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2015年3月17日火曜日

キクイタダキ、再び。

週が明け学校が始まりました。
いつも辛い早朝の「送り」も、その日は楽しみでしたね。
何故なら「キクイタダキ (Wintergoldhähnchen) を撮影する」という目的があったからです!

前の晩にカメラには望遠レンズをつけておきました。
撮影できるまで毎日カメラを持ち歩こうと考えながら、再び現場のトラム停へ。

ちょうど走れば乗れるタイミングでトラムもやって来ました。
知り合いのお母さんが「乗らないの?」という顔で見てましたが、ゆっくり歩いて乗り過ごします。
誰もいなくなったところでカメラを取り出し、キクイタダキ探しです。
やっぱり人は少ない方が探しやすいし、撮りやすいですね。
先日と同じ時間帯でしたが、いないようです。

そこで隣の公園へ。
この時点ではまさか再び出会えると思っていませんでした。

とりあえずしばらくフラフラしてみるかと、早朝の公園をカメラをぶら下げて散歩しました。
けっこういろいろな鳥がいるようです。
春が来ているということですね。
ヨーロッパコマドリ / Rotkehlchen

すぐにヨーロッパコマドリにも会えました。
本当に身近な奴だったんですね。
丸くて可愛いです。

そこら中にいるのはヨーロッパクロツグミ、アムゼル君ですね。
地面を走り回ってます。
その他、アオガラ、ちょっと大きめなハト(Ringeltaube / モリバトというそうです)、ズアオトリ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、なんかでしょうか。
ちなみにゴジュウカラのドイツ語名はKleiber(クライバー)。
指揮者の天才カルロス・クライバーはゴジュウカラっていう名字だったんですね。
可愛らしい。

アオガラの亡骸。
散歩中ふと目にした薮の下にアオガラの亡骸がありました。
「野生動物に老衰による死はない」というのをどこかで読んだことがありますが、体力が落ちて餌をとれなくなった時点でおしまいですもんね。
野生は厳しいです。

公園内で良く野鳥を見かけるポイントをまわって30分程過ぎた頃でしょうか、針葉樹の枝をせわしくなく鳥が動き回っているのを見つけ、近寄ってみると、、、
いました、キクイタダキ!


こんな簡単に見つけられるもんなの?
もしかして、ドイツじゃ普通に見かける鳥なんでしょうか?
しかもペア!
日本では富士山にまで見に行ったのに、、、

しかしこの鳥、上手く写真を撮影するのはすごく難しいです。
動きが速過ぎてピントが合わせられない、、、
幸いなことに、枝の隙間から樹の中に身体を入れられるくらい近づいても、樹から離れずに何かを突ついていてくれたので、じっくり見ることができました。

更に1時間くらい同じ樹の周りをぐるぐる回りながら撮影していましたが、シャッターを押せた回数がたった23枚です。
とにかくフレームに入れられない。
入れてもシャッターを押す前に逃げられちゃう。
連写とかの設定どうやるのか忘れちゃってたし、、、
ネットにアップされてるキレイな写真はすごい努力の結果だったんですね。

犬の散歩やジョギングをしてる人にはどういう風に見えていたんでしょう。
針葉樹に頭を突っ込んで何かやってる東洋人。

後ろ姿も可愛いですね。

ほとんどの写真がブレブレでした。
カメラの性能を使いこなせていない、、、
説明書、読むの苦手というか、嫌いなんだよなー。
その前にどこにしまったか探す必要がありますね。

それでも1枚だけ撮れました。
キクイタダキ / Wintergoldhähnchen

頭の黄色も何とか見えます。
キクイタダキ撮影作戦第一回目にして成功です。
寒さを忘れて写していたのですが、すっかり冷えていたようです。
トラムの暖房がありがたかった。

午後になり、子供を迎えに再び学校へ。
すかさず子供たちに自慢しちゃいました。
野鳥好きな娘は「公園を通って行こう」と提案。
一時間周りを廻った撮影スポットの針葉樹を教えてあげました。

公園の反対側にもトラムの乗り場があるので、そこまで散歩をかねてゆっくり公園内を野鳥探ししながら歩きました。
すると、またしてもキクイタダキが!!
今度は娘が見つけました。
低い木の枝をチョロチョロ飛び回っていました。
かなり近づいていたのですが逃げもせず、また朝よりも気持ちゆっくりしている様子。
おかげでいつも見逃す息子もしっかり見ることができたようで、大喜びです。


こういうことが多々あるんですよね、カメラを持っていなかったのが本当に残念でした。
しばらくの間は持ち歩こう。


でも本当にこんな簡単に見つけられちゃう鳥なんでしょうか?
もしかしてマグデブルグが野鳥のたくさんいる街なんですかね?
とにかく野鳥好きな自分にとってはラッキーです。
外に出るのが楽しみになってきました。

2015年3月14日土曜日

キクイタダキ

先日、子供たちを学校に送って帰りのトラムを待っている間、ぼんやり樹を眺めていたら、視界の隅で鳥が動くのが見えました。
どんな鳥かと思って目を凝らすと、何とキクイタダキ!
Wintergoldhähnchen / de.wikipedia より
キクイタダキは日本にもいる鳥で、国内最小クラス。
頭のてっぺんに黄色い菊の花びらを載せているように見えるため、キクイタダキ(菊戴)という名前なんだそうです。
神奈川の家具屋で働いていた時の上司がバードウォッチング好きで、一緒に富士山5合目までこの鳥を見に行ったことがあります。
運良く水飲み場にやってきたキクイタダキを見ることができましたが、上司の話ではバードウォッチング好きな人たちの憧れの鳥なんだそうです。
亜高山帯に住む鳥のため、なかなかお目にかかれないんですって。
例え見れても、木の枝にとまったりしていると見上げる状態なので、頭頂の菊が見えなかったりするんだそうです。

「初めて来て見れちゃうなんて、君はラッキーですよ」と、大喜びだった上司に言われたのを覚えていますね。
トラムの乗り場で再び見ちゃった。

ドイツでは Wintergoldhähnchen という名前です。
ヨーロッパでも最小の鳥だそうですね。
小さくて動きも速いのでなかなかじっくり見れなかったのですが、ちょうど目の高さより低い枝を移動していたので、頭の菊も見ることができました。
ほんの2、3m先の茂みにいたのでカメラを持っていれば写せたのに、、、
悔しい!

来週からしばらくカメラを持って出かけることにします。
再びキクイタダキに出逢えるか?

野鳥と言えば、前に上手く写せなかったヨーロッパコマドリ。
リベンジしました。
Rotkehlchen
1月に小学校の近くの公園で撮影できました。
その後、けっこう頻繁に見ることができて、借りてる庭にも来てたりするのを目撃。
こちらでは本当に身近な鳥なんですね。

それと数日前にはカワセミも見ました。
娘が通ってるバレエ教室のすぐ横にある小川の上を飛んで行く姿を娘と一緒に見ることができました。
日本にいるカワセミよりも青が若干くすんで見えたのは天気のせいだったんでしょうか。
上から見下ろす感じだったためか、オレンジ色は見えませんでしたね。
マグデブルグ、素敵な野鳥がいっぱいいるじゃない!
カメラに望遠付けて持ち歩こうと思います。


前回ライプツィヒで行われている「本のメッセ」に行くことになりそうだと書きました。
当初は今週の木曜に二人で行くという話しだったのですが、前々日に電話で考え中と。
そして前日に電話をしても繋がらず、結局木曜は中止になりました。
Leipziger Buchmesse のロゴ / wiki より

どうも友人の作家さん、メンタルが下降気味らしく、営業なんてできなさそうなんですって。
彼女、いろんな出版社にメッセの会期中話ができないかと、電話をしていたそうなのですが、どうも反応が悪かったらしいんですね。
私のところにも「まだ出版社との約束が取れてない」というメールが数日前に届いてました。
バカ扱い、小物扱いされてむかつく、みたいなことを妻に言ってたそうです。

確かにこれが現実ですよね。
作家や芸術家は売れればどこも大事にしてくれるのでしょうが、認められる前は自称作家っていうだけですからね。

妻も友人の気持ちが落ち込んでいるんじゃないかと心配をし、土曜(本日)に行くなら妻も一緒に来るけどどうか?、というメールを出していたのですが、昼の段階で返答がありませんでした。
大丈夫かな?
Leipziger Buchmesse HPより

ということで、ここ数日メッセまでなるべく多く完成させようと思って挿絵を描いていたのですが、どうも行けないようですね。
ちょっと残念。

この残念は売り込みに行けなかったことに対してじゃないんです。
当初から彼女の手伝いって形で挿絵を描いてたわけですし、自分じゃこちらの出版社に会ったところで、売り込みなんか出来ないしね。
むしろ、そういう面倒なことはおまかせという感じ。

ただメッセ自体に行きたかったんですよ!
先日メッセ開幕のニュースをテレビでやってて、世界最古の本メッセだとか、日本のマンガが盛り上がってると言ってたんです。
明日までやっているので一人で行って来ようかな。
でも読めない本のメッセに行ってもねー、、、

2015年3月6日金曜日

ハレの友人宅へ行きました。(でも先月の話)

ドレスデンに行った次の週、ハレに出かけてきました。
まだ先月の話ですね。

ハレでは久しぶりに妻と二人きりで買い物に行きました。
最近買いたい物がなかなか見つからないんですよ。
決して欲しい物がないわけじゃないんですけれど。
結局デパートの食品売り場をじっくりと見てまわることになりました。
Saale / ザーレ川、水鳥がいっぱい。
それから妻の友人の作家さんのところへ行ってきました。
ハレ大学の日本学科(らしい)
作家さんの家の近所にありました。
彼女の家に行く途中、ザーレ川沿いの散歩道を通ります。
橋の上から

カモ達がたくさん来ていました。
数年前は白鳥もいたんですよ。
アヒル?
彼女に頼まれていた短編集の挿絵を見せに行ったんですねー。
これまでもちょこちょこスキャンした物をメールで送っていたのですが、「やっぱり本物は感じが全然違う。すごく素敵!」と大変喜ばれました。

今の通りの感じで進めて良いそうです。
私が「例えばこの話はこのシーンを描いてくれっていうのってある?」と聞いてみると、「ない。それはあなたの感覚で自由に描いて欲しい!」と強く言われてしまいました。
教えてもらった方が原文を読む苦労が無く描けると思ったのに、、、
彼女の旦那さん(舞台俳優)は、「教えてあげた方が彼にとって楽なんじゃないか」と、私の気持ちを解ってくれていたのですが、「いや、彼自身の視点で描いてもらいたいの」と。
それだけ評価されているということで、喜ばなきゃなりませんね。

とりあえず挿絵の方はすごく気に入ってもらえたようです。(良かったー!)
更に彼女の創作意欲にも火をつけてたみたい。
新しく見直したバージョン2をもらいました。
もう半分描いちゃってたのに。

本当はいくつか描いた絵を載せたいのですが、一応どこにも発表していない物とか約束事がありそうなので、下描きバージョンをひとつ。
白鳥とカモの友情のお話。

そして何だか良くわからないうちに、今月の半ばにライプツィヒで行われる本のメッセに行くという話が浮上。
どうも作品を出版してもらうために売り込みに行くということらしいです。
それなら、「描いた絵を持って行って良いよ」と渡そうとしたところ、
「いや、一緒に来たほうが良い!」と、、、
どうやら私も行くことになったようです。

ライプツィヒの本メッセ(日本ではライプツィヒ・ブックフェアというらしいです)は、世界最大のフランクフルト・ブックフェアと並んで、その業界じゃすごく有名なメッセなんだそうです。
最近は日本のマンガとかがかなり盛り上がっていて、コスプレイヤーとかも多いんだって。
何だか楽しそう!
そういうのって実際見てみたい、、、

昨日、作家さんからのメールでメッセの初日に行くという連絡がありました。
初日以外都合が悪いんですって。
しかしその日は妻も仕事でベルリンに出かける予定なので、通訳なしという状態で営業に行くことになります。
大丈夫なのだろうか?
まあ、何とかなるでしょう。
今までブックフェアなんて行ったことがなかったので、それだけでも楽しみです。

この挿絵を描き始め、あったら絶対便利だろうということで、トレース台を購入しました。
台というよりは板ですけれど。
実際使ってみて実感しました。
今まで持っていなかったのが悔やまれる程に、そして最初から使っていればもっとうまく描けてたのにと痛感する程、便利で良い感じ!

amazon de にてDB POWER という、何やらドイツ鉄道の仲間みたいなメーカーのA3サイズを買いました。
描いてる紙のサイズはA4より小さいのですが、大きいのを買って正解でしたね。
使い勝手が良いです。
DB POWER /A3 Light Panel Artgraph Copyboard LED Light Table Tracer ,,,
名前が長い、、、
娘は興味津々。
今度使わせてあげよう。