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2015年10月11日日曜日

ドイツ語学校

先月から語学学校へ通っています。
朝の7時45分から12時まで。
けっこうみっちりでしょう?
子供たちが作ってくれた私のためのお菓子袋
近頃日本でもヨーロッパの難民問題がニュースになっていると思いますが、こちらでは数年前から問題化していていて、その対策の一つが語学の必需なんですね。
ドイツに住みたいなら最低限のドイツ語力を身につけろという、至極真っ当な対策であります。
ここ数年、特にここ数ヶ月で一気に増えた難民、移民問題。
滞在ビザや永住権などを発行している外国人局は、どこもそりゃぁ大変な状態のようです。
この難民問題、完全に援助金目当てで関係のない国からもやって来ていたり、支給されたお金をそのまま自国に送り難民出稼ぎしていたりする輩もいるため、いろいろと問題は山積みのようです。
誰が本当に自国を追われた本当の難民かいまいち調べきれないようですし。

宗教も文化も違う人たちを、大量に受け入れるのはかなりリスクがあると思いますね。
そういったリスクを少しでもなくすためには、受け入れてくれた国の文化を知ってもらい順応してもらわなければなりません。
そこで一番先に必要になってくるのは言語。
言葉ですね。

教科書です。

仕事や長期の滞在許可を得るためには、絶対に国が指定した語学レベルをクリアしていないとならないようです。
しかも自国でドイツ語をある程度習得しているという証明書が、ビザの請求時に必要になるそうです。
多くの国に対しそのような対応をしているドイツですが、日本に対してはかなりゆるいんですね。
日本以外ではアメリカやカナダ、ニュージーランド、イスラエル、、、なんかがそういった特別待遇の対象国になっているようです。
先人達の築いた関係が今でも効いているんですねー、ありがたや。

語学学校の同級生でフィリピン人の女性がいるのですが、彼女はドイツ人と結婚し現在妊娠2ヶ月ちょっと。
それでもフィリピンを出る前にドイツ語を勉強して来なければ、長期滞在ビザがもらえなかったそうです。
結婚していてもその対応、かなり厳しいですよね。

現在のクラス、生徒数が15人くらいなのですが、半数はシリアの人たちです。
それとイラク、アフガニスタンからがアラブ系。
ロシア、カザフスタン、ブルガリアのロシア語圏から数人。
アジアからは前述のフィリピン人とベトナム人が一人。
日本人は私一人だけです。

ベトナム人のおじさんはすでに28年ドイツに住んでいるという、クラス最年長。
28年住んでいても、きちんとしたドイツ語レベルを習得していない、習得しているという証明がないため、ドイツ語教室に通ってきているんですね。

近所の用水路、カワセミがいます。

私が入ったクラスは、レベルにあわせて6クラスあるうちの4つめ。
Intergationkurs、インテグレーションコースといって社会に適応するためのコースでした。
講座終了後の12月にテストを受け、合格するとレベルB1の習得証明がもらえます。
この証明書がドイツで働くために最低限必要なレベルなんですって。

クラスの生徒達のほとんどは、ドイツの長期滞在ビザを得るため、そしてゆくゆくはドイツ、EU内で働くためにこのクラスに通っています。
もしかしたら何らかの期限とかがあるのかもしれません。
私やその他のアジア人は、ある意味例外的な存在のようですね。

そんなわけで授業で使っている教科書やテキストが、すごく実用的というか生活的な内容なんですね。
先週は病院についてでした。
生徒数人で医者と患者の役になり、病院に行った時の寸劇をやらされたりしました。
入院している状況で隣のベッドの患者さんに問題があるため、看護士に相談するというケースもやりましたね。

通う前は憂鬱でしたが、通い出すと面白いんですよ。
もちろん勉強は面倒くさいんですけど。

授業は話す機会が多く、いろいろな切り口で自分たちの国ではどうだなどと説明しなければなりません。
先日も幼稚園や保育園の話になり、ドイツでは〜、自国では〜と盛り上がりました。
シリア、イラク、アフガニスタンのアラブ人達が全員、「幼稚園なんてない」し、「行ったこともない」と。
「産まれて歩けるようになったら、小学生にあがるまで道路で育つ」と言ってました。
道路で遊んでいれば必要なことは学べるから必要ないんだそうです。
実家が幼稚園だった私は、幼稚園ではそういうのとは違うレベルで子供たちは学ぶんだと言っときましたけど。
日本は文化や習慣で多くのところドイツと違いますが、基本的な価値観はけっこう近いんですよね。
先日、知り合いの犬を2匹(ジャックラッセル)数時間預かりました。

それとカザフスタンでは車の免許は教習して習得するものではなく、買うものなんだそうです。
これにはドイツ人の先生もびっくり。
YouTubeなんかにアップされてるロシアなんかの交通事故映像を思い出し、納得しました。
何だかおっかないですねー、もし出かける機会があっても車に乗らないようにしよう。
子供たちは犬との散歩が楽しくってしょうがないみたい。
近所の街路樹はもう黄色で落ち始めています。冬到来。

それでもみんなけっこう気の良い人たちで、私もこのクラスが気に入ってます。
とりあえず順調に行けば12月まで、まだまだ先が長いですね。
少しはドイツ語力、上達したんでしょうか?

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