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2014年12月24日水曜日

クリスマス!

12月24日。
今年もクリスマスがやって来ました。
朝から子供達はクリスマスツリーの飾り付けをしました。
日曜日は4回目のアドベントでした。
4つ目のロウソクに火をつけてシュトーレンを食べました。
この飾り付け、前からやると幸せになれないという説もあるようで、うちではイヴにすることとなりました。
ママは知らなかったと言ってます。
ママの姉と妻は知っていましたね。
本当のところどうなんでしょう?

一昨日、娘とママと一緒に居間にツリーをセット。
このツリー、近所の花屋で10ユーロで買って来たんだそうです。
ずいぶん安かったね。
店の人にも「あんたラッキーだ」と言われたそうです。
ツリーはネットに包まれていてとてもコンパクトになっています。
けっこう大きいですね。
去年のツリーよりも大きいようです
飾り付けてこんな感じになりました。
雰囲気がグッと出ますね。

はたして子供達がどこまでサンタクロースを信じているのかは、現時点で謎です。
息子は薄々感づいているみたい。
昨年ジーンズを履いてやって来たサンタを見て、本物が来るわけじゃないんだなと思ったようです。

娘は今年は「サンタを待っていたくない」と言ってました。
直接手渡しでプレゼントをもらうより、探しに出かけて家に帰って来た時にツリーの下にプレゼントが置いてある方が嬉しいんですって。

ということで、今年は子供達と一緒にママと私が外へサンタ探しに出かけました。
すると通りに出てすぐ、ある家からサンタが出て来たではありませんか!
子供達はびっくり!(もちろん私もちょっと驚きましたけど)
サンタのおじさん、銀色の車(シュコダでした)に乗って何やら出発の準備をしている様子。
コカ・コーラの宣伝、マグデブルグ・バージョン
「これからプレゼント配る準備なんじゃない?」と息子に言うと、
「やっぱり本物じゃないよ、車に乗ってるし、、、サンタの友達で頼まれてるんだ」だって、、、
サンタの友達って、どこまで信じているんですかね?

忙しそうなサンタさん、しばらくすると私たちの横を車に乗って通り過ぎて行きました。
サンタを目撃できたことで、いろいろと都合の良い話が出来るようになりました。
「きっとあのサンタがこの地区担当だな。今プレゼント配送センターに取りに行ったんじゃない」とか。
「何人もお手伝いサンタが働いてるんだろうね」とか。


近所に新しく出来た公園でちょっと遊んだ後、ガーテンの区画を一周りして家に戻りました。
その頃にはすっかり空も暗くなりました。

明かりのついている窓は、たいていクリスマスグッズで奇麗に飾り付けられています。
イルミネーションが可愛らしいバルコニーも多いですね。

真っ暗な窓は家族のところに出かけているのでしょうか。
ドイツのクリスマスは家族との大事な時間ですからね。

家に帰ると、サンタはプレゼントを置いて行ってくれたようでした。
すぐにもらいたくて興奮して居間に行きたがる子供達に、「まず靴とジャケットを脱いで、帽子もとって」と落ち着かせ、みんな揃って居間に入りました。

ツリーの下に置かれたプレゼントを見て子供達は大喜び!
私たちにとっても嬉しい瞬間ですね。

娘は蓮の栽培キット(!)、シルヴァニアンファミリーの物をいくつか、星の王子様などの小説を。
息子はレゴやポケモンカード、アニメにもなっているサッカーチームの小説などをもらってました。
そしてたくさんのチョコも!

そして私にはこれ、
Fissler のセラミックコートフライパンx2!
セラミックの方がテフロンよりも耐久性があるということだし、今使っている物がけっこうくたびれてきたので、そろそろ新しいのが欲しかったんですよね。
そしてSilit のパスタ鍋と中華鍋。

最近は子供達もたくさん食べるようになったので、中華鍋のように深いタイプが欲しかったんですよ。
すべてMADE IN GERMANY です。
フィスラー、シリット、どちらもドイツの有名キッチンウェアですね。
使うのが楽しみ!

妻には日本に帰国した際、広島のモンベルで買ったレインジャケットとレッグウォーマーをあげました。
良くガーテンで畑仕事をしていますからね。
アウトドアな服、彼女持ってなかったし。
でも最初から泥いじりで着るには、ちょびっともったいないかな、、、

それから、自分用にもくだらない物を買っちゃいました。
ドイツの子供用テレビチャンネル KiKa で時々やっている「Kleine Prinzessin」という番組のお姫様が持っているテディベア、Gisbert です。
Kleine Prinzessin / fbw-filmbewertung.comより
オリジナルはイギリスのアニメ(Little Princess)みたいですね。
すごく可愛らしいので、やってるとつい見ちゃいます。
Gisbert
この Gisbert 、一昨年くらいから探していたんですが、ずっと売り切れ状態。
eBay で中古を買っちゃおうかと何度考えたことか。
amazonの欲しいものリストに入れていたのですが、最近やっと再発したようなんですね。
すかさず購入しちゃいました。

時々この手の物、欲しくなっちゃうんですよね。
ちなみに今年購入した変な物ナンバー1はこれ。
でもけっこう気に入ってます。
お友達が機種変更していらなくなったiPhoneをくれたので、何か良いケースがあれば〜と探していた時に偶然発見して買ってしまいました。
「蒼き鋼のアルペジオ」に登場するクマのぬいぐるみ、ヨタロウです。
背中の方にちゃんとiPhone が入ってます。
でも、これはさすがに持って歩けないね。

そしてこれも気になって購入したもの。

クリスマス用のデコレーション。
質のいい商品を扱っている文房具屋さんで見つけました。
他にも種類がいくつかあったのですが、この「松ぼっくり姉さん」が一番素敵でした。

日本に帰った時、子供のお土産にガチャポンをけっこうやったんですが、その時どうしても気になった「コップのフチ子さん」。
ひとつだけ買ってみました。
ドイツに帰ってからゆっくり見たのですが、これすごいですね。
本当すごいよ、日本。
「変態」とか言われるかと思ったのですが、妻もかなり喜んでコップの縁に乗せてました。

ちなみに私がゲットしたのは「バランス フチ子さん」。
他のも気になるー!
ってことで、この後遊びに来るお友達に「3つくらい買って来て」と頼んじゃいました。
どんなのを持って来てくれるのか、すごく楽しみです。

みなさんも素敵なクリスマスを!

2014年12月22日月曜日

Milbenkäse、ダニチーズの村へ

今月の頭にダニ博士がドイツにやって来ました。
私たちが住む州にあるダニチーズ / Milbenkäse (ミルベンケーゼ)の村に行くためです。
Würchwitz 村にあるダニの彫刻。

博士はちょうどダニの国際会議のためにフランスに来ていたので、せっかくだからお隣のドイツへ立寄ろうと今回の来独を決定。
簡単にお隣と言っても違う国に来るわけですし、電車や飛行機で簡単に行ける大都市に行くというわけでもないので、けっこう大変でした。
私たちにとっても同じ州とはいえ一番遠いところってくらいだし、、、

ダニチーズのおじさんには前もって連絡をして、日曜ですが開けてくれるように予約しておきました。
おじさんの方でもかなり楽しみにしていたようです。
村では前日にお祭りがあったそうで、いろいろ遅くまでやっていたようなのですが、博士の滞在時間が少ないことを知ると、こちらの予定に快く合わせてくれました。
ライプツィヒ駅、すっかりクリスマスモードです。
ライプチィヒからローカル線に乗ってツァイツという町に行き、そこから更にタクシーでダニチースの村、ヴュルヒヴィッツに向かいます。
私にとっても日本から帰国して2日目のことだったので、ライプツィヒ駅のクリスマスイルミネーションが新鮮でした。
ゲラ行きの列車ですね
タクシーも前もって予約しておいたので、問題なく村へ到着。
途中ダニの彫刻のある場所で記念撮影をしました。
イタリアに行って大理石を調達。
ワインをたくさん飲ませて安く譲ってもらう交渉をしたという話です。
そしてダニチーズのお店兼博物館へ着きました。
思っていた以上に小さな村のようです。
おじさんと彼の彼女の他に、元村長というおじさんの長年の友人も私たちを待っていてくれました。
非常に友好的な挨拶を交わした後、コーヒーを入れてもらい早速ダニ話が、、、

部屋にはダニのグッズや資料があちこちに置かれていました。
ここが博物館(の部屋)ですね。
白い帽子がおじさん(ヘルムート・ペルシェ氏)、奥が元村長のシュタインバッハ氏、妻、そして右が博士
おじさんも博士にいろいろと聞きたいことがあったようで、熱心に質問していました。
博士は前日ライプツィヒに着いた時から、細かくメモを取っています。
本にするため、とにかくネタを書き留めておくんですって。
資料部屋の隣の小さな部屋でチーズが作られていました。
木箱に薄茶色の粉がいっぱい入っていて、それがほとんどダニ!と彼らの排泄物や死体ってことなんでしょうね。
その粉の中に Quark Käse / クゥァーク・ケーゼ(日本ではクヴァークって言われてるみたい)を入れて作るようです。
クゥァークというのは、フレッシュチーズに似たもっと軽い乳製品。
ドイツではパンに塗ってその上にジャムをのせたり、ハーブやフルーツを混ぜたりした物を食べます。
ケーキの材料にもよく使われます。
そのクゥァークをしぼって固めた物がクゥァーク・ケーゼ、おそらく、、、

ちなみにこの木箱、対戦中にドイツ軍の武器が入っていた箱だそうです。
弾薬とか入ってたんですかね。
すごくしっかりした作りで、ダニを入れておくのに最適なんですって。
密封され酸欠状態にならず、極度な乾燥もないとかが良いんでしょうね。

ダニにとって一番良い状況っていうのは布団の中の足の横なんですって。
妻が言うには、おじさんの話は「どこまでが本当で冗談なのかわからない」そうで、話している時に大笑いしていることがしょっちゅうでした。
ダニの中に足を入れたら水虫が治ったという話もしていました。
このダニ、チーズ作るだけじゃないじゃん、、、
博士が書いた本に出ている写真で、ダニの身体について解説中。
おじさんは「ダニについて知らないことが多い」と、とても楽しそうに話を聞いていました。
熟成されたチーズは琥珀色、光にかざしています。
今回の訪問はテレビチームによって撮影もされていました。
一度失われてしまったダニによるチーズ製法を再び蘇らせたということで、おじさんのドキュメンタリーが作られているんですって。

プレゼントの交換なんかもして、非常に友好的な感じでした。
そして試食会。
薄く切ってパンにのせて食べます。ビールもいっしょに。
100年もの?とかいうチーズも出していただきました。
100年っていうのは大げさでも、50年以上は絶対に経っているそうです。
80年物くらいでしょうかね。
それにしたってビンテージ物です。
そんなに古い物、今まで食べたことありませんでした。
今は亡き叔母が作ってた梅酒とか、それだって20年ものくらいでした。
ビンテージチーズ。色が茶色になってます。
味はすごくしっかりしていて濃厚。
いただいた物の中では一番美味しかったです。
さすがにけっこう固いです。
このダニチーズ、何かに例えるとするとカラスミみたいな感じでしょうか。
カラスミほどコッテリしていませんけど。

でも何でこのチーズ、カビたりしないのって思いませんか?
それこそダニ達の力なんですって。
ダニの身体からは防カビ成分を含む分泌液が出ていて、自分たちの食事をカビ菌に食べられないようにしているのだそうです。
その結果カビないチーズができあがっているんですね。
スローフード認定書
そしてこのダニチーズ、世界のスローフードにドイツから選ばれているようです。
スローフードについてはwikiで検索を。
このチーズでおじさんは村おこしの大事な役をやっているようで、いろいろと忙しかったりするんだそうです。
この村にはこのダニチーズがなければ絶対来ることがなかったはずですから、このチーズは成功しているんでしょうね。
これがチーズを作っているダニ君。
顕微鏡にデジカメの接写で映しています。
あっという間の3時間でした。
昼食もごちそうになりました。
焼いた鳥がはいったヌードルスープ、アジアを意識してみたそうです。
ごちそうさまでした。

今回は妻が全面的に協力、通訳にもなってくれたおかげですべて上手くいきました。
私と博士だけだったらメチャクチャだっただろうね、、、
博士、庭の土を採集中
帰りはツァイツ駅までおじさんが車で送ってくれました。
本当にいろいろとお世話になりました。
おじさんたちとは、会った時から知り合いだったみたいな感じでした。
夏に電話で話しているからもちろんその頃から知っていたのですが、それにしてもすごく楽しい時間を過ごすことができました。
おじさん達と妻は方言が一緒のため、自然と親近感が出るらしいんですね。
同じ興味を持った者同士の会合、横から見せてもらいましたがとても面白かったです。

お世話になりました、どうもありがとう!
私たち夫婦も一つ、チーズをおみやげにいただきました。
チーズのまわりにはダニ君達がしっかり付いています。
顕微鏡で動いているダニ君たちを見てしまった後、何か食べたいって気にならないんですよね。
そこで現在、夏にハレの蚤の市で買った木製の筒に入れて飼育中。
時々ライ麦粉をかけています。
今のところ無事に生存しているみたい。
見えるわけじゃないんですけど、白いライ麦粉が数日経つと薄茶色に変色しているので、活動しているんだなと。
ある程度増えたら大きな入れ物に移し、クゥァークチーズを入れてみよう。
マグデブルガー・ミルベンケーゼができるか!
ちなみに千葉では作家のKさんも飼育中。

後日、元村長から連絡がありました。
当日は彼にとっても素晴らしい一時だったそうです。
撮った写真はCDに焼いて必ず送りますからね。
Würchwitz、またいつか行く機会がありそうです。

博士もお疲れ様。
また会える陽を楽しみにしています。

2014年12月17日水曜日

お見舞い帰国

3週間程日本に帰ってました。
父親が入院したので急遽見舞い帰国です。

今回は私一人だけだったので毎日病院に通いつつ、美味しい物を食べにいこうとか、近所の神社仏閣や美術館、博物館を見てまわろうとか思っていたのですが、実際はそれほど余裕がありませんでした。
毎日だらだらしてるうちに、考えていたことの半分もできない感じで終わっちゃいました。
まあ、そんなもんなんですよね。
日本に住んでいた時だって、いつか行きたいと思っていたところのほとんどに行けなかったんですから。
厳島神社、今回も行って来ました。

父が入院しているのはリハビリ専門の病院で、広島市内の実家から市電に乗って20分くらい。
繁華街に近いところにあり、タクシーでも同じくらいかかります。
病院は午後3時から面会時間となっているので、午前中は広島市内を散策するつもりでした。
現代美術館とか、広島城とか、県立美術館とか、、、
原爆ドームにも行って写真でも撮って来ようとか思っていたのに、、、
毎日母親と一緒に韓国ドラマとか見ちゃったのがいけませんでした。

それでも一人で行動するつもりだったため、2日目に広電のPASPYなるICカードを購入。
東京のパスモやスイカのような物ですね。
このパスピーのおかげで広島市がぐっと身近になった気がしました。
(公社)広島県バス協会より

宇品四丁目と五丁目の間には、宇品ショッピングセンターというすごくレトロな商店街がありました。
今までに何度も近所に来ていたのに、その存在をちっとも知らなかった。
まだこういうの残ってたのって感じで、すごく気になりました。
でも入ったら出れなくなりそうで、ちょっと怖い、、、

慣れるとすごく便利な路面電車
父の見舞いの他、広島ではやらなければならないことがいくつかありました。
どれも順調にこなしすべて上手くいってたのですが、ここでアクシデントが。
私の体調がおかしくなって来たんですね。
帰国1週間前くらいから良く眠れなくなってたんですが、その状態が帰国後も続き、時々ふらつくというか目眩に似た感じがするようになりました。
お見舞いに来た私が病院に行くなんて、病人に余計な心配をかけると思い何とか我慢していたのですが、旅行中は本当に絶不調。
そして出国5日前に、ついに病院へ行くことになりました。

医師の診断はプレッシャーによる脳の働き過ぎから来る寝不足。
簡単に言うと「子供が遠足の前日に眠れないような状態」なんだそうです。
やらなきゃ行けないこと、会わなきゃならない人、ドイツでやり残して来たこと、帰ってからのことなど、考えることが多過ぎて精神的に休めていないんですって。

そして、「もちろんそんな簡単なことではないんですけれど、人間なんてそんなもんなんですよ。だから特に大変な病気になってると思わないでいいです。」と!
何だかすごく腑に落ちるというか、的を得た回答をもらったようで、すごく安心できました。
何よりこの安心が欲しかったのかもしれません。
良いお医者さんに当たって良かった。

広島に居る間は、紅葉で混んでいた宮島と叔母の住む生口島、そのお隣にある愛媛県の大三島へ行って来ました。

ところどころ紅葉が美しかった宮島。
宮島では大聖院もお参りして来ました。
真言宗御室派の大本山、多喜山大聖院水精寺
大聖院では、うすさま明王のお札を買いたかったんです。
実家が東京にある頃からお手洗いに貼られていたお札で、我が家にも欲しいと前から思っていたんですね。
しかし、粗末にしちゃならないとその他の物とは違う棚の上に置いたせいか、実家に忘れて来てしまいました。
暮れに遊びに来る友人に持って来てもらわないと。

大三島では大山祇神社へお参りに行きました。
新しく総門ができていました。

不思議なくらい落ち着ける神社です。
もし境内にカフェとかあれば何時間でもいたくなる、そんな感じの神社です。
次回は午前中から来てゆっくり境内を見てまわろうと思っています。

そしてこの大山祇神社には、源平をはじめ多くの武将たちから奉納された、甲冑や刀をあつめた宝物館があります。
頼朝や義経の鎧(伝)とか弁慶の大なぎなたとか、じつはすごいコレクション(?)なんですよね。
鶴姫の伝説とかもあるし。

広島の後は東京へ出かけました。
東京ではついに、ダニ博士と会うことになりました。
実はダニ博士、12月にドイツのダニチーズ村へ来ることになりました。
そしてその時は「ご一緒に」と誘われました。
その打ち合わせも兼ねて、とりあえず顔を合わせておこうということになったんです。

先の回でうちに泊まりに来た作家のKさん(すでに帰国)と、編集者のHさんも加わり、夕方から博士の研究室に集合しました。
本当に一匹のダニが取り持った縁です。
Kさんはあの後、私が紹介したハレ市の独日協会メンバーの協力を得て無事にダニチーズの村、ヴルヒヴィッツに行って来たんです。
その時に手に入れたチーズ(ダニ付き)を持参して、やって来てくれました。
博士にとっては、念願のチーズ&ダニとのご対面、そして試食!
数日後に現地へ行くことになっていましたが、一足先に「物」を手にすることとなりました。
博士とのダニチーズ村訪問は次回に。
Milben Käse! 写真では見えないけどダニ、いっぱいついてます。
ダニが美味しく作るチーズ、有名な物ではフランスのミモレットがありますね。
ドイツのダニチーズ、みんなの食べてみた感想は、
「しょっぱい」、、、

それとけっこうキャラウェイの味が効いていました。
すごく美味しいってことはなかったのですが、決して悪くないです。
独特の香り、、、というかニオイがありますね。
ママもけっこうキャラウェイを使いますが、ドイツでは人気のハーブなのかもしれません。
チーズにもこのニオイ消しのために使われているんじゃないか、とみんなの意見が一致。

その後、神田の北方中国料理のお店へ出かけました。
懇親会ですね。
Kさん以外初めて会ったとは思えない程、楽しく盛り上がりました。
偶然共通の知り合いがいたり(ハンガリー人)、興味深い話題もいろいろあって、あっという間に5時間くらい過ぎちゃいました。
お店のお料理もすごく美味しく、また行きたいです。

その他、東京では上野の国立博物館へ「日本国宝展」を、六本木の森アーツセンターギャラリーへ「ティム・バートンの世界展」を観に行きました。

国宝展は混んでいましたね。
集められた展示品はどれも素晴らしく、さすがに国宝と指定されるだけの物でした。
何故か今回は書物に心が惹かれました。
「万葉集」とか「後撰和歌集」「土佐日記」など、書かれた文字の美しさにももちろんなのですが、和紙と墨の完成度というか、時代を耐える品質にも感動しました。
その他にも「普賢菩薩像」や「縄文のビーナス」「渡海文殊」、、、どれも本当にすごかった。
おみやげも結構買っちゃった。

「ティム・バートンの世界展」はとても楽しい展覧会でした。
微妙に気持ち悪い可愛らしさ。
もっとゆっくり観ていたかったのですが、やっぱり混んでました。

後半1週間の予定がぎっちりで、体調を崩す程の重圧を心にかけていたと思われる今回の帰国旅行。
ドイツにも無事に帰って来れました。
父親のお見舞いが何よりの目的だったので、ゆっくり会うことができてとりあえずは良かったです。
ただ、ドイツの病院に慣れてしまっているせいか、父の入院している病院の汚さというか、暗い雰囲気にすっかりやられてしまいました。
もっと居心地の良さげな所、なかったんでしょうか?
壁に向かってご飯を食べている姿を見るのは、とにかく寂しかった。
あんな環境では治りも遅いんじゃないかと思わずにいられません。

それから母にiPhoneを購入したこと!これも素晴らしい進展。
機種変更手続きや電話回線の変更、解約など、4時間も某大型電気店にいるはめになったのですが、それだけの価値はありました。
これでドイツからでも病院の父や、実家の母の顔を見て話せるようになりました。
子供たちのことも見せれるし!
日本に滞在中、母のiPhoneを借りていたんですが、慣れると便利ですね。
スマホ、ちょっと欲しくなったかも。

2014年11月8日土曜日

美術館

先日、久しぶりに美術館に行って来ました。
来独中のレース編み作家Kさんがうちに泊まることになったので、マグデブルグを見てまわろうと出かけることになりました。

マグデブルグの美術館は「Kloster Unser Lieben Frauen / 私たちの愛する女性の僧院」という名前です。
「私たちの愛する女性」は聖母マリアのことでもあるようです。
聖母マリア僧院ってとこですかね。
その名の通り昔僧院だった建物が美術館になっていて、雰囲気はすごく良いです。
Kunstmuseum Kloster Unser Lieben Frauen / 2012年5月撮影
ケーテ・コルヴィッツの作品
展示物は大聖堂や僧院にあった物でしょうか、宗教的な作品や、近代の小品、現代作家の作品、そして企画展による作品となります。

建物に入ると中庭があり、回廊で一周できるようになっています。
カフェもあり、キーボードによる生演奏がされていました。
お客さんはたった一人、贅沢ですねー。

美術館内部の回廊。

企画展はまあまあ、でしたね。
100人の大工の音楽、とかいったかな。
30分くらいの映像作品で、観客の周りに釘を打ちまくる大工(?)が百人いるというすごくうるさい作品でした。
地面にモニターが敷かれていて、周りに置かれたスピーカーから音が立体的に出ていました。
常設の宗教作品はどれも素敵です。
その中からいくつかを。
有名な英雄像のひとり





木彫の聖人像が多いです。
前に来た時にあったとても素敵な母子像↓がなかったようですが、見落としたのかな。
2012年5月撮影
それと、ここにはとても美しい女性のブロンズ彫刻があります。


やさしい表情がたまりません

現代作家の作品たちには日本人の作家の物もありました。
セラミック作品が多かったのは、そういった企画展を過去にやったんでしょうか。

やっぱり美術館は良いですね。
作品がもっとたくさんあれば言うこと無しなんですが、小規模なのが残念です。
忘れた頃にやって来たので、けっこう楽しめました。

見終わって外に出ると、ちょうど黄昏時でした。
塔の上にはネオン管の天使が光っています。


美術館の周りにもいろんな彫刻が置いてあり、ゆっくり散策するとけっこう楽しめるんですよね。
時々来よう。