えていてくれたんですねー、どうもありがとう!
どうやら私たち家族、けっこう良い人に見えるようです。
もちろん悪いことなんてしないし、人相だってそんなにひどくありません。
誰が見ても無害そうだと思うので、当然そのように見えてもらわないと困りますけど。

私たちの家族4人と、ハレから来ていた庭の大先輩、ガーテン歴半世紀くらいのママも一緒に庭見学に出かけました。
紹介された庭は広さはそれほどありませんが、とても大事に管理されている庭というのが一目見てわかりました。
きちんと刈られた芝、雑草がはえていない花壇、果樹も地面に落ちた実がぐちゃぐちゃになっているなんてこともありません。

小さな小屋もきちんと片付けられていました。
オーナーも「全部乾いてる」という言い方をしていました。
つまりは湿気ってない、雨漏りとかしていないってことでしょうね。
妻はすぐに決めたようです。
「私たちのことを待っていたように感じた」とまで言ってます。
庭を見る目はけっこう厳しいママも「これはあななたたちにとって完璧な物件」と。

私は果実の樹が杏だと聞いて完全にやられました。
子供の頃から杏飴とか干し杏とか、駄菓子屋で売っていた杏のお菓子が大好きだった私にとって、杏の樹はまさに憧れ。
ジャムでも杏ジャムが一番好きです。
そして杏以外にもサワーチェリーの樹が2本ありました。
いやー、素晴らしい。
私にとっては最高の果樹ですね。
妻ほど庭熱がない私でも、是非借りたいと思いました。
ママの庭産ブルーベリーソース、作り中
左からプルーン、ミラベレ(赤)、杏、ブラックベリー、ミラベレ(黄)、ブルーベリーのソース
いただいた杏で作りました

相手の老夫婦も私たちのことをすぐに気に入ってくれたようで、しばらくお互いの紹介や世間話をした後、私たちが譲ってもらえることになりました。
その日に聞いた金額は 540ユーロ。
後日、庭に査定屋さんが来るそうで、しっかりした金額を調べてもらい再び連絡するとのことでした。

こういった査定屋もあるのかとちょっとびっくり。
確かに何もない空き地を使い勝手の良い自分の庭にするのは、大変な労力と時間、お金がかかります。
譲る時は出来れば少しでも良い値段をもらいたいですよね。
そこで庭の査定屋に来てもらい、きっちり数字を出してもらう。
ほとんどの場合が希望金額より低くなるらしいです。

実際、前に紹介された物件はもうちょっと広かったのですが、長いこと手入れされていなかったようで荒れ放題、建ってる小屋はあちこち腐っててボロボロ、更に植えてある樹も3本ほど他の植物に有害な菌を保有するらしく切らなくてはならないなど、借りた後たくさんやらなくてはならない事があるにもかかわらず、借主が400ユーロ希望ということでした。
もちろんキャンセル。
結局、庭の酷さを見たグループ責任者が査定屋を頼むまでもなく、この状態なら 100ユーロがいいところだろうと借主を説得、値下げしたらしいです。
後日若いカップルが借りることになったと聞きました。

そして先日、妻が本契約に出かけて来ました。
査定屋さんの結果も、希望価格と変わらなかったようで 540ユーロ。
入会費、年会費なども含まれているようです。
その他個人的に使用した水道、電気代は別料金。
それと会のために年間6時間の共同作業をする必要があるそうです。
共用する通路などの清掃、植木の枝卸など、そういえば時々多くの人が集まって何やら働いていました。
そういったイベントに参加できず、時間が足りないときはお金を払う必要があるんだそうです。
上手くできていますね。

契約時、庭の会則などの説明の後、理事たちにも承認してもらう必要もあったようです。
その時に「ところで旦那さんはどこの国の人なのか?」と聞かれたんですって。
日本人と答えると、みんなの顔が急に明るくなり興味津々だったと言ってました。


「日本ではバーベキューとかやるのか?その時どんな物食べてるんだ?」
「今度是非うちの庭にも寄ってくれ」
など、いろいろ聞かれたそうです。

どこか違う国を想像していて、少々心配になっていた様子だったとも。
ありがたいことに、日本はこちらの人達にとても良い印象があるようですね。

「多くのドイツ人が日本のことを良く知らないけれど、すごく親しみを持っているんだよね」と妻は言ってます。

いろいろなところで(というよりは日本だけで)、どちらも敗戦国同士で経済大国、良い自動車を造るなど、似たようなところが多くあるからお互いに気が合うんだとか聞きますが、最近私が思うのは、
「日本人のまじめな気質」が何より気に入られている、というところじゃないでしょうか。
外国で悪い事する人がすごく少ない(民間のレベルで)、お行儀が良い(世界レベルで)など、けっこうみんな知ってるんですよね。
ドイツは欧米諸国の人達から、まじめ、固いとか言われている国です。
冷たいと悪口も言われるほどです。
規則を守って控えめな日本人は、好かれこすれ、嫌われることはないでしょう。

そして独自の文化がしっかりある。
寿司、着物、侍などの伝統的な物から、漫画、ゲームなどの分野(クール・ジャパンと言われるところ)でも、オリジナル性の高いものがたくさんあります。

更にその品質が驚くほど高い。
着物や漆器など工芸品の美しさはもちろん、ちょっとしたキャラクターの可愛らしさや、漫画やアニメの完成度の高さは、すでに別次元だと思います。

子供の終業式の後、ちょっとしたパーティーで浴衣を着せたところ、自分も着たいと言った子供たちの列ができました。
親も子供も大喜びでした。
「きれい」、「素敵」の連発。
姪っ子のお下がりで、大した浴衣じゃないにも関わらずです。

妻が会社の同僚達と軽いハイキングに出かけた時の事。
洪水後で蚊が多かったんだそうです。
そこで、持っていた小さいバッグから取り出したキティちゃん柄の携帯用ムヒSに、全ての同僚(女性)が感動、みんながつけたがり、
「今度日本に行く時はこういうのおみやげにたくさん買って来て!」と言われたそうです。
小さくて細かく気が利いてる、それでいて可愛かったりする物を作る事でも一歩リードしていますね。


書類にサインをしてお金を支払い、来月の4日に鍵をもらうこととなりました。
契約が無事に完了です。
その時、同じく契約解除で来ていた現借主の老婦人に、
「金額の事だけど、後からいくらかもらったお金を返す」という事を言われたそうです。
何でも「あなた達みたいに良い人達からあんなにいっぱいもらえない」とのこと。
もちろんありがたく辞退したそうですが、すごく親しみを持って接してくれる人達が多いです。
妻が言うには、モロに東ドイツ人的ということでした。
私には時代小説に出てくる長屋の付き合いか、みたいな想像しか出来ませんが、私のようなよそから来た者にはありがたいことです。

そして契約完了祝いとして、庭の敷地内にあるクナイプでゼクト(ドイツのスパークリング・ワイン)をご馳走になったみたい。
その際、隣近所のメンバーの人柄をいろいろ教えてもらったんですって。
妻にとってもちょっと驚きなくらい話し込んだと言ってました。

ということで、来月からは庭も借りることになりました。
妻は芝生の部分を畑にして野菜を育てる計画を立てています。
私はまず、バルコニーに置いてある睡蓮の移動ですね。
サワーチェリーの枝卸も近々する必要があるそうです。
生活の一部に庭の手入れも入ることになりました。
豊かさが増すように活用できれば良いですね。

2013年8月11日日曜日

ビール

先週末からちょっと涼しくなって来たんですが、夏に喉が渇いたといえばやっぱりビール(らしい)でしょうか。
そしてドイツと言っても、ビールを連想する人が多いと思います。
実際ドイツに住むことになった時、「ビールとソーセージが美味しいんでしょう?」と羨ましがった人達が何人もいました。

普段アルコールをほとんど飲まない私は、喉が渇いたからといってもビールが飲みたいなんて、まったく思いません。
お酒があまり好きじゃないんですね、アルコールにも弱いし。
ビールを飲んで美味しいと思ったことも数回しかないな。

ちなみに本気で美味しいと思ったビールは、ベルリンのクナイプ(小さな飲み屋)で飲んだチェコのビールでした。
美味しいチェコ産のビールが売りの店だったようです。
銘柄とかは覚えていませんが、黒ビール "Dunkel Bier "でしたね。
数回行きましたが、毎回違うビールだったように思います。
それでもいつも美味しかったなー。

それくらいしかビールに興味のない私でも、夏になると時々買って飲んだりお店で飲むビールがあります。
ビールというよりも、ビール飲料になるのかな。
ビールをレモネードで割った、ちょっと軽めのビールカクテル、「ラードラー」です。

「自転車乗り」という意味ですが、飲んでも自転車で走れるくらい軽いからっていうのが名前の由来でしょうか。
前に聞いた話では、
昔々とある峠に小さな飲み屋がりました。
夏のとても暑い日に、多くの人が飲み屋に立寄り、ビールを飲みました。
ビールが売り切れそうになると、店主はビールにレモネードを混ぜてお客に出しました。
それがとてもさわやかで美味しく、アルコールも軽いため、自転車で山越えする人達にも飲めると人気商品になり、名前も「自転車乗り、Radler」となりました、という話。

本当に飲みやすく美味しいです。
私はビールよりも好きですね。
クナイプではディーゼルという名前でビールのコーラ割りもあります。
そっちはまだ試したことがありません。

ドイツはビールにすごく力を入れている国です。
ビールと名乗るには原材料に麦とホップと水以外使っちゃいけないし、店で飲むとグラスには必ず内容量のメモリがついています。
少なく注がれた場合、お客が店を訴えられるためらしいです。
そんなビール好きな国だからこそ、いろいろとビールをアレンジした飲み物もあるのかもしれません。

そして、今年の夏私が買って飲んでみたのがこれ、
Schöfferhofer のグレープフルーツとHefeweizen、ヘーフェヴァイツェン(濾過していない白ビール)のMIXです。
これ、先月友人の結婚式に参加した時みんな飲んでたんです(瓶のやつ)。
でも自分も飲もうと思った時には品切れで、それ以来すごく気になってたんです。

そしたら近所のスーパーで発見。
今年の新商品なのかな、さっそく購入してみました。
お味の方ですが、、、美味しいです。
飲みやすくて、ゴクゴク飲めちゃう。
アルコールは2.5%、私は弱いのでそれでもすぐに酔っちゃいます。

ヘーフェヴァイツェンは苦みは少ないのですが、ちょっと酸っぱさというか、独特な香りが特徴。
自分からは進んで飲みません。
でもこのグレープフルーツ・ミックスは当たりかも。

ワールドカップ、ドイツ大会のときにはBECK'Sのグリーン・レモンという商品がすごく流行りました。
あれも美味しい、今でも売れてるようです。
私の妹がドイツに遊びに来たときに飲んで、超感動してましたね。
おみやげに持って帰りたいと最後まで言ってたけど、日本では買えないんでしょうか。
普通のベックスは見たことあったけどね。
あれからラードラー以外のビールカクテル商品が増えた気がします。

ちなみにビール、ドイツでのお値段は?
近所のスーパーの広告、いくつかちょっと見てみますか(こういうことしていいのかな?)。
500mlピルスが20本で、8.99ユーロ(別途3.1ユーロのファンド、瓶代がつきます)。
約9ユーロだから1200円くらいですか。

こちらは5Lの樽、バーベキューの季節ですからね。
ファンドなしで6.99ユーロ。

左の商品もヴァイツェンとグレープフルーツのMIXです。
他にもイチゴMIXもあるようですね。
330ml、6本入りで約2ユーロ。
右はピルス、500ml x 20本。
これってやっぱり安いですか、日本はビールいくらでしたっけ?
ちなみにお水は。
2LのVittel 6本、この値段です。
買う時はこちらもファンドが別途1.50ユーロつきます。

ドイツは生活必需品が基本的に日本と比べ安いです。(もちろん品物によっては日本の方が安い物もありますよ)
パリと比べても安かったですね。
生活必需品とそのほかの商品とではかかる税金が違っているんです。
ドイツの方が良いとは一概に言えませんが、考え方としては一理あると思いますね。


2013年8月7日水曜日

ブリュートナーのピアノ

先日、我家にピアノが届きました。
もちろん中古です。
しかし中古というよりも、アンティークと言った方が良いんじゃないかと思われるくらいのピアノでした。

マグデブルグ近郊にある村の、男性合唱団が現役で使っていたというピアノ。
ブリュートナー(Blüthner)というドイツ、ライプツィヒのメーカーで、なんと1882年製だそうです。
1982年でも30年以上前なのに、130年以上前のピアノってことですね。

妻が某オークションサイトで見つけ、180ユーロで即落。
その後、村の合唱団内で「あんなのに180ユーロも払わせちゃいけないよ」という話になったらしく、電話で「80ユーロでいい」という連絡があったそうです。
かなり時代を感じさせますが、部屋の雰囲気とはぴったり。
 親切というか、正直な人達だ。
いつかコンサートを聴きに行くべきでしょうか。

合唱団リーダーから連絡があった時、「あなたは音楽家?それとも音楽家になりたいために欲しいのか?」とか聞かれたそうです。
「違う、趣味で使う」と答えたところ、それなら大丈夫だろうと。

その時点で合唱団の練習でまだ使っているそうなので、音が出るということでは問題ないと、相手側もこちら側もお互いに「OK」、契約成立となったようです。

しかし、130年も前のピアノでも音が出るんですね。
ここがドイツで日本よりも乾燥している国だからでしょうか?
それともドイツ製だから?

日本にいた頃家にあったピアノは「まったく使っていない」という知人からもらったものでした。
調律師の人が「もうこのピアノはこれ以上の調律は無理だ」と言ったのを覚えています。
何でも、中の鋳物が限界なんだそうです。
それでも30年ちょっと前のピアノだったように思います。

それじゃこのブリュートナーはどうなんでしょう?
届いてからちょっと弾いてみました。
音の印象は、、、キラキラしてる?
明るい感じ?
本体のがっしりした印象とはちょっと違う、軽やかな音でした。
私より長く弾いていた息子の感想も、「ティーン!って感じ、軽くて、明るい」、まったく同じでした。
ちなみに私、ピアノ弾けません。

そして時々「ミュア」と変な音がする。
何かが振動してるような音です。
これって直るのかな?

鍵盤も象牙と黒檀みたい。
象牙の方は所々かなり黄ばんでます。
すごくしっかり作られてるのがわかります。

足は柱の部分が装飾的で、これもなんか良い感じ。
正面、前板には燭台が付いていた跡があります。
なるほど、、、そういう時代の物なんですね。

それまでブリュートナーなんて聞いたこともなかったのですが、ネットで調べてみると何やらすごいメーカーみたいじゃないですか。
ライプツィヒという割と近いところで作られたのも、すごく親しみがわきます。

妻は届くのが楽しみだったようで、ドキドキしながら帰って来ました。
そしてピアノを見るなりすごく気に入った様子。
今の我家にはすごくしっくり来る、古いピアノ。
私も気に入りました。

誰か上手に弾ける人に遊びに来てもらいたいですね。
その前に調律しなきゃ。

今回ピアノも扱ってる引越屋さんにお願いして運んでもらったのですが、やって来た3人のデカイこと!
一番若いお兄さん、2mはありましたね。
階段をあがって来るときに、上で引き上げる係でしたが、すげー汗。
下の人は腕にまんべんなくタトゥの入ったおじさんでしたが、その腕がすごく太かった。
そしてピアノを掴んでる手の大きさが、力士かっていうくらいでした。
我家は日本でいう3階なので、つらかったでしょう。
お疲れ様でした。


2013年8月4日日曜日

ガーテン

ドイツの街には「貸し庭」がけっこうあります。
アパートなどに住んでいる人達は自分たちの庭がないため、庭を借りるんです。
週末や休みの日に庭に出かけ、草木を育てたり、畑を作ったり、この季節ならプールに入ったり、友人を呼んでバーベキューをしたりと、みんな自分の用途に合わせて庭を作っています。
クラインガーテン(小さな庭の意)と、そのまま日本語にもなってるようですね。

そういった庭、けっこう広いです。
ちょっとした小屋を建てて、畑もできるくらい。
小屋も簡単な物から、割としっかりした物まで、庭を借りた人がどんな風に使いたいかでいろいろとあるようです。

私たちの住むアパートの前もそんな「貸し庭」があり、妻は引越して来たと同時に借りたい旨を係の人へ伝えました。
現在、良い庭の空きが出るのを待っている状態です。

空いている庭はいくつかあったのですが、ボロボロの小屋が残ってたり、切らなければならない樹があったり、その割に高い金額を前借り主が要求していたりと、なかなか自分たちにとって使いやすい庭でなかったため、いくつか断ったんですね。
来年の契約更新シーズンまで待つことになりそうです。

そこで、妻の母(ママ)が持っているガーテン、「庭」に出かけて来ました。
ママの庭は、ハレ市のちょっと郊外にあります。
昔からずっと借りている庭で、とても広いです。
1500平方メートルくらいですって。

そこに10畳くらいかな、小屋も建ててあります。
自然の中でゆっくりしたいという時にここは最高。
ちょっとしたキャンプ生活が楽しめます。

キャンプ生活と言っても、小屋には電気も来ているし、水道も引いているので自炊も出来るし、簡易トイレもあるので宿泊も可能です。
食料品や生活必需品を持ち込めば、普通に生活できますね。

お風呂や洗濯などで困るくらい。
しかし、超田舎な所で誰に会うわけでもないので(ご近所の知り合いくらい)、格好はボロボロでもOKだし、この季節、子供たちは一日中裸ん坊。
私もパンツ一枚でした。

今年は蚊が多いため夜に窓が開けれず、暑くて大変でした。
小さい小屋に5人、窓を閉め切って寝るっていうのはちょっと苦しかったですね。
外は涼しく朝方は肌寒いくらいだったので、ちょっと残念でした。

そしてこの時期私にとって庭の一番の楽しみは、ブルーベリー!
ママは私たちに子供たちができてから、フルーツの樹を次々植え始め、現在ブルーベリーは50本ほどあるそうです。
今まさに食べ放題。
たまりません。
ブルーベリー。
種類もいくつかあるようで、大粒に小粒、味の違いも楽しめます。

ネットの中はみんなブルーベリー。

ブルーベリーの他にも、イチゴ、ラズベリー、グーズベリー、クランベリー、プルーン、林檎、桃、プラム、、、いろいろと植えています。
フルーツ以外でも、ジャガイモ、大根、カボチャ、トマトなど野菜もチャレンジしているようです。
房スグリ、白いのもあります。

グーズベリー(西洋スグリ)、緑のもあります。

クロスグリ、カシスですね。

まだ実ができるほど大きくなっていませんが、枇杷や梅も育てています。
ドイツで梅酒とか作れる日が来たら嬉しいですね。

この後できるラズベリーやプルーンも今から楽しみです。
ラズベリーにやってきたマルハナバチ、せっせと働いています。

一つだけ色のついたのがあったけど、もうちょっとかな。
プルーン、収穫は9月の終わり頃、待ちどうしい。

子供たちはトランポリンやプール、バドミントンなどで一日中遊びまくってました。

私は木陰で読書、やってくる虫や鳥の観察、時々ブルーベリーのつまみ食いをして、ダラダラ過ごします。
庭の隅に生息中のAmsel (クロウタドリ)の雛、もうすぐ巣立ちそう。
もうこれで最後かな、ワイルドストロベリー、白い種類も。
アロマが強く、甘さがスッキリで美味しいです。

妻は草むしりや新しい苗を植えたりと、土いじりをしてストレスを解消。

ママは食事の用意に庭の手入れ(乾燥しやすいこの時期は水やりで大変)、時間がある時はケーキを焼いたりと一日中働きっぱなし。
本人曰く、動いてないといられない性格なんだそうです。
この快適な環境を作っているのは、すべてママの庭に対する愛情、日々の努力です。
感謝!

緑がいっぱいの中でゆっくり過ごす、ドイツ人の夏の楽しみ方。
私の母が初めてママの庭に来たとき「こんな贅沢なの初めて!良いわねー」と、ずっと言ってました。
こっちに住んでいると忘れがちだけど、本当、すごく贅沢な生活ですよね。
今シーズンはあと何回行けるでしょうか。