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2016年2月26日金曜日

ベルリン

先週末ベルリンに出掛けて来ました。
今回の目的は、博物館にベルリナーレ(国際映画祭)。
何と文化的な週末!

ペルガモン博物館、現在工事中
でも観れるようです。
ベルリンに住む友人から、ベルリナーレの期間中に遊びにおいでと前から誘いを受けていたんですね。
友人とはかれこれ15年の付き合いになるのですが、私が初めて通ったドイツ語学校のスペイン人同級生の「彼女」でした。

私たちが行ったのは最終日だったようです。

通い始めて3日目くらいだったと思います。
授業の後、たまたま近くにいたスペイン語圏グループに誘われカフェに出かけたのですが、その時のメンバーの一人が彼女の彼氏M君でした。
帰り道、同じ地下鉄に乗ったM君と何処まで行くのかという話になって、何と同じ通りに住んでいることが判明。
次の日から一緒に学校へ行くことになったのでした。
ドイツ語学校の同級生で、同じようにドイツ人の彼女がいて同じ通りに住んでいる。
こんな偶然もう何かの運命だろうと、私たちはお互いの彼女達を含めすぐに仲良くなりました。
数年後、残念ながら彼らの関係は終わってしまいましたが、未だにどちらとも連絡を取り合っています。
特に彼女は妻の親友という感じでしょうね。

ということで、今回は彼女のアパートに2泊3日でお邪魔することになりました。
いろいろな店が多く、朝から夜遅くまで賑やかなところです。
金曜の夜に到着したので、その日はみんなで夕食をとりゆっくりしました。

そして次の日、ゆっくりめの朝食後、私たちの文化的な週末がスタートしました。

今回、私は子供たちをエジプト美術がある Neues Museum / 新博物館に連れて行きたかったんですね。
この新博物館、目玉はなんといってもネフェルティティの胸像です。
久しぶりに私も観たかったですし!
Nefertiti / ネフェルティティの胸像。
現在は写真撮影禁止です。写真は2002年に撮影。

ベルリンの博物館はいつでもどこでもお客さんが一杯なため、チケットを取るのが面倒になっています。
特にペルガモン博物館などは大人気。
ネットで時間指定でチケットを購入できたりするのですが、何故かサイトに繋がらず、直接行くことにしました。

チケット売り場で小雨の中15分程並ぶことになったのですが、そこで16歳以下の子供は無料であること、そして新博物館なら時間予約する必要がないことを聞きました。
そこで私はベルリンの美術館、博物館共通年間パスを購入。
これで明日、好きな時間に子供たちと観に来れます。
Bode-Museum / ボーデ博物館 

パス購入後、妻と子供たちは午後から演劇を観に行くことになっていたため、私とは別行動。
私は大好きな Bode-Museum / ボーデ博物館に行ってきました。
何度来てもまた行きたくなるところですね。
軽く観るつもりだったのですが、気がついたら4時間が過ぎてました。
Bode-Museum / ボーデ博物館

子供たちが出かけた演劇、彼らが言うには「悪くなかった」、「面白いという程じゃないけど、つまらなくなかった」そうです。
妻の話ではけっこう良かったらしいですけど。
ボーデ博物館
ボーデ博物館にて
ボーデ博物館にて。
彫刻の後の絵画はホルバイン
ボーデ博物館にて。
子供たちに作品の説明でもしているのでしょうか。

そして日曜日、妻は友人とベルリナーレのフランス映画を観に行きました。
監督賞をとった作品だったそうで、少し寂しいけど素敵な作品だったようですね。

新博物館
その間、私は子供たちと新博物館です。
子供たちにとっても古代エジプト美術は魅力的なようで、熱心に観ていました。
それ以外にもいろいろと展示されているのですが、そっちの方はいまいちだったようですね。
古代エジプト美術の洗練されたデザイン、技術、そしてその思想、、、
遺跡である作品からにじみ出る死生観に、子供の頃で詳しいことがわからなかったにもかかわらず、常にドキドキさせられながら観たのを覚えています。
新博物館にて。
新博物館にて。

小学生になって初めてもらった国語の辞書の巻頭ページに、何故かツタンカーメンの黄金のマスクがカラー写真で付いていたのですが、時々思い出してはこっそり見るのが大好きでした。
何だか怖くてじっと見つめられない、なのにとっても惹き付けられる。
不思議な魔法にかかったようでした。
新博物館にて

息子も「ちょっと怖い」と言いつつ、じっくり観ていました。
娘もいろいろ感じたようです。
新博物館にて

そして博物館の後、ニュージーランドの「Born to Dance」という映画を観に行きました。
映画館の前で妻と待ち合わせです。

レッドカーペットを歩いて会場内へ。

内容はヒップホップダンスに一生懸命になる若者を描いた映画で、ティーン向け。
友人から、これなら子供たちも何とか見れるんじゃないかと、チケットをプレゼントされました。
観賞後、子供たちは「面白かった!」と良い反応。
上映前には子供たちの大好きなテレビ番組に出て来る俳優による上映開始の挨拶があったりして、二人とも超喜んでいました。
上映前、上映後はもちろん、上映中も、良いシーンで会場は拍手喝采。
映画祭という特別な雰囲気を子供たちと味わえただけでも、来て良かったともいました。
映画は私にいまいちでしたけど。
また来年も来よう。

久しぶりのベルリン、今回はたっぷり博物館を堪能できました。
年間パスもあることだし、近いうちにまた行きたいですね。

2016年2月13日土曜日

ハレに行ってきました。

先週末、久しぶりにママの住むハレへ行ってきました。
妻の幼なじみの誕生日パーティーもあったため、夕方から夫婦で参加してきました。
幼なじみは子供文学の作家さんで、彼女の旦那は舞台俳優。
座長もしています。
いつ行っても人が妙に集まってる家で、誰が誰なのかいまいちわからないのですが、とにかく賑やか。
子だくさんだったりもします。

こちらは日本よりも恋愛に関して自由というか、おおらかというか、、、
何と言ったら良いのでしょうね、、、
基本的に結婚せずに一緒になっているカップルも多いのですが、前のパートナーとの間に子供がいても、自分達が好きなら割と簡単に付き合うみたいなんですね。
年齢とかもあまり関係ないように感じます。
そして新たに子供ができたりして、もちろん親になるので家族計画が大事なんですが、割と何とかなっているみたいです。

私の知り合いはみんな子供が好きなのか、自分の子じゃないからとか(多少はあるのかもしれませんが)あまり気にならないみたいですね。
というわけで、友人宅も子供から大人までいろいろと集まってました。
思ってた以上に楽しくて、長居しちゃいました。

次の日、土曜日は天気が良かったので、ママと妻は子供たちを連れて庭に行くことになりました。
私は単独で美術館 Moritzburg に行ってきました。

Moritzburg

この美術館、もともとお城です。
中は奇麗に改装されているのですが、それでもお城の雰囲気を残しているので、とても良い感じでした。

コレクション的には少々もの足りない感じもしますが、たまに行くには良いかもしれません。
それでもクリムトの作品があるようです。
クリムトは展示の準備中だったのか観れませんでした。
その他、宗教絵画や彫刻も良かったですね。
中に入るとこんな感じ。

日曜日は動物園に出掛けて来ました。
最近カバの赤ちゃんが産まれたそうで、話題になっているんだとか。
子供たちがとても見に行きたがったんですね。
赤ちゃんカバ、いましたよ、、、
確かに赤ちゃんなんでしょうけど、でかい!

でもコビトカバなんでしょうか、カバ的には小さいようです。
お母さんカバと一緒にジャガイモとか人参とかムシャムシャ食べてました。

この動物園は山の地形を生かして作られていて、山岳に住むヤギ(ハイジに出て来る大角の旦那ですね)なんかを上手く飼育しています。
それとけっこう鳥類が多いですね。
今回初めて頂上の展望台まで上がりました。

値段も良心的だそうで、いつも人がいっぱいです。
ライオンや虎は食後だったらしく寝ていました。


虎の一頭はうろうろしながら唸っていましたが、すごい声量でした。
妻はとても怖かったそうで、そうそうに猛獣館から出て行ってしまいました。
もうちょっと見ていたかったのに。
クマや象は今回は疲れたのでパス。
たくさん歩けていい運動になりました。
頂上にあった石の音響装置?頭を突っ込んで声を出すと、すごく響きます。

電車でマグデブルグからハレまで約一時間。
週末に気軽に行ける距離で妻は実家に帰れるし、子供たちはお婆ちゃんに甘えられるし、なんとなく親孝行しているみたいで良い感じですね。
日本ももうちょっと近ければ良いのにね。

2016年2月4日木曜日

現在冬休み中

最近、我が家のネット環境が悲惨です。
とにかく遅い。
その上たびたび接続が切れる。
今までにも突然接続が切れ、しばらく繋がらないということはあったのですが、ここ3週間はダイヤル回線並の遅さです。
ケーブルなのに。
YouTubeとか見れません。
一体どうなっているんでしょうか?
ブログの更新が遅れるのもこんな環境だからですね、たぶん。

妻に会社に聞いてみてくれるよう頼んでいるのですが、ドイツに引越してから彼女が書くことになった苦情の手紙やメールの多さに疲れ果てたのか、「これ以上、クレームを出すのは嫌だ」と、プロバイダーに文句を言ってくれません。

実は私も昨年末まで通っていた語学学校で「クレームの書き方」を習ってきました。
ドイツで生活する上で、絶対に必要なスキルのようです。
商品や製品に対してのクレームって日本ではあまり必要なかった様に思いますが、こっちじゃ日常茶飯事のようですね。
語学学校の先生は、「3ヶ月近く履いたズボンに色落ちがどうのこうのとクレームをつけて、新品と交換してもらった友人がいる」と話していたので、どれだけクレーム社会なんでしょうか。
それが通っちゃうのもすごいと思いますけど。
企業側も大変ですね。

というわけで、そろそろ私もクレームメールを書こうかと思っているところです。
何よりプロバイダーを変えるべきだと思うんですけどね。

語学学校といえば12月に受けたテストですが、無事にクリアしてました。
しかも思ってた以上に良い成績でした。
ドイツ語力、B1合格です。

こういうと何だかすごく上達したような漢字なのですが、実際はまだまだですね。
相手がこちらに合わせてくれた場合、とりあえず意思の疎通が出来るというくらいのレベルだと思います。
現地人に一方的に話されるとちっともついていけません。
先月子供たちと映画「スター・ウォーズ」を観に行ったのですが、細かい台詞はほとんど理解できませんでした。
翻訳能力が追いつかなかったって感じ。
映像から内容はなんとなく解るのですが、悔しいです。
もちろん子供たちは理解しているようでした。

ロードショーから一月以上経ったせいか空いてました。
それにしても「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、個人的にはいまいちでした。
確かに過去の作品を彷彿させるシーンが度々あって「おおおおっ」と何度も叫んでいましたが(心の中で)、やっぱり何か物足りない感がありましたね。
けっして面白くないわけじゃないんですけどね。
スター・ウォーズは大好きで、竹書房から発売されていたエピソード6以降の物語を全巻読んでいたりしたので、自分としては続きはそっちで作ってもらいたかったなー。

映画といえば、先日息子の所属しているクラブ活動の映画撮影を見学してきました。
現在学校は冬休み中なのですが、たまたま前回の撮影日に風邪を引いて参加できなかった息子の、個人的なシーン撮影が行われたためです。
何でもサスペンス映画を撮っているようで、息子は主人公の弟という役柄。
誕生日パーティー中に姉を探して地下室に降りたところで、知らないおじさんにさらわれ、縛られて地下室に放置されるというシーンでした。
小学校の地下室です!

学校が冬休み中ということもあって、クラブのメンバーが息子役の他にカメラ係の同級生が一人いたのみでしたが、クラブの本格的な取り組みに驚きました。
クラブの顧問である学校のフランス人補助教員、監督兼カメラマンのスタジオオーナーとそのスタッフが二人。
スタッフの一人はマイク係と人さらい役、もう一人は小道具(スモークや照明など)を担当していました。
カメラ係の同級生は時々カメラのスイッチをオンにするだけで、どちらかというと撮影の邪魔になっていた気もしますが、、、
撮影したシーンをみんなで確認しています。

一緒に来ていた娘も進行係として、私もスタッフが人さらい役で出演する時に、急遽マイク係として参加することになりました。
しかもこの映画、フランス語で作られているそうです。
撮影もひとつのシーンを違う角度から数回撮ったり、アップで撮影したりと本格的でした。
本番スタート前
次の撮影時にも同じ衣装で来るようにと、洋服の写真撮影をして2時間程で終了。
80分くらいの映画になるそうで、今からできあがるのが楽しみです。

先月は家族で街の博物館に狼展を観に行ってきました。
この狼展、最近のザクセン・アンハルト州内での狼事情を説明する展示会で、ここ数年で狼が大分増えて来ているということでした。
数年前からドイツ国内から姿を消した狼を戻そうと、チェコの方から連れて来たり、保護対象にしたりと、いろいろ活動して来たようです。
そのおかげが確実に数を増やしつつある狼達、マグデブルグ近郊の森にもいるようですね。
近郊の国道で轢かれた狼の剥製が展示されていました。

メスの狼が人家で飼育されているオス犬に恋をしたのか、繁殖期に積極的にアッタクしていたという報告もありました。
写真で見ても、狼ってやっぱり犬より迫力がありますね。
目つきが鋭いからでしょうか。
実際森で出会ったらかなり怖いんじゃないかと思いますが、狼とじゃれあったりしてみたいですね。
なんか憧れちゃいます。