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2014年10月23日木曜日

ダニ仲間

先日、ベルリンへ出かけて来ました。

フンボルト大学
ちょっとした縁で10年程付き合いのあるダニ博士(S氏)から、知り合いがベルリンに行ったので少しケアしてほしいとの連絡をもらったんです。
その方は女性のアーティスト(Kさん)で、ドイツの外務省で行われる福島に関連する企画展に参加するためベルリンに来ていたんですね。

ちょうど日本大使館で子供のための教科書を配布していた時期だったので、もらいに行きがてら、Kさんに会うことにしました。
在独日本大使館入り口に置かれてるクマ

朝、子供を学校に送るよりも早く家を出て電車に乗り、何の問題もなくベルリンに到着。
フリードリッヒシュトラーセからバスに乗り、まずは大使館へと向かいました。
入り口で身体検査をして中に入れてもらい、担当の方から無事に教科書をもらいました。

久しぶりのベルリンです。
いろいろと行きたい所があって困っちゃいます。
博物館とか美術館とか、本当に充実していますからね。

前日にKさんから連絡をもらい、この日は朝から展覧会の搬入作業をしているとのことだったので、外務省に向かいました。
外務省は国立歌劇場の後、大聖堂やフンボルト大学の近くにあります。
今まで用がなかったので行ったことはありませんでしたが、すぐにわかりました。
Thinking of ENERGY from the experience of FUKUSHIMA

前面がガラス張りの建物で、エントランスホールで搬入作業が行われているのが見えました。
入ってすぐに再び身体検査をさせられました。
場所が場所ですからね。
搬入作業終了後、作品撮影中のKさん
Kさんは昆虫や生物を題材とした作品を作る作家で、ベルリンで行われる展覧会のタイミングに合わせ、S博士と一緒にダニチーズの村を訪問する予定だったんです。
ところが博士が仕事の都合で時間が取れず、ドイツに来れなかくなってしまいました。
Kさんは一人でも是非行きたいとのことなので、博士から「協力してあげて欲しい」との連絡をもらったんです。

ここでちょっとダニ博士とダニチーズの説明をしておきます。
このダニはいわゆる壁蝨で、土の中や家の中にいっぱいいる、小さい生物のダニです。
S氏はこのダニを深く愛し、ダニを研究している博士です。

そしてダニチーズというのは、ライプチィヒ近郊の村ヴュルヒヴィッツで作られているチーズ。
このチーズ、ダニの力を借りて美味しくできあがるんだそうです。

以前、妻がお試しで取ったローカル新聞に特集記事がたまたま載っていたのを私が目にし、それをダニ・マニアであるS氏にスキャンして送ったことがあるんです。
すかさず彼から返事が来て、この村には前々から興味があったとのこと。
そして、近いうちに行きたいからその時は「ご一緒しませんか」と誘われていたんですね。
博士に送った新聞の記事「このチーズ生きてます」

まさかこんな展開になるとはまったく予想がつかなかったのですが、人の縁って本当に不思議で面白いですね。
ということで近いうちにダニチーズの村へ出かけて来ることになりそうです。
そのレポートはまた後ほど。

その後Kさんと一緒に軽い昼食をとり、彼女が宿泊しているウィークリーアパート(?)へ行ったり、スーパーでの買い物に付き合ったりなどして、ダニチーズ村へ出かけるための日程を話し合いました。
まったく決まらなかったんですけど、、、

そして最後に画材屋へ寄り、ベルリンでの用事を終えアレキサンダープラッツ駅からマグデブルグ行きの電車へ乗ろうとしたのですが、、、電車が来ません。
なんとストライキ。
まったく聞いていなかったので参りました。
どういうことなのかインフォメーションで聞いてみると、マグデブルグ行きは1時間後に出るとのこと。
本当かどうか怪しかったのですが、とりあえず1時間待ってみてそれが来なかったらベルリンに宿泊だなと、割と気楽に考えて時間をつぶすことにしました。

バーガーキングでセットを買い、ホームのベンチに座って食べました。
ドイツのファストフード、マックにしてもバーガーキングにしてもそうですが、高いくせにあまり美味しくないんですよね。
それでも時々食べたくなるんですが、食べていつも後悔します。
焼きソーセージの方が良いです。

デパートのカウホフにも行きました。
お洒落とかも気にならなくなっちゃったし、特に欲しい物って最近無いんですよね。
子供たちに何か良いおみやげでもあるかと、おもちゃ売り場を見てまわりました。
パッとしなかったな。

1時間後の列車は予定通り走っていました。
混雑するんじゃないかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、終点のマグデブルグに着いた時、同じ車両の2階に乗っていたのは私を合わせて2人だけでした。
ガラガラですね。

というわけで、家に着いたのは10時半近くと、ちょっと遅くなったけれど無事に帰って来れました。
ベルリンに宿泊することになって、次の日に博物館なんかを観てから帰るっていうのもアリだったかなー。

そしてこのストライキの影響は、出張でパリに行っていた妻にも及びました。
3日後、夜行列車に乗って早朝帰って来ることになっていた妻ですが、ドイツ国内での鉄道がストライキのため、国境付近アルザス地域の首府ストラスブールまでしか行けないことになってしまったらしいんですね。

そこで鉄道会社は4つ星ホテルを提供。
そこから先は現地での運行状況を確認してくれとのことだったそうです。
それでも何とか10時間遅れで帰宅しました。
いやー、夫婦揃って運が悪いというか、それでも帰宅予定日の内に帰って来れたことをラッキーと思うか、、、微妙なところです。
フランスの超特急TGVにも乗れたと言ってました。

妻の場合、いろいろと買い物をしたようでスーツケースの重さがハンパじゃなかったので、よけいに疲れたと思いますね。
あれは30kg近くあったんじゃないかな、今までで一番重かったです。
欲と道連れってやつですね。

それでは妻のフランス土産から美味しそうな物をちょっと紹介します。
チーズたち
すごい臭かったです。でも美味しかった。
ミモレット、妻の大好物。博士の話ではこれもダニが美味しくしてくれてるんだそうです。
日本でよくあるチーズに味が似ている感じ。
でも数倍食美味しい。
私はそれほどチーズ好きではないのですが、どれもそれぞれ特徴があって美味しいです。
臭いのとかは手についちゃったりすると本当に嫌なんですが、中身はトロトロで味は良いんですよね。
これらはリエット。お肉のパテみたいにパンに塗ったりして食べます。
サラミ
布の袋出すとこんな感じ。
けっこう固くて、しっかりした味です。
これらのサラミの表面もカビなのか、白い粉みたいなのがたくさんついています。
もしかしてここにも美味しくするために働いているダニがいるんでしょうか?
博士にも調べて、いやいや、食べてもらいたいですね。


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