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2015年2月15日日曜日

ドレスデンへ

先々週末、ドレスデンに出かけてきました。
ゼンパーオペラで子供のための金管楽器コンサートがあったんです。
文化的な催しに出かけるのは本当に良いですね。
Semperoper Dresden
久しぶりのドレスデン、やはり美しい街でした。
最後に来たのは子供たちが10ヶ月の赤ん坊の頃だから、もう8年前なんですね。
懐かしいような、あっという間だったような、、、
ドレスデン聖十字架合唱団の彫刻
ホテルからゼンパーオペラへ向かう途中、少年合唱団の彫刻がありました。
前々から妻は息子に「合唱団に入れば」と割と熱心に提案しています。
親バカによる贔屓目かもしれませんが、けっこう上手に歌うんですよ。
本人は「嫌だ」と言ってますけど。

ゼンパーオーパー内部
ゼンパーオペラには私も初めて中に入りました。

4階席まであり、内装はすごい豪華!
音楽はドイツの文化なんですね。
通路です。
豪華絢爛
コンサートはなかなか面白い演出で、女性役の人形使いと男性4役の男優の演劇に、ホルン、トランペットx2、トロンボーン、テューバのブラス隊とアコーディオンが音を付けてを表現するというものでした。
話の内容はまったく子供のためっぽくないんですけど、、、
ある夫婦の奥さんが不倫をするのですが、その現場を旦那さんに見つかり最後はナイフで刺されちゃうという、悲惨な話。
この後、日本へも公演に行くそうです。

演奏はさすがシュターツカペレ・ドレスデンのブラスメンバー。
とても良い音で、ホルンを習ってる息子も「すげー」と唸った後、真剣に聴いていました。

普通の演奏会と違ってこういうのも、たまには良いもんですね。
子供たちにもいろいろ文化的な体験をさせてあげられたのは良かったです。
特にクラシック音楽はドイツが本場ですからね。

昼食はけっこうあちこちにチェーン店があるステーキのレストラン MAREDO に入りました。
MAREDOもステーキも久しぶり!
このお店、何とアレルギーメニューに対応していたんです!!
それなら乳製品と卵アレルギーがある息子にも安心ということで、喜んで入りました。

何処かに出かけていつも問題になるのが、息子の食事です。
このアレルギーのせいで、簡単にお店に入れません。
心配しなきゃならないことがたくさんあり過ぎて、とても大変なんです。
今回も念のため卵、乳製品除去料理のレトルトパックを持って来ていたのですが、使わずに済みました。
息子にとってはみんなと一緒に同じ物を食べれるのが何より嬉しいはず。
キッズメニューのステーキでしたが、ぺろっと食べてしまいました。

娘の方はどうしてなのかミートソースのスパゲッティを食べてました。
ステーキ屋さんでスパゲッティ?しかもミートソース?
悪いけどあまり美味しくなさそうでした。

デザートにアイスが出て、おもちゃももらえ、子供たちは大喜び。
私と妻も安心して入れるお店を発見して大喜び。
どうかつぶれませんように!

アルテ・マイスター絵画館にはラファエロの「システィーナの聖母」があるんですよね。
「国家により収集されたドレスデンの美術品 -
すべての大陸からの作品がある14の美術館、博物館は:
外国人がいっぱいのひとつの大きな家です!
これはザクセン州の誇り。」って感じのことが書かれています。
ツヴィンガー宮殿
君主たちの行列
聖母教会とルターの彫刻
またゆっくり来たい街です。本当に。

帰りの電車まで時間があったので、ちょっと遊んで帰ることになりました。
広場にスケートリンクが出ていたので、子供たちがスケートデビュー!
いやー、危なっかしい!
特に息子。
娘はなんとか単独で動き回れるようになってました。
息子はかなり苦労してましたね。
気持ちよく滑るってところまではいかなかったみたいですが、スケート体験を楽しんだようです。
息子の方は楽しむ以上に、上手くできない悔しさに苦しんだようです、、、

たった1泊2日のドレスデン滞在。
本当に短い時間でしたが、思ってた以上に良い旅行となりました。
思ってた以上に近かったし。
もっと気軽の行こうと思います。

先週末はハレへ行ってきました。
それはまた今度。


2015年1月18日日曜日

1月前半の出来事

子供たちの誕生日パーティーがありました。
お互いに友達を3人ずつ呼んだので、家には8人の子供が揃いました。
もう大変。
今回の招待状
去年は6人でエライことになってたのに、今年は更に2人増えたので大騒ぎです。
2時から6時までのたった4時間ということでしたが、この4時間の長いこと!
さすがに家の中だけではご近所の迷惑になりそうだったので、近所の公園に連れて行きました、妻が!
公園でもサッカーや卓球で大騒ぎだったようです。

次の日からクリスマス休みが終わって学校が始まるというタイミングだったので、子供たちにとっては家から出られ、親にとっては子供が留守になり、良い気晴らしになったみたい。

まったく好き放題騒ぎやがって、お前らもうちょっと遠慮しろよ、とか思っちゃったりもしましたけど。
「寿司はないの?」とか言ってましたね。
去年出したら残したくせに、、、

最初は一緒になって騒いでいた子供たちも、しばらくすると女の子たちはシルヴァニアンファミリーでおままごと、男の子たちは仮面ライダーのベルトを付けスターウォーズのライトセイバーで違う世界へと、それぞれ遊んでいるのが微笑ましかったです。
子供たちは楽しんでいたようなので、上手く行ったということでしょう。
パーティー後日、プレゼントでもらった本を何故かバスタブで読む息子。

今月は妻と私の誕生日も今月です。
先にやって来る妻の誕生日はいつもハラハラです。
まず彼女より先に起きなければなりません。
そして珈琲を入れ、ロウソクに火をつけておきました。
ドイツの人はけっこうロマンチック好き、雰囲気作りが大事です。
今年はケーキのかわりにちょっとした絵を描いてプレゼント。
考えてみればちょっとしたことなんですけど、いつもと違う気遣いが喜んでもらえたようです。
無事にクリアー。

私の誕生日にはやっぱり朝からケーキを食べさせられました。
Geburtstagskind、誕生日の子供はゆっくり寝かせてくれれば良いのに、、、
でも祝ってもらえるだけありがたいですね。
どうもありがとう。

ちなみに今年いただくプレゼントはシェーバーです。
ドイツのメーカーBraun社の製品にしたのですが、ドイツの方が日本より高いんです。
現在円安ということもあるんでしょうけど、ほぼ倍の値段。
ということで日本のamazonで購入。
電源アダプターも100v〜240v対応、こちらでも日本でも使えるタイプ。
そして妹からはaudio-technicaのヘッドフォンを。
どちらも今月末に来る友人に持って来てもらうことにしました。
楽しみ!

今日は久しぶりに冷え込みました。
庭の池にもしっかり氷が張っていました。
それもかなりの厚みで!
昨日までは日中8℃くらいあったのに、昨晩で一気にこれだけ凍ったんでしょうか?
昨夜は寝る前に冷えて来たなと感じてたんですよね。
今年は暖冬だとか思っていたのですが、まだまだ油断なりません。
これからしばらくマイナスの日が続きそう、、、

それでも子供たちは公園で元気よく遊んでいました。
家の中にいると喧嘩をしだすので、外に連れて行って発散させて来いという命令が。
よりによってこの寒いの日に、、、
他にもたくさん子供たちが来てました。ドイツでも子供は風の子か、、、
この公園、最近新しく出来たのですが、ベンチが変わったデザインだったのでなんだろうと思ったら、
なんと Rollator(日本ではシルバーカーと言うそうです)置き場でした。

Rollator/シルバーカー、足腰の弱くなった高齢者の方なんかが押している歩行補助車のことですね。
写真はWikipedia.deより
さすがドイツ!
孫を連れて遊びに来た、足腰の弱いおじいちゃんおばあちゃんのために、、、
または、子供たちが元気良く遊ぶ姿を見て楽しむ高齢者のために、、、
などと想像して、ちょっと感動してしまいました。
実際に使う人がいなくても、あるってだけで嬉しい気分にさせてくれますね。
良いデザインだと思います。

日本も寒いようですね。
みなさんも風邪など引かないように!

2015年1月9日金曜日

新年!

2015年になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
未年ですね。
もう1年過ぎちゃったの、という感じです。

昨年は結局クリスマス・マーケットにも行かなかったなー。

体調が悪かったというのもありますが、何より行きたいという気が起こりませんでしたね。
子供たちも前回程連れて行けと言いませんでした。
毎回同じだし当然と言えば当然なんですけど。
30日の朝、雪が降りました。

子供にその辺を聞いてみたら、「パパとママとじゃやりたいの出来ないし」と息子に文句?を言われました。
やりたいのって何だよ?と聞くと、観覧車とネズミ小屋ですって、、、
そりゃ出来ないな。



そういうノリでいまいち盛り上がらない感じのまま本番に突入。

ツリーを飾り付けて雰囲気はグッとクリスマスになりましたけどね。
お客さんもいなかったので、家族だけでゆっくり落ち着いて過ごせました。


クリスマス終了後すぐに日本から友人が遊びに来てくれました。
むしろ日本からの物資を持って来てくれたというべきでしょうね。

子供たちにとっては、私が日本から持って来たおみやげ、誕生日プレゼント、クリスマスプレゼントに引き続き、再び友人からのおみやげをもらい大喜び。
何より遊びに来てくれたのが一番のプレゼントだったようです。
それにしても毎度毎度必要な物が多くて、ご迷惑をおかけしてます。
どうもありがとう。
向かい側でやってます。ベランダから撮影。

そしてその流れのまま新年を迎えたというわけです。
こっちの大晦日は花火で騒ぐので、外は騒がしかったのですけれど。
けっこう遅くまで起きてたんですが、2時過ぎでも花火している奴らがいましたね。
時々すごく大きな音が近くから聞こえました。
ベランダに出ると火薬の臭いと音がすごかったです。
新年を迎え、ゼクトを飲みつつ窓越しに花火を鑑賞

夜中まで遊んでいたとか、飲んでいたとかっていうわけじゃありません。
本の挿絵を描いていたんですね。

ハレ市に住む妻の友人に、子供のための詩や戯曲を書いている作家がいるのですが、かなり前(1年以上)に彼女が書いた短編集の挿絵を頼まれていたんです。
ずっと気にはしていたのですが、原文がドイツ語のためなかなか読む気になれず、うっちゃってました。
机周りを片付けていた時にその原稿を見つけ、やっとやる気になりました。

辞書を片手に読み始めましたよ。
何となくはわかるのですが、内容と違っていないように絵を描ける程理解は出来ませんね。
すべて私のドイツ語力が至らないせいなのですが、本当に悲惨。
描いている時間と同じくらい解読に時間をかけてる感じです。

そこで子供たちに読ませて解説をしてもらうことにしたのですが、子供の話す内容を理解するのがまた非常に難しい。
すごく端折っているのか、子供が気になっているポイントが違うからなのか、あらすじがいまいち見えて来ないんですね。

自分が先に目を通し、何となくでも話の感じを掴んでから解説をしてもらうと、質問できたり確認できたりするので、やっぱり読まなきゃならないんです。

しかし挿絵を描く作業は実に楽しい!
絵を描いてて楽しいのなんて久しぶり!!
もうずっとやっていたいくらいです。
というわけで、クリスマス前くらいからゆっくりですが、挿絵のイラストを描いています。

作家にも「こんな感じでどう?」とスキャンしたスケッチをメールに添付して送りました。
そして先日、手紙でとても喜んでいると知らせが届きました。
実はちょっと心配していたんです。
あまりに遅いから、他の人に頼んじゃっててもう必要ないとか言われたらどうしようかなって。
頼まれた時に「出版の目処がたってるわけじゃない」と聞いていたので、もしかしたら私の絵を付けて出版社に持って行くのかもしれません。
出版の足を引っ張っているのは私だったのかも。
せっかくだから出版してもらいたいですね。

とりあえずまだ大丈夫でした。
そして次の作品にもお願いと頼まれました。
良かったです。
楽しみが増えました。
苦しみにならないようにしないと。
そしてこの機会にドイツ語力を多少あげとかないとね。

今年の年賀状

2014年12月24日水曜日

クリスマス!

12月24日。
今年もクリスマスがやって来ました。
朝から子供達はクリスマスツリーの飾り付けをしました。
日曜日は4回目のアドベントでした。
4つ目のロウソクに火をつけてシュトーレンを食べました。
この飾り付け、前からやると幸せになれないという説もあるようで、うちではイヴにすることとなりました。
ママは知らなかったと言ってます。
ママの姉と妻は知っていましたね。
本当のところどうなんでしょう?

一昨日、娘とママと一緒に居間にツリーをセット。
このツリー、近所の花屋で10ユーロで買って来たんだそうです。
ずいぶん安かったね。
店の人にも「あんたラッキーだ」と言われたそうです。
ツリーはネットに包まれていてとてもコンパクトになっています。
けっこう大きいですね。
去年のツリーよりも大きいようです
飾り付けてこんな感じになりました。
雰囲気がグッと出ますね。

はたして子供達がどこまでサンタクロースを信じているのかは、現時点で謎です。
息子は薄々感づいているみたい。
昨年ジーンズを履いてやって来たサンタを見て、本物が来るわけじゃないんだなと思ったようです。

娘は今年は「サンタを待っていたくない」と言ってました。
直接手渡しでプレゼントをもらうより、探しに出かけて家に帰って来た時にツリーの下にプレゼントが置いてある方が嬉しいんですって。

ということで、今年は子供達と一緒にママと私が外へサンタ探しに出かけました。
すると通りに出てすぐ、ある家からサンタが出て来たではありませんか!
子供達はびっくり!(もちろん私もちょっと驚きましたけど)
サンタのおじさん、銀色の車(シュコダでした)に乗って何やら出発の準備をしている様子。
コカ・コーラの宣伝、マグデブルグ・バージョン
「これからプレゼント配る準備なんじゃない?」と息子に言うと、
「やっぱり本物じゃないよ、車に乗ってるし、、、サンタの友達で頼まれてるんだ」だって、、、
サンタの友達って、どこまで信じているんですかね?

忙しそうなサンタさん、しばらくすると私たちの横を車に乗って通り過ぎて行きました。
サンタを目撃できたことで、いろいろと都合の良い話が出来るようになりました。
「きっとあのサンタがこの地区担当だな。今プレゼント配送センターに取りに行ったんじゃない」とか。
「何人もお手伝いサンタが働いてるんだろうね」とか。


近所に新しく出来た公園でちょっと遊んだ後、ガーテンの区画を一周りして家に戻りました。
その頃にはすっかり空も暗くなりました。

明かりのついている窓は、たいていクリスマスグッズで奇麗に飾り付けられています。
イルミネーションが可愛らしいバルコニーも多いですね。

真っ暗な窓は家族のところに出かけているのでしょうか。
ドイツのクリスマスは家族との大事な時間ですからね。

家に帰ると、サンタはプレゼントを置いて行ってくれたようでした。
すぐにもらいたくて興奮して居間に行きたがる子供達に、「まず靴とジャケットを脱いで、帽子もとって」と落ち着かせ、みんな揃って居間に入りました。

ツリーの下に置かれたプレゼントを見て子供達は大喜び!
私たちにとっても嬉しい瞬間ですね。

娘は蓮の栽培キット(!)、シルヴァニアンファミリーの物をいくつか、星の王子様などの小説を。
息子はレゴやポケモンカード、アニメにもなっているサッカーチームの小説などをもらってました。
そしてたくさんのチョコも!

そして私にはこれ、
Fissler のセラミックコートフライパンx2!
セラミックの方がテフロンよりも耐久性があるということだし、今使っている物がけっこうくたびれてきたので、そろそろ新しいのが欲しかったんですよね。
そしてSilit のパスタ鍋と中華鍋。

最近は子供達もたくさん食べるようになったので、中華鍋のように深いタイプが欲しかったんですよ。
すべてMADE IN GERMANY です。
フィスラー、シリット、どちらもドイツの有名キッチンウェアですね。
使うのが楽しみ!

妻には日本に帰国した際、広島のモンベルで買ったレインジャケットとレッグウォーマーをあげました。
良くガーテンで畑仕事をしていますからね。
アウトドアな服、彼女持ってなかったし。
でも最初から泥いじりで着るには、ちょびっともったいないかな、、、

それから、自分用にもくだらない物を買っちゃいました。
ドイツの子供用テレビチャンネル KiKa で時々やっている「Kleine Prinzessin」という番組のお姫様が持っているテディベア、Gisbert です。
Kleine Prinzessin / fbw-filmbewertung.comより
オリジナルはイギリスのアニメ(Little Princess)みたいですね。
すごく可愛らしいので、やってるとつい見ちゃいます。
Gisbert
この Gisbert 、一昨年くらいから探していたんですが、ずっと売り切れ状態。
eBay で中古を買っちゃおうかと何度考えたことか。
amazonの欲しいものリストに入れていたのですが、最近やっと再発したようなんですね。
すかさず購入しちゃいました。

時々この手の物、欲しくなっちゃうんですよね。
ちなみに今年購入した変な物ナンバー1はこれ。
でもけっこう気に入ってます。
お友達が機種変更していらなくなったiPhoneをくれたので、何か良いケースがあれば〜と探していた時に偶然発見して買ってしまいました。
「蒼き鋼のアルペジオ」に登場するクマのぬいぐるみ、ヨタロウです。
背中の方にちゃんとiPhone が入ってます。
でも、これはさすがに持って歩けないね。

そしてこれも気になって購入したもの。

クリスマス用のデコレーション。
質のいい商品を扱っている文房具屋さんで見つけました。
他にも種類がいくつかあったのですが、この「松ぼっくり姉さん」が一番素敵でした。

日本に帰った時、子供のお土産にガチャポンをけっこうやったんですが、その時どうしても気になった「コップのフチ子さん」。
ひとつだけ買ってみました。
ドイツに帰ってからゆっくり見たのですが、これすごいですね。
本当すごいよ、日本。
「変態」とか言われるかと思ったのですが、妻もかなり喜んでコップの縁に乗せてました。

ちなみに私がゲットしたのは「バランス フチ子さん」。
他のも気になるー!
ってことで、この後遊びに来るお友達に「3つくらい買って来て」と頼んじゃいました。
どんなのを持って来てくれるのか、すごく楽しみです。

みなさんも素敵なクリスマスを!

2014年12月22日月曜日

Milbenkäse、ダニチーズの村へ

今月の頭にダニ博士がドイツにやって来ました。
私たちが住む州にあるダニチーズ / Milbenkäse (ミルベンケーゼ)の村に行くためです。
Würchwitz 村にあるダニの彫刻。

博士はちょうどダニの国際会議のためにフランスに来ていたので、せっかくだからお隣のドイツへ立寄ろうと今回の来独を決定。
簡単にお隣と言っても違う国に来るわけですし、電車や飛行機で簡単に行ける大都市に行くというわけでもないので、けっこう大変でした。
私たちにとっても同じ州とはいえ一番遠いところってくらいだし、、、

ダニチーズのおじさんには前もって連絡をして、日曜ですが開けてくれるように予約しておきました。
おじさんの方でもかなり楽しみにしていたようです。
村では前日にお祭りがあったそうで、いろいろ遅くまでやっていたようなのですが、博士の滞在時間が少ないことを知ると、こちらの予定に快く合わせてくれました。
ライプツィヒ駅、すっかりクリスマスモードです。
ライプチィヒからローカル線に乗ってツァイツという町に行き、そこから更にタクシーでダニチースの村、ヴュルヒヴィッツに向かいます。
私にとっても日本から帰国して2日目のことだったので、ライプツィヒ駅のクリスマスイルミネーションが新鮮でした。
ゲラ行きの列車ですね
タクシーも前もって予約しておいたので、問題なく村へ到着。
途中ダニの彫刻のある場所で記念撮影をしました。
イタリアに行って大理石を調達。
ワインをたくさん飲ませて安く譲ってもらう交渉をしたという話です。
そしてダニチーズのお店兼博物館へ着きました。
思っていた以上に小さな村のようです。
おじさんと彼の彼女の他に、元村長というおじさんの長年の友人も私たちを待っていてくれました。
非常に友好的な挨拶を交わした後、コーヒーを入れてもらい早速ダニ話が、、、

部屋にはダニのグッズや資料があちこちに置かれていました。
ここが博物館(の部屋)ですね。
白い帽子がおじさん(ヘルムート・ペルシェ氏)、奥が元村長のシュタインバッハ氏、妻、そして右が博士
おじさんも博士にいろいろと聞きたいことがあったようで、熱心に質問していました。
博士は前日ライプツィヒに着いた時から、細かくメモを取っています。
本にするため、とにかくネタを書き留めておくんですって。
資料部屋の隣の小さな部屋でチーズが作られていました。
木箱に薄茶色の粉がいっぱい入っていて、それがほとんどダニ!と彼らの排泄物や死体ってことなんでしょうね。
その粉の中に Quark Käse / クゥァーク・ケーゼ(日本ではクヴァークって言われてるみたい)を入れて作るようです。
クゥァークというのは、フレッシュチーズに似たもっと軽い乳製品。
ドイツではパンに塗ってその上にジャムをのせたり、ハーブやフルーツを混ぜたりした物を食べます。
ケーキの材料にもよく使われます。
そのクゥァークをしぼって固めた物がクゥァーク・ケーゼ、おそらく、、、

ちなみにこの木箱、対戦中にドイツ軍の武器が入っていた箱だそうです。
弾薬とか入ってたんですかね。
すごくしっかりした作りで、ダニを入れておくのに最適なんですって。
密封され酸欠状態にならず、極度な乾燥もないとかが良いんでしょうね。

ダニにとって一番良い状況っていうのは布団の中の足の横なんですって。
妻が言うには、おじさんの話は「どこまでが本当で冗談なのかわからない」そうで、話している時に大笑いしていることがしょっちゅうでした。
ダニの中に足を入れたら水虫が治ったという話もしていました。
このダニ、チーズ作るだけじゃないじゃん、、、
博士が書いた本に出ている写真で、ダニの身体について解説中。
おじさんは「ダニについて知らないことが多い」と、とても楽しそうに話を聞いていました。
熟成されたチーズは琥珀色、光にかざしています。
今回の訪問はテレビチームによって撮影もされていました。
一度失われてしまったダニによるチーズ製法を再び蘇らせたということで、おじさんのドキュメンタリーが作られているんですって。

プレゼントの交換なんかもして、非常に友好的な感じでした。
そして試食会。
薄く切ってパンにのせて食べます。ビールもいっしょに。
100年もの?とかいうチーズも出していただきました。
100年っていうのは大げさでも、50年以上は絶対に経っているそうです。
80年物くらいでしょうかね。
それにしたってビンテージ物です。
そんなに古い物、今まで食べたことありませんでした。
今は亡き叔母が作ってた梅酒とか、それだって20年ものくらいでした。
ビンテージチーズ。色が茶色になってます。
味はすごくしっかりしていて濃厚。
いただいた物の中では一番美味しかったです。
さすがにけっこう固いです。
このダニチーズ、何かに例えるとするとカラスミみたいな感じでしょうか。
カラスミほどコッテリしていませんけど。

でも何でこのチーズ、カビたりしないのって思いませんか?
それこそダニ達の力なんですって。
ダニの身体からは防カビ成分を含む分泌液が出ていて、自分たちの食事をカビ菌に食べられないようにしているのだそうです。
その結果カビないチーズができあがっているんですね。
スローフード認定書
そしてこのダニチーズ、世界のスローフードにドイツから選ばれているようです。
スローフードについてはwikiで検索を。
このチーズでおじさんは村おこしの大事な役をやっているようで、いろいろと忙しかったりするんだそうです。
この村にはこのダニチーズがなければ絶対来ることがなかったはずですから、このチーズは成功しているんでしょうね。
これがチーズを作っているダニ君。
顕微鏡にデジカメの接写で映しています。
あっという間の3時間でした。
昼食もごちそうになりました。
焼いた鳥がはいったヌードルスープ、アジアを意識してみたそうです。
ごちそうさまでした。

今回は妻が全面的に協力、通訳にもなってくれたおかげですべて上手くいきました。
私と博士だけだったらメチャクチャだっただろうね、、、
博士、庭の土を採集中
帰りはツァイツ駅までおじさんが車で送ってくれました。
本当にいろいろとお世話になりました。
おじさんたちとは、会った時から知り合いだったみたいな感じでした。
夏に電話で話しているからもちろんその頃から知っていたのですが、それにしてもすごく楽しい時間を過ごすことができました。
おじさん達と妻は方言が一緒のため、自然と親近感が出るらしいんですね。
同じ興味を持った者同士の会合、横から見せてもらいましたがとても面白かったです。

お世話になりました、どうもありがとう!
私たち夫婦も一つ、チーズをおみやげにいただきました。
チーズのまわりにはダニ君達がしっかり付いています。
顕微鏡で動いているダニ君たちを見てしまった後、何か食べたいって気にならないんですよね。
そこで現在、夏にハレの蚤の市で買った木製の筒に入れて飼育中。
時々ライ麦粉をかけています。
今のところ無事に生存しているみたい。
見えるわけじゃないんですけど、白いライ麦粉が数日経つと薄茶色に変色しているので、活動しているんだなと。
ある程度増えたら大きな入れ物に移し、クゥァークチーズを入れてみよう。
マグデブルガー・ミルベンケーゼができるか!
ちなみに千葉では作家のKさんも飼育中。

後日、元村長から連絡がありました。
当日は彼にとっても素晴らしい一時だったそうです。
撮った写真はCDに焼いて必ず送りますからね。
Würchwitz、またいつか行く機会がありそうです。

博士もお疲れ様。
また会える陽を楽しみにしています。