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2015年12月29日火曜日

クリスマス終了

息子の描いたクリスマスカードです。

今年のドイツは暖冬です(今のところ)。
寒くないのはありがたいのですが、寒くないためクリスマスっぽくなかったというか、、、
何となくいつもと違う感じでした。
そして、何となく終わっちゃったっていう感じでした。

今年からクリスマスマーケットの近くに登場した展望台のアトラクション。
その名もCity Sky Liner。 
City Sky Liner から見えるクリスマスマーケットです。
子供たちの希望で仕方なく乗ってきました。

それでも今シーズンはクリスマスマーケットに2回行ってきました。
相変わらず賑わってはいましたが、こちらも例年と比べると何となくおとなしめな感じがしました。
難民問題やらテロやら、、、人々も迫りよって来ている何かに不安を感じているのかもしれません。
ツリーに飾るデコレーションを購入


ドイツでは、24日の午後2時くらいから店も閉まり、夕方には街も通りもすごく静かになります。
クリスマスは暖かい家の中で家族と楽しく過ごす大事な時間なんですね。

そして子供達にとっては、サンタクロースがプレゼントを持ってやって来る、たまらない時間でもあります。
でも、我が家ではプレゼントは簡単にもらえません。
サンタを捜しに行かなければならないんです。

外が暗くなり始めると、子供達がソワソワし始め、我慢が出来なくなって来ているようでした。
しかし子供達、どこまで信じているのでしょうか?
去年は、やはりサンタを捜しに出た路上で、車からプレゼントを降ろすサンタを目撃。
一昨年は知り合いに頼み、サンタが家に来てくれましたが、赤い服の下はジーンズでした。
今年のクリスマスツリー、ちょっと小さめですね。
娘の方はサンタの存在を信じてるというより、感情的に信じたいという感じ。
息子は本物のサンタが、パートタイムの素人サンタをやとっていると考えているようです。
でなければ、世界中にいる子供達にプレゼントを配ってまわれるわけがないと。
息子の説を聞きながら、今年は小雨の降る中、サンタを捜しに近所を15分程かけて廻りました。
他の家にやって来たサンタは見かけませんでした。

そしていよいよプレゼントの時間です。
子供達はやっぱり大興奮。
クリスマスツリーの下に並べられているプレゼントに喜んで飛びつく姿を見るだけで、幸せな気分になれました。


今年の私のプレゼント、ママからはいつも通り、チョコレートのたくさん詰まった袋と本を。
妻からはCDをもらいました。
チョコレートは危険です。
ミルカがいっぱい。
知らず知らずに(知っているんですけれど)つまんでしまい、気がつくと食べ過ぎ状態です。

本の方は、この間まで勉強していたオリエンテーリングコースのテストみたいで、ドイツについてクイズ形式になっています。
「Wie gut kennen Sie Deutschland?」(どれくらい良くドイツを知ってる?)という本でした。
先日あったテスト前、我が家に来ていたママと一緒に問題を解いて、夕食後のひと時を楽しく?過ごしていたのですが、彼女にとっても楽しかったのでしょう。
素敵??な本をいただきました。
これでより一層ドイツについて詳しくなれそうです、、、
amazon.de より


CDは Benjamin Clementine の「At Least for Now」。
舞台演劇みたいな音楽というか、演奏はピアノとわずかな弦楽器にドラムとすごくシンプルなのに、歌声と合わさるとすごく劇的な雰囲気というか、独特で緊張感のある空間を作り出すミュージシャンですね。
上手く言えませんけど、、、
すごく良いアルバムだと思います。
妻が言うには、雑誌で、玄人のお薦め、何かの引き出しに当てはまらない発見の1枚という紹介をされていたCDだそうです。
Benjamin Clementine / At Least for Now
amazon.de より
クリスマスも過ぎてジルベスター(大晦日)まであと数日。
例年よりひっそりする感じのマグデブルグです。
みなさま良い年末をお過ごしください。

2015年12月7日月曜日

テスト!

先日の日曜は第二回目のアドヴェントでした。
息子は妻とサッカークラブのクリスマス会に参加。
夕方遅くまで留守にしていたため、家族揃ってゆっくり2つ目のロウソクに火を灯してクッキーを、、、なんて時間がなかったのですが、ご近所の日本人仲間が手造りのシュトーレンとクッキーを持って来てくれました。
短い時間でしたがお茶をしてちょっとした世間話を。
日本語で普通にしゃべれるのって良いですね。
もっと頻繁に連絡を取るべきかも。

(今回の写真は本文とまったく関係ないです)
先々週、妻の同僚宅にクッキー作りに出かけました。


気がつけばもう2回目のアドヴェントが来てしまっていたように、あっという間に師走ですね。
街にもしっかりクリスマスマーケットが出来上がって、けっこう盛り上がってます。
先週は金曜に語学学校でテストがあったため、はっきり言ってアドヴェントのことなんかすっかり忘れてました。(もともとあまり関係ないことだし)

普段あまりストレスを感じない私も、周りのクラスメートのナーバスな空気に当てられてか、ちょっとだけ緊張とかしちゃってましたね。
終わってしまえば、自分の実力以上に出来るわけもないので「あんなもんだろ」という感じでしょうか。
特に良い手応えがあったわけでもないのですが、悪い出来でもなかったように思います。
結果はどうなんでしょうね?
これは我が家のクッキー制作風景

テストは、聞く、読む、書く、話すの4つの課題で行われました。
聞くテストはCDで再生されるドイツ語を聞いて、質問に答えるというものでした。
駅のアナウンスやラジオの交通情報、スーパーの特売情報、留守電の内容や事務所での上司と部下の会話などですね。
型抜き中

例えば、、、
「あなたはドレスデン行きの列車に乗りたい、何番線に行けば良いのか?」という質問で、駅のアナウンスを聞きます。
「本日12番線に発着予定のドレスデン行きの列車は路線工事のため、10番線でもなく9番線の発着となります、、、」
答えを3択から選ぶわけですが、こんな感じで引っ掛けてくるんですよ。
焼き上がったクッキーにデコレーション

職場で働く女性誰さんが、上司の誰々さんに休暇の相談します。
「来週の月、火と休みたいんだけど何とかできませんか?」
『いや、君はこの間2週間休んだじゃないか。』
「でも今回は観たいお芝居が何処何処の街であって、それにどうしても行きたいんですよ。」
『他の同僚達も長期休暇に入っているから無理だよ、、、』
みたいな感じですね。
その会話を聞いて、質問に答えます。
誰々さんは誰さんの職場の上司である、、、正しいか、正しくないか。
誰さんは来週どうしたいのか? 3択から選ぶ。
こんな感じ!

何となく聞いているとアッという間に聞き逃すので、けっこう難しいというか、私は苦手です。
CDだから「もう一回言って」とか無しだし。
1回目のアドヴェント

読みのテストは、短い文章を読んで質問に答えるという普通の問題ですね。
面白いのは、誰にどの情報が最適かというのを選ぶ問題ですね。
いろいろな仕事募集の記事や旅行会社の宣伝、不動産空き部屋紹介や引越屋の案内など、ミニ情報がいくつも( a から j までとか )書いてあります。

*問題:誰さんは二部屋のアパートを探している、最も大事な条件は街の中心部にあるということ。
こんな感じで、最適な情報を選びます。
マッチにしない場合の x というのもあったりします。
というか確実に一問は答えが x になるようです。
これはちょっとした違いを確かめなければならないため、けっこう時間がかかるタイプの問題ですね。
先週ママが来てました。グリュンコール作ってくれました。

それとか、市役所みたいな建物の案内板を見て、何階のどこどこに行く必要があるかを答える問題もありました。

*問題:あなたは新しい車を購入しました、何階に行く必要がありますか?
*問題:引越すため古いベッドを捨てたい、何処に行けば良いのか?
戸籍課とか秘書課とか車関係の課とか、案内板を見て行き先を選びます。
問題も本当に実用的ですね。
解らないと現実に困ることがそのままテストになっています。
グリュンコールと一緒に豚の首の部分や薫製のソーセージを食べます。
もちろんジャガイモも!

そして筆記では、手紙やメールを書かなければなりません。
2択でどちらか好きな方を選んで書くという問題でした。
制限時間は30分。

1:あなたのアパートは、住人が皆協力して月に何回かアパートの階段などを掃除することになっています。ところがあなたの隣人はこの掃除に参加しないため、大家さんに隣人に対する苦情を伝えたいと思っています。

2:あなたの姉(妹)が結婚することになりました。彼女は結婚式にあなたの家族も参加することを望んでいます。しかしあなたの子供は普通に学校があります。担任の誰々先生に手紙を書くことにします。

私は自分にとってより身近な、子供が学校を休むことになるという(2)の方の手紙を書きました。
この筆記問題では、下記のようなヒントというか、書き入れるべき内容が記されているんですね。

*なんで書くことになったのか
*いつから休むのか
*学校を休ませることに対して申し訳ないという気持ち
*宿題

これらを文章に入れつつ手紙を書かなければなりません。
なんとか最後まで書きはしましたけど、文章の内容(正しい文法や言い回し)が試験のレベルまできちんと届いているかは謎です。
グリュンコール、盛りつけました。

そして最後はクラスメートと二人組みになって行う「話す」テスト。
これは2人の試験官と面と向かって座り、3つのテストをすることになりました。
まず自己紹介。
渡された紙に記されていた、あなたの名前、産まれた街、今住んでいるところ、仕事、何語を話す、という5つの内容を語ります。
すると、試験官からいくつか質問があるんですね。
私は仕事のことでした。
昔やっていた貴金属のデザインについてで、銀と金とじゃどっちが好きかとか聞かれました。
画家とかイラストレーターとか言っとけば良かったと少し後悔してます。

次に写真を渡されて、その写真の内容を説明します。
私の写真は、自転車に乗るスーツ姿のおじさんが交差点にさしかかっているところでした。
こうやって書いたように言えれば、本当にもうこれ以上特に言うこととか無いんですよね。
スーツを着て、ネクタイを付けているから仕事に行くところか、もしくは帰るところかなんて言って、多少色を付けましたけど。
すると、試験官から質問が。
「あなたの国では自転車を利用する人が多い?」
この質問、難しいですよね。
都市部では交通量が多いから自転車はけっこう危ないとか、電車やバス、車を使う人が多いとか、学生は自転車も使うとか答えましたけど、ここでもやはり素敵な言い方が出来たかというと、、、ちょっとなーって感じでした。
それから鳥の丸焼き

そして3つ目はクラスメートとペアになってディスカッションするというテスト。
私たちのディスカッション・テーマは、
語学学校が終わりある程度な時間が過ぎた頃、久しぶりにクラスメート達と会うためのパーティーを企画するという内容を、話し合うというもの。
渡された紙に書かれた問題を正しく理解して、パートナーとディスカッションするのですが、これが本当に難しい。

私の場合、パートナーの言ってることを理解するのがまず難問だったりするんですね。
私のパートナーはドイツに28年住んでいるという非常に親切なベトナム人のおじさんなのですが、訛りがきつくて言ってることが本当に良くわからないんです。
前に他のクラスメートと練習をした時、すごくやりやすかったんですよね、、、

そしてまた彼は良くしゃべるんですね。
練習の段階では、他のクラスメートからダイアログじゃなくてモノローグだ、と言われる程彼ばかりが話しました。
私にも話すタイミングをくれっていう感じです。
今回はまず私から質問するという取り決めを行い試験に臨んだので、ある程度会話として成立していたのですが、彼、私の質問とかほとんど答えなかったんですよね、、、

彼からの質問にはきちんと答えつつ、パーティーをするべく日程や誰を呼ぶか、場所をどうするか等ということを決めていくという感じでした。

同じ内容を何度も繰り返した感があったけれど、、、
改めてパートナーの大事さを痛感しました。
先生はペアでやるにしても答えるのは自分自身なんだから、相手のことは関係ないと言ってましたが、関係あるよ、絶対。
まあ、それでもなんとかなったかなとは思いましたけどね。
次やることがあったら彼以外と組むことにします。
そうそう、日曜はニコラウスが来る日だったんですよ。
前の晩に一生懸命、靴磨きしてました。

こんな感じで、初のドイツ語テストでした。
多少緊張もしたのですが、それ以上に面白かったかな。
良い経験できました。

私は今のクラスに途中参加なので3ヶ月一緒だったことになるのですが、今回のテストで更にみんなと仲良くなった感じがあります。
現在クラスはオリエンテーリングコースという、ドイツの歴史や憲法、政治なんかについての知識をつける2週間のコースに進んでいて、その後再びテストがあるんですね。
私はコース終了後も引き続き継続して学校に通おうと思っていますが、他のメンバーはどう考えているのでしょうか。
みんな気の良い連中なので、連絡先は聞いておこうと思います。
時々どこかで会おうなんてことになったら楽しそうですしね。

2015年11月20日金曜日

ブリュートナーの修理、完了

夏に修理のため職人さんのところに預けていた我が家のブリュートナー、先日「もうすぐできるから、工房に見に来るか?」との連絡をもらいました。
工房はマグデブルグ近郊の村にあるため、職人さんがわざわざ迎えにきてくれました。

預けた時には9月中には出来上がるなんて話だったのですが、もう11月の半ば過ぎですね。
なんでも夏に体調を崩して、一月近く仕事にならなかったんですって。
我が家はまったく気にしてなかったのですけれど。
遅くなってゴメンねと謝ってくれました。

職人さんの家は祖父の代からピアノ修理の職人家族で、彼女が3代目。
数年前に同じくスタインウェイの職人をしていた旦那様を亡くし、現在は一人でやっているそうで、大きな物を動かす時なんかにちょっと寂しくなっちゃうんですって。
なんか全体的に奇麗になってます
話を聞いていると、仕事というよりもピアノを直すのが大好きで仕方ないという感じの職人さんでした。
ピアノという楽器と弾く以外で深く関わっている人なんですね。
我が家のブリュートナーも、彼女にとってはいろいろ大変なところがあったようで、そのぶん思い入れもかなり強いみたいなんですね。
ものすごく気に入ってもらったようです。
車で工房に向かう道中、
「もし良かったら私の持っているブリュートナーと取り替えないか?」
みたいなことを言われたんですね。
どんだけ気に入ってるんだよって話ですが、我が家のブリュートナーってそんなに魅力的だったっけ?

何といっても1887年製なので古いことは古いですね。
おそらく創業者のユリウスさんが現役で作ってた頃のものでしょうね。
JULIUS BLÜTNER, LEIPZIG
1865年から1881年までにもらった賞が記されていますね。

工房はさすが古そうなピアノがたくさん置いてありました。
でもほとんどが修理途中というか、彼女の可愛いコレクションのようです。
古いピアノのコレクター?
自分で直せるんだから、ゆっくり楽しめますよね。
ピアノ線を叩くフエルト部分は新しく交換
金属部分も磨いてくれたようです。
ピカピカ。大変だったろうに、、、

我が家のピアノは過去に水害の被害にあったんじゃないかと言ってました。
詳しい話はちょっと判らないのですが、土台の木に痛んでいる部分があるため、なかなかしっかり固定できず途中で何度も諦めそうになったんですって。
結果的に上手くできたそうなのですが、その部分がいずれまた緩んでくる心配があるんだそうです。
もしそうなっておかしいなと思ったら、無料で前述した彼女のブリュートナーといつでも取り替えてくれるんですって。
中の仕組み部分だけ見てるとそんなに古い感じもしませんね。

そこまで言われるなら、もうすぐに取り替えちゃっても良いんじゃないとか私としては思っちゃうんですけど、何故か子供たちは「え〜っ」と、そのありがたい提案に否定的でした。
そんなに気に入ってたんだ、あのブリュートナー、、、
一番右のピアノが彼女のブリュートナー。
手前の小さなグランドピアノはスタインウェイでした。

職人さんのモデルは1915年製だそうで、うちのと比べると多少新しいですね。
それでも100年前のピアノです。
楽器としての程度でいうとこちらの方が全然良いそうなので、やっぱり職人さんマニアだね。
ピアノの見た目も、色で言えば妻の部屋の雰囲気によりマッチすると思いましたけど。
前板にもアールヌーボーな装飾とか彫られてたし、自分としてはこっちの方が好きかなー、、、

職人さんの話を聞いていて、昔お世話になっていた車の修理工場の社長を思い出しました。
自分で直せちゃうもんだから、車が壊れるってことが特に問題とは思ってないみたいなんですよね。
話をしているとどうも壊れやすい車ばっかり好きみたいでしたし。
馬鹿な子程可愛い的な何かがあるんでしょうかね?
かなり古そうなスタインウェイ、装飾が可愛らしいです。
もうどうにもならないみたいですけど、、、

きっと我が家のブリュートナーも彼女にとっては、「いつ壊れるか解らない危なっかしくて、側に置いておかなきゃいけない子」って感じなのかもしれません。
壊れたらいつでも取り替えてあげるよなんて、ピアノの話をしているんじゃないみたいですけど、、、
無造作に置いてありますね、、、

そういうわけで、我が家のピアノ、どうやら完成したみたい。
試しに子供たちと妻が弾いたのですが、しっかりしたピアノの音でした。
まったく上手く言えませんけど、修理に出す前はギャンギャンした軽い感じの音だったと思います。
そして近々帰って来る予定。
家だとどんな音に聴こえるんでしょうか?
楽しみになってきました。

2015年11月1日日曜日

秋休み

先週はザクセン・アンハルト地方、秋休みでした。
といっても、休みになるのは幼稚園や小中学校の学生達だけです。
子供たちはオーマに連れられて、先々週のうちにハレへ行きました。
大学は休みじゃなかったみたいですね。
もちろん、語学学校も平常通りです。

語学学校のクラスでは、前々から「秋休みはどうなるのか?」というのが生徒達の間で話題になっていました。
そこで、まだ小さな子どもがいるイラク人のクラスメイトが学校のボスに質問をいました。
「君たちのクラスに休みはないよ。いつもの通り授業があるからきちんと出てくるように。」
という答え。
みんな残念がっていましたが、仕方ありません。

ということで秋休みの月曜日、語学学校へ向かう途中の道路で、クラスメイトのシリア人男性2人とポルトガル人の女性が学校の方から戻ってくるのに出会いました。
「どうしたの?」と尋ねると、3人とも満面の笑みを浮かべ、
「今日は授業ないよ!秋休みなんだよ!!」と。
私と同い年のシリア人、学校前に設置されている喫煙所で先生と思われる「でかい男性」から言われたんですって。

そして後からやって来た喫煙仲間の2人にもそのことを告げ、それじゃあと、帰ることにしたんだそうです。
その途中私に出会ったみたいですね。
でも何で先週末に先生は何も言わなかったんだろう、と疑問に思いつつも、私も家に帰りました。
面と向かって「お前らの言ってることなんか信じられないね」とは言えませんもんね。

語学学校は家から徒歩10分弱の近所なので、戻ってきた時にはまだ妻が家に残っていました。
秋休みらしいということを告げると、いつまでなんだろう?と妻が学校に連絡してくれました。
すると電話に出た事務の人(ボスだったようです)が「授業はあるよ。君の旦那さん、さっき見かけたけど」と。
いや、私、家にいるんですけど。
一体誰を見たんだよ、、、

それはともかく、やっぱりガセネタだった秋休み情報。
やる気はかなりダウンしていたのですが、再び学校へと向かいました。
教室に入ると、生徒の数は6人だけ。
アラブ人は1人しか来ていませんでした。
緊急アラブ連絡網でデマ情報が流れたのかも。

クラスで遅れた理由の説明をすると、一人だけいたイラク人が「自分は君が彼らと話した後、戻って行くところを見た。」と。
じゃあ何で声かけないんだよ、、、

その週、アラブ人達は水曜からやってきました。
みんな「彼から電話がかかってきて〜」だって。
私も学校、ちゃんと通ってますよ。

こうして私の秋休みは木曜からスタート。
水曜の夜にハレに出かけ、ママ、子供たちと合流。
木曜の朝、再びテューリンゲン地方、フリードリッヒローダへと出かけました。
前回キノコ狩りが思った以上に楽しかったので、ママも連れてまた行こうってことになったんですね。
しかしホテルはグレードをアップしました。
前回の大衆宿場的なホテルはもうこりごり。
ちょっぴり贅沢しちゃいました。
泊まったのは4つ星、ラマダ・ホテルです。
壁にフリードリッヒローダへようこそって描かれています。
1日目は街を軽く散策。
2年振りのフリードリッヒローダ、ほとんど変わっていませんでした。
ちょっと道路がキレイになったところがあったかな。
足の親指を痛めた時に薬を買った薬局が改装中でした。
それと養蜂家のお店が改装されてました。
妻はこの蜜蜂ショップでいろいろ買ってました。
蜂蜜はもちろん、手造り蜜蝋キャンドルセット、プロポリス入り喉飴、蜜蝋リップクリームなどなど。
一昨年、手造りサラミを買った八百屋。ソーセージやサラミも売ってます。
ホテルは朝夕食事付きだったのですが、どれもけっこう美味しかったですね。
特に金曜日の夕食、テューリンゲン地方のメニューは良かったー。
鹿肉のシチュー、コケモモのコンポット添えとか、テューリンガー焼きソーセージとか、ズルツェ / Sülze (お肉とピクルスやパプリカなんかを混ぜた煮こごりです)も酸味がきいていて良い味でした。
金曜の夕食には尾頭付きの蒸しサーモンが4匹も出てました。
私は食べなかったけど。
バイキングタイプだったので、あっというまに骨だけになってました。
みんなお魚けっこう好きみたいですね。

2日目から本格的にキノコ狩り。
記憶をたよりに森に入ります。

アップダウンがあまりきつくないため散策も楽です。
日本だとキノコ狩りといえば山に入る印象があるのですが、こちらの森は比較的平坦なので、樹海に入るみたいな感じでしょうか。
青木ヶ原樹海とか実際に入ったことありませんけど。
それ程広大でもないため、特に迷う心配もありません。

ホテルの裏手にすぐ森への散歩道、2kmコースとか4kmコースとかがあるのですが、そのコースに入ってすぐママがキノコを見つけました。
どうやら小道からちょっと脇にそれて森に入るくらいのところに、多く生えてる感じですね。
あんまり中に入ってもないようです。
陽当たりの関係なんですかね?
それとも奥の方はイノシシとか鹿とか、森の動物が食べちゃうからでしょうか?
ところどころ土がほじくられているところがあったりするので、動物達も何かを探しているようです。
散策中
それから、落葉樹のところよりも針葉樹のところの方が、キノコ達も生えてる感じがしました。
針葉樹の多いところの方が見つけやすかっただけかもしれませんけど。
それにしても、あるはあるは!
こんな感じで生えてます。Maronen-Röhring ニセイロガワリ

傘の下がしっかり固い物が良いそうです。
半分以上が育ち過ぎて柔らかくなり過ぎてたり、ナメクジに食べられちゃってたり、芋虫みたいなのがわいてたり、カビが生えちゃってたりしてダメなのですが、こんなに簡単に採れちゃうもんなの?と思うくらいの収穫でした。
今回はキノコ通のママが一緒なので、これはまだ大丈夫かどうか、全てママに集められていましたね。
Steinpilz、ポルチーニもいくつか穫れました。
フランス料理で有名な高級品トリュフも、実はけっこう生えてるんですって。
ただ、土の中に生えてるため、探す訓練をされた豚とか犬を持ってないと、見つけられないため、取れないらしいです。
そういった番組がこちらのテレビでやってたらしいですよ。

毒キノコもいっぱい生えてます。
食べると死んじゃうくらい強い毒もあるそうなので、知識がないと危ないですよね。
最近シリアからの難民が、採って食べたキノコで亡くなったというニュースもあったようです。
何でもかんでも食べれると思ってたんでしょうかね?
これは猛毒のキノコだそうです。もしかしたら Grüner Knollenblätterpilz ってやつかも。

森の中は苔が一面に生えていて、とても美しいところがたくさんありました。
ガーテンにある池の周りを苔だらけにしたかった私にとっては、キノコと一緒に苔も持ち帰りたかったです。
地面が苔でフカフカでした。

3時間くらい歩き回るとけっこう疲れますね。
記憶も曖昧で途中間違えたりもしましたが、それでもそこら中にキノコ達は生えているようで、2日間で6〜7kgくらい採れたんじゃないでしょうか。
キノコ狩り、病み付きになりそう。

空気の良い森の中をたっぷり歩き回った後、ホテルのプールで泳いじゃったりして、すっかり健康的な休みを過ごした気になっていたのですが、ホテルの食事を食べ過ぎていたたのか、しっかり太って帰ってきたようです。
すでに秋休みから一週間たつのですが、未だにお腹周りが張ってる感じがあります。
なんで?
筋肉痛は治まったけど。

秋休みのキノコ狩り旅行。
いやー、楽しかったー。
来年はどうするんでしょう?

2015年10月15日木曜日

もう冬なんでしょうか?

ここ数日かなり冷え込んでいます。
今朝6時15分の時点で気温は4℃。
しかも雨です。
子供達、今日遠足なのに。
ヴォルフスブルグの科学博物館みたいなところに行くそうですが、外を歩き回るようなプランじゃないことを祈るしかないですね。

学校でもみんな天気に文句を言っています(特にアラブ・グループ)。

ロシア&カザフスタン・グループはあまり寒くなさそうですね。
よく休憩時間に窓を開けて気持ち良さそうにしています。


昨日は2、3分のことでしたが雪が降りました。
みぞれだったのですぐに溶けちゃいましたけど。
まだ10月なのに!
一昨々日はマイナス2℃でした。
子供を路面電車の停留所まで送った時に、庭の水に薄い氷が張ってました。
秋短かったー。
もしかして8月の終わりくらいからドイツは秋なのかもしれません。

天気といえば、今年は7月にハレ近郊にあるママの庭が竜巻にやられたのを初め、マグデブルグでもけっこう激しい雷雨の日が数回ありました。

8月14日のことですが、夕方にものすごい嵐があったんです。
夕食前、家族全員居間でくつろいでいたのですが、空模様が急に怪しくなってきて、風が強くなりだしました。
窓から見える街路樹がすごく揺れて、煙突から逆流してくる風の音が聞こえます。
初めにヒョウが降ってきて、そのうち雨もすごい勢いで降り始め、風のせいで雨が窓ガラスを叩く音がバチバチいい出しました。
落ちてる樹、発見

「すげー」「こんな時外にいる人達悲惨」とか言いながら、皆して外を見てたのですが、気がつくと大きな木の枝が道路に転がってるんですね。
「街路樹折れたんじゃない!」と、窓に張り付いてよく見ると、通りの向こうが真っ白で何も見えないんです。
そしてその白い壁がかなりのスピードで家の方に来るんですね。
窓に顔を付けて見ているのが本気で怖かったです。
「窓から離れて!」と子供達に妻が叫ぶ程でした。
初めはこんな感じ
「向こうが真っ白」何て言ってた状態
「窓から離れて!」って叫んだ時

本の数分間の出来事なのですが、窓の外は真っ白。
それにすさまじい音です。
窓が割れる何ていうことはなかったのですが、本気で割れるんじゃないかと思いました。
まさに暴風雨。
あんなにすごかったのを体験したのは生まれて初めてだったかも。

しばらくすると風も雨もおさまったのですが、今度は消防車のサイレンが鳴り出しました。
娘と一緒に庭の様子を見るため外に出たのですが、家の下にすぐ植えられている街路樹が上の方でボッキリ折れてました。
道路に転がっていたのはその樹だったようです。
かなり大きさでしたが10m近く飛ばされていました。
道を塞ぐようにして折れた枝が落ちていたのを、近所の人達がちょっと移動させました
彼は同じアパートの住人

スズメたちもビチョビチョ。
数羽がまとまって落ちた枝にとまっていたり、地面に落ちたのでしょうか、家の壁にくっついて動かないやつもいました。

本当の話、ああいった時に外に出ていたらどうなっちゃうんでしょうか?
自然の力ってすさまじいですね。
雨が壁のようになって近づいてくるのに気付いてから、家が飲み込まれるまであっという間でした。
あんなんじゃ逃げるとか無理。
何も出来ないうちにやられちゃいますね。
大聖堂の方角に落ちてます

隣の通りでは倒れた樹が路駐の車数台の上に落ちて、被害が出たという話です。
夜中遅くまで消防車が出動していました。
街中でいろいろあたんでしょうね。
暴風雨の後は長い時間ずっと雷でした。
荒れてますねー。
きっと大聖堂に落ちているんでしょう

このブログをはじめた時も洪水でしたが、最近は自然災害の話が多いですね。
今年の冬は大丈夫でしょうか?
まさか大雪とか?
その前に今週末からの秋休み、天気がちょっとでも良くなってくれると嬉しいんですけど。