いつも辛い早朝の「送り」も、その日は楽しみでしたね。
何故なら「キクイタダキ (Wintergoldhähnchen) を撮影する」という目的があったからです!
前の晩にカメラには望遠レンズをつけておきました。
撮影できるまで毎日カメラを持ち歩こうと考えながら、再び現場のトラム停へ。
ちょうど走れば乗れるタイミングでトラムもやって来ました。
知り合いのお母さんが「乗らないの?」という顔で見てましたが、ゆっくり歩いて乗り過ごします。
誰もいなくなったところでカメラを取り出し、キクイタダキ探しです。
やっぱり人は少ない方が探しやすいし、撮りやすいですね。
先日と同じ時間帯でしたが、いないようです。
そこで隣の公園へ。
この時点ではまさか再び出会えると思っていませんでした。
とりあえずしばらくフラフラしてみるかと、早朝の公園をカメラをぶら下げて散歩しました。
けっこういろいろな鳥がいるようです。
春が来ているということですね。
ヨーロッパコマドリ / Rotkehlchen |
すぐにヨーロッパコマドリにも会えました。
本当に身近な奴だったんですね。
丸くて可愛いです。
そこら中にいるのはヨーロッパクロツグミ、アムゼル君ですね。
地面を走り回ってます。
その他、アオガラ、ちょっと大きめなハト(Ringeltaube / モリバトというそうです)、ズアオトリ、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、なんかでしょうか。
ちなみにゴジュウカラのドイツ語名はKleiber(クライバー)。
指揮者の天才カルロス・クライバーはゴジュウカラっていう名字だったんですね。
可愛らしい。
アオガラの亡骸。 |
「野生動物に老衰による死はない」というのをどこかで読んだことがありますが、体力が落ちて餌をとれなくなった時点でおしまいですもんね。
野生は厳しいです。
公園内で良く野鳥を見かけるポイントをまわって30分程過ぎた頃でしょうか、針葉樹の枝をせわしくなく鳥が動き回っているのを見つけ、近寄ってみると、、、
いました、キクイタダキ!
こんな簡単に見つけられるもんなの?
もしかして、ドイツじゃ普通に見かける鳥なんでしょうか?
しかもペア!
日本では富士山にまで見に行ったのに、、、
しかしこの鳥、上手く写真を撮影するのはすごく難しいです。
動きが速過ぎてピントが合わせられない、、、
幸いなことに、枝の隙間から樹の中に身体を入れられるくらい近づいても、樹から離れずに何かを突ついていてくれたので、じっくり見ることができました。
更に1時間くらい同じ樹の周りをぐるぐる回りながら撮影していましたが、シャッターを押せた回数がたった23枚です。
とにかくフレームに入れられない。
入れてもシャッターを押す前に逃げられちゃう。
連写とかの設定どうやるのか忘れちゃってたし、、、
ネットにアップされてるキレイな写真はすごい努力の結果だったんですね。
犬の散歩やジョギングをしてる人にはどういう風に見えていたんでしょう。
針葉樹に頭を突っ込んで何かやってる東洋人。
後ろ姿も可愛いですね。 |
ほとんどの写真がブレブレでした。
カメラの性能を使いこなせていない、、、
説明書、読むの苦手というか、嫌いなんだよなー。
その前にどこにしまったか探す必要がありますね。
それでも1枚だけ撮れました。
キクイタダキ / Wintergoldhähnchen |
頭の黄色も何とか見えます。
キクイタダキ撮影作戦第一回目にして成功です。
寒さを忘れて写していたのですが、すっかり冷えていたようです。
トラムの暖房がありがたかった。
午後になり、子供を迎えに再び学校へ。
すかさず子供たちに自慢しちゃいました。
野鳥好きな娘は「公園を通って行こう」と提案。
一時間周りを廻った撮影スポットの針葉樹を教えてあげました。
公園の反対側にもトラムの乗り場があるので、そこまで散歩をかねてゆっくり公園内を野鳥探ししながら歩きました。
すると、またしてもキクイタダキが!!
今度は娘が見つけました。
低い木の枝をチョロチョロ飛び回っていました。
かなり近づいていたのですが逃げもせず、また朝よりも気持ちゆっくりしている様子。
おかげでいつも見逃す息子もしっかり見ることができたようで、大喜びです。
こういうことが多々あるんですよね、カメラを持っていなかったのが本当に残念でした。
しばらくの間は持ち歩こう。
でも本当にこんな簡単に見つけられちゃう鳥なんでしょうか?
もしかしてマグデブルグが野鳥のたくさんいる街なんですかね?
とにかく野鳥好きな自分にとってはラッキーです。
外に出るのが楽しみになってきました。