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2015年10月15日木曜日

もう冬なんでしょうか?

ここ数日かなり冷え込んでいます。
今朝6時15分の時点で気温は4℃。
しかも雨です。
子供達、今日遠足なのに。
ヴォルフスブルグの科学博物館みたいなところに行くそうですが、外を歩き回るようなプランじゃないことを祈るしかないですね。

学校でもみんな天気に文句を言っています(特にアラブ・グループ)。

ロシア&カザフスタン・グループはあまり寒くなさそうですね。
よく休憩時間に窓を開けて気持ち良さそうにしています。


昨日は2、3分のことでしたが雪が降りました。
みぞれだったのですぐに溶けちゃいましたけど。
まだ10月なのに!
一昨々日はマイナス2℃でした。
子供を路面電車の停留所まで送った時に、庭の水に薄い氷が張ってました。
秋短かったー。
もしかして8月の終わりくらいからドイツは秋なのかもしれません。

天気といえば、今年は7月にハレ近郊にあるママの庭が竜巻にやられたのを初め、マグデブルグでもけっこう激しい雷雨の日が数回ありました。

8月14日のことですが、夕方にものすごい嵐があったんです。
夕食前、家族全員居間でくつろいでいたのですが、空模様が急に怪しくなってきて、風が強くなりだしました。
窓から見える街路樹がすごく揺れて、煙突から逆流してくる風の音が聞こえます。
初めにヒョウが降ってきて、そのうち雨もすごい勢いで降り始め、風のせいで雨が窓ガラスを叩く音がバチバチいい出しました。
落ちてる樹、発見

「すげー」「こんな時外にいる人達悲惨」とか言いながら、皆して外を見てたのですが、気がつくと大きな木の枝が道路に転がってるんですね。
「街路樹折れたんじゃない!」と、窓に張り付いてよく見ると、通りの向こうが真っ白で何も見えないんです。
そしてその白い壁がかなりのスピードで家の方に来るんですね。
窓に顔を付けて見ているのが本気で怖かったです。
「窓から離れて!」と子供達に妻が叫ぶ程でした。
初めはこんな感じ
「向こうが真っ白」何て言ってた状態
「窓から離れて!」って叫んだ時

本の数分間の出来事なのですが、窓の外は真っ白。
それにすさまじい音です。
窓が割れる何ていうことはなかったのですが、本気で割れるんじゃないかと思いました。
まさに暴風雨。
あんなにすごかったのを体験したのは生まれて初めてだったかも。

しばらくすると風も雨もおさまったのですが、今度は消防車のサイレンが鳴り出しました。
娘と一緒に庭の様子を見るため外に出たのですが、家の下にすぐ植えられている街路樹が上の方でボッキリ折れてました。
道路に転がっていたのはその樹だったようです。
かなり大きさでしたが10m近く飛ばされていました。
道を塞ぐようにして折れた枝が落ちていたのを、近所の人達がちょっと移動させました
彼は同じアパートの住人

スズメたちもビチョビチョ。
数羽がまとまって落ちた枝にとまっていたり、地面に落ちたのでしょうか、家の壁にくっついて動かないやつもいました。

本当の話、ああいった時に外に出ていたらどうなっちゃうんでしょうか?
自然の力ってすさまじいですね。
雨が壁のようになって近づいてくるのに気付いてから、家が飲み込まれるまであっという間でした。
あんなんじゃ逃げるとか無理。
何も出来ないうちにやられちゃいますね。
大聖堂の方角に落ちてます

隣の通りでは倒れた樹が路駐の車数台の上に落ちて、被害が出たという話です。
夜中遅くまで消防車が出動していました。
街中でいろいろあたんでしょうね。
暴風雨の後は長い時間ずっと雷でした。
荒れてますねー。
きっと大聖堂に落ちているんでしょう

このブログをはじめた時も洪水でしたが、最近は自然災害の話が多いですね。
今年の冬は大丈夫でしょうか?
まさか大雪とか?
その前に今週末からの秋休み、天気がちょっとでも良くなってくれると嬉しいんですけど。

2015年10月11日日曜日

ドイツ語学校

先月から語学学校へ通っています。
朝の7時45分から12時まで。
けっこうみっちりでしょう?
子供たちが作ってくれた私のためのお菓子袋
近頃日本でもヨーロッパの難民問題がニュースになっていると思いますが、こちらでは数年前から問題化していていて、その対策の一つが語学の必需なんですね。
ドイツに住みたいなら最低限のドイツ語力を身につけろという、至極真っ当な対策であります。
ここ数年、特にここ数ヶ月で一気に増えた難民、移民問題。
滞在ビザや永住権などを発行している外国人局は、どこもそりゃぁ大変な状態のようです。
この難民問題、完全に援助金目当てで関係のない国からもやって来ていたり、支給されたお金をそのまま自国に送り難民出稼ぎしていたりする輩もいるため、いろいろと問題は山積みのようです。
誰が本当に自国を追われた本当の難民かいまいち調べきれないようですし。

宗教も文化も違う人たちを、大量に受け入れるのはかなりリスクがあると思いますね。
そういったリスクを少しでもなくすためには、受け入れてくれた国の文化を知ってもらい順応してもらわなければなりません。
そこで一番先に必要になってくるのは言語。
言葉ですね。

教科書です。

仕事や長期の滞在許可を得るためには、絶対に国が指定した語学レベルをクリアしていないとならないようです。
しかも自国でドイツ語をある程度習得しているという証明書が、ビザの請求時に必要になるそうです。
多くの国に対しそのような対応をしているドイツですが、日本に対してはかなりゆるいんですね。
日本以外ではアメリカやカナダ、ニュージーランド、イスラエル、、、なんかがそういった特別待遇の対象国になっているようです。
先人達の築いた関係が今でも効いているんですねー、ありがたや。

語学学校の同級生でフィリピン人の女性がいるのですが、彼女はドイツ人と結婚し現在妊娠2ヶ月ちょっと。
それでもフィリピンを出る前にドイツ語を勉強して来なければ、長期滞在ビザがもらえなかったそうです。
結婚していてもその対応、かなり厳しいですよね。

現在のクラス、生徒数が15人くらいなのですが、半数はシリアの人たちです。
それとイラク、アフガニスタンからがアラブ系。
ロシア、カザフスタン、ブルガリアのロシア語圏から数人。
アジアからは前述のフィリピン人とベトナム人が一人。
日本人は私一人だけです。

ベトナム人のおじさんはすでに28年ドイツに住んでいるという、クラス最年長。
28年住んでいても、きちんとしたドイツ語レベルを習得していない、習得しているという証明がないため、ドイツ語教室に通ってきているんですね。

近所の用水路、カワセミがいます。

私が入ったクラスは、レベルにあわせて6クラスあるうちの4つめ。
Intergationkurs、インテグレーションコースといって社会に適応するためのコースでした。
講座終了後の12月にテストを受け、合格するとレベルB1の習得証明がもらえます。
この証明書がドイツで働くために最低限必要なレベルなんですって。

クラスの生徒達のほとんどは、ドイツの長期滞在ビザを得るため、そしてゆくゆくはドイツ、EU内で働くためにこのクラスに通っています。
もしかしたら何らかの期限とかがあるのかもしれません。
私やその他のアジア人は、ある意味例外的な存在のようですね。

そんなわけで授業で使っている教科書やテキストが、すごく実用的というか生活的な内容なんですね。
先週は病院についてでした。
生徒数人で医者と患者の役になり、病院に行った時の寸劇をやらされたりしました。
入院している状況で隣のベッドの患者さんに問題があるため、看護士に相談するというケースもやりましたね。

通う前は憂鬱でしたが、通い出すと面白いんですよ。
もちろん勉強は面倒くさいんですけど。

授業は話す機会が多く、いろいろな切り口で自分たちの国ではどうだなどと説明しなければなりません。
先日も幼稚園や保育園の話になり、ドイツでは〜、自国では〜と盛り上がりました。
シリア、イラク、アフガニスタンのアラブ人達が全員、「幼稚園なんてない」し、「行ったこともない」と。
「産まれて歩けるようになったら、小学生にあがるまで道路で育つ」と言ってました。
道路で遊んでいれば必要なことは学べるから必要ないんだそうです。
実家が幼稚園だった私は、幼稚園ではそういうのとは違うレベルで子供たちは学ぶんだと言っときましたけど。
日本は文化や習慣で多くのところドイツと違いますが、基本的な価値観はけっこう近いんですよね。
先日、知り合いの犬を2匹(ジャックラッセル)数時間預かりました。

それとカザフスタンでは車の免許は教習して習得するものではなく、買うものなんだそうです。
これにはドイツ人の先生もびっくり。
YouTubeなんかにアップされてるロシアなんかの交通事故映像を思い出し、納得しました。
何だかおっかないですねー、もし出かける機会があっても車に乗らないようにしよう。
子供たちは犬との散歩が楽しくってしょうがないみたい。
近所の街路樹はもう黄色で落ち始めています。冬到来。

それでもみんなけっこう気の良い人たちで、私もこのクラスが気に入ってます。
とりあえず順調に行けば12月まで、まだまだ先が長いですね。
少しはドイツ語力、上達したんでしょうか?

子供たちと帰国

ずいぶん時間が過ぎてしまいましたが、夏休みは子供たちを連れて日本に帰国していました。
妻はドイツでお留守番。
ちょっぴりさびしかったかもしれませんが、一人でゆっくり、気ままに休めたとことでしょう。
宮島水族館にて

今回の帰国目的は、両親や病気になった親戚のところへ子供たちをつれてお見舞いに行こうというもの。
子供たちにとっては遊びいっぱいの日本旅行だったようです。
ご飯も美味しいですしね。

日本のお店はどこも対応が親切で、アレルギーの面でもかなり安心。
成分表がどの店にも大抵あって、きちんと対応してくれます。
おかげで日本に滞在中、外食で困ることはほとんどありませんでした。
ドイツでは外食、まず無理でですからね。
子供たちも普段はまったく食べれない、魚料理、特にお刺身には大興奮でした。
宮島に鹿と。二人とも動物好きなんですよね。
私にとっては一ヶ月振りの、子供たちには一年振りの実家です。
おじいちゃんおばあちゃんも大喜びでした。
子供たちを連れてきただけで親孝行できた感じですね。
病気の父の姿が少なからずショックだったようで、初めはずいぶんと緊張しているようでしたが、それでもいろいろ話したりしている間にすぐにペースを取り戻し、普通にくつろげるようになってました。

右半身に麻痺が出ている父は、歩行時に杖をついていても非常に危なっかしいんですね。
子供たちもそんな姿が心配なようで、父が席を立つと「おじいちゃんどこ行くの?」とたずね、「トイレに行く」と答えると、先立ってトイレの扉を開き明かりをつけてあげるようになりました。
自分の子供ながら気が利きます。
父は「やさしい子供たちだな」と深く感動していました。
リハビリは何でも自分で出来るようにならなければならないため、お医者さんからは「家では厳しくしてください」と言われているそうです。
大家族で暮らしているとこういう気遣いが普通に養われるていくんでしょうね。

東京に居た頃は気ままにやっていた母ですが、父が倒れてからは3度の食事からその他いろいろと、忙しくしています。
その上に更に面倒をかける3人がやって来たので、おそらく相当疲れたことでしょう。
しかし動くようになったので、かえって健康的になったという感じもしますね。

それでも負担を減らすべく、なるべく日中は出かけるようにしてました。
とはいえ気温が恐ろしく暑いので、長時間外歩くような場所には出かけられません。
必然的に大きなショッピングセンターやゲームセンター、映画館などへ、通うこととなりました。
私としては毎日こんなところに来ていて良いのか?と疑問を持たざるをえなかったのですが、、、

子供たちはもちろん大喜び。
UFOキャッチャーやコインゲーム、ガシャポンなど、次から次へと遊んでいます。
今回はもらったお小遣いをどう遣うか個人の判断に任せていたのですが、それが良い勉強になったみたい(おそらく)。
いろいろ考えて遣っていたようです。

財布や自分の私物を自分できちんと持つようにと、小さなショルダーを買うことにしました。
鞄屋さんに入り店員さんに相談すると、子供用にも使えるものを上手に選んでくれました。
まず最初に息子用にとちょっとアウトドア風な物を薦めてくれたのですが、私なら女の子っぽい色違いの物を選んで「二人分決定」とするところ。
ところが店員さんは「お姉ちゃんにはこんなのでどうでしょう?」と、あまり大人っぽすぎず、しかし完全に女性物のバッグを出してきました。
娘はそれに一目惚れ。
毎日いろんな物を詰め込み、肩から下げて出かけることとなりました。

女の子と男の子ですからね。
双子だから何でも色違いでOKという年齢じゃ、なくなってしまったんですね。
さすが店員さん、勉強になりました。
生口島 サンセットビーチ
広島滞在中は瀬戸内海の島に住んでる叔母の家にも行き、海水浴を初体験。
瀬戸内海は波もなく、生口島のサンセットビーチは小さいので、大して泳げない子供たちにも安心。
浮き輪とシュノーケル付きのゴーグル、簡易テントを買って海に遊びに行きました。
平日だったためかほとんどプライベートビーチ状態。
「魚がいる!」とか「クラゲだ!」とか何時間でもいられるくらい、楽しんでました。
私はゆっくり読書できました。

子供たちが日本で行きたかった場所のひとつがポケモンセンター。
東京で行こうと思っていたのですが、ちょうど広島にポケモンセンターがオープンしたそうで、早速出かけることにしました。
広島店オープン記念商品とか、「これレアだ」とか言って、買いまくってましたよ、、、
ちょうどポケモン映画も始まる時期だったので、ロードショー初日から行くことになりました。

観賞後はT−シャツやらジーンズやら、関連商品を購入。
今回初めて気付きましたけど、映画にあわせてなのかやたらとタイアップというか、コラボレーションというか、そこら中ポケモンだらけでしたね。
どこに行っても何かしらポケモン商品が売っていて子供たちが欲しがる、みたいな。
数日後に東京の池袋にあるポケモンセンター・メガ東京っていうところにも行きました。
どんだけ好きなんなんだよって感じです。

東京では久しぶりに科学博物館へ行ってきました。
ちょうど夏休みの特別展、人類の進化の過程を知ることが出来る「脊椎動物のたどった道・生命大躍進」がやっていました。
けっこう混んでいましたね。
音声ガイドを借りてゆっくり観てまわりました。
「生命大躍進」展にて
誰よりも一生懸命鑑賞していたのが娘でした。
これにはちょっとびっくり。
進化とか恐竜とかに興味があるのは、息子の方だとばかり思っていたので。
ちょっと嬉しかったですね。
観賞後、ミュージアムショップでおみやげをたくさん買ってましたね。
娘はまるで豊年エビの親分みたいな、アノマロカリスとかいうのが気に入ったようで、ヌイグルミとキーホルダーを購入。
アノマロカリスの模型、「生命大躍進」展にて
ほかにも化石発掘セットとか、二人して楽しそうな物をいろいろ選んでました。
楽しみながら学べるのは素晴らしいですね。
また連れて来たいと思いました。
国立科学博物館、常設展にて
国立科学博物館、何故かサンダルを脱いでます。
息子は過去にここで古代人の展示品の真似をしてパンツを脱ぎ、他のお客さんたちを笑わせた経験があります。
子供たちとの日本旅行、3週間毎日一緒出かけていましたが、振り返ってみれば長かったような短かったような、、、
なにより無事に帰って来れて良かったです。
次に帰国できるのはいつになるでしょうか?
今度は妻も一緒に家族全員で帰りたいですね。
帰国中お世話になったみなさま、ありがとうございました。

「バケモノの子」鑑賞