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2013年6月30日日曜日

椅子の修理

家にある椅子があまりにもボロく、座面がへたり切って座るのに支障を来していたため、思い切って修理に出すことにしました。

元々、木枠に木綿のベルトが格子状に張ってあって、その上からクッション製の物を生地で枠ごとくるむように留められていたのですが、ベルトは伸び切っていてすでに張りがなく、更にクッションも今や完全に凹んでいる状態。
たまたま近所に職人さんのやっている店があったので、すべての椅子から座面を外して持ち込みました。

職人さんも「アー、こりゃダメだ、木枠はまだ使えるな」と、くたびれた座面を見るなり言いましたね。
そしてまずは生地選び。
15cm四方くらいのサンプル生地をいくつか見せられましたが、そこから出来上がった椅子を想像するのは非常に難しいです。

店には出来上がったばかりの椅子が置いてあり、その生地が少しくすんだ黄色地に数色のストライプが入ったカラフルな物。
生地だけ見たら絶対選ばなそうな物も、椅子として出来上がると雰囲気があるんですね。
かなり良い感じでした。

そういったものを見てしまうと、ちょっとひねりを入れたくなるというか、意外性にかけてみたくなるというか、、、遊んでみたい気持ちをこらえるのが大変でした。

結局、居間に置いてあるブルーグレーのソファーに合わせて、紺色地に金茶の水玉模様という落ち着いた色合いに決めました。
妻とあーだこーだ言いながら、割と長い間考えていたと思います。
横で見ている職人さんは何を思ってたんでしょう?

そういう時は大体日本語で話すので(いつも日本語なんですけど)、こちらの人は良く妻に「何語話しているの?」と聞いてきます。
そして日本語と答えると、ほとんどの反応が「すごいね!どこで勉強したの?」「日本に行ってたの?」と進み、「どこで知り合ったの?」という流れになるんですね。
お店とかでちょっと話が長くなると、私たち夫婦の出会い話とかになってしまったりするんです。
日本にいた時は妻に「日本語上手ですねー、どこで勉強したの?」ってな感じで話が進み、同じようなことになりましたが、どこの国の人もこの手の話題、好きなんですねー。
まあ、良いんですけど。

生地を選び1週間もすると、職人さんから「出来上がったから取りにおいで」と連絡がありました。
張り替えられた座面はものすごく厚みがあり、とても上品な仕上がり。
枠に張ってあった布は金属製のフレームとスプリングに換えられていました。
こんな感じ
「こうやって修理すれば、古い椅子だってまだまだ長く使えるんだよ」と職人さん。
すべて古い物の方が良いとは言いませんが、確かに家具なんかは昔の物の方が味わいはありますね。
ボロかった椅子が、素敵なアンティーク椅子となりました。
結局家にあるすべての古い椅子を、同じ生地で張り替えてもらうことにしました。


気になる代金ですが、まあそれなりに高ったのですが、出来上がりを見ると納得のいく金額でした。
しかしここで私にとってちょっと感動的な話がありました。
ドイツではこういった家庭の事柄で、きちんとした職人(水道屋、煙突掃除屋、大工、電気工事屋など)、マイスターに仕事を頼み、その代金を銀行など正確に記録が残る機関から振り込んだ場合、確定申告時にかかった代金の何パーセントかが戻ってくるんだそうです。
そうすることにより職人さんを支えているですね。

さすがマイスターの国、ドイツ!

2013年6月27日木曜日

ビルキー

新しいアパートは全室フローリングで、キッチンとバスルームがタイルの床です。
当然ですが畳の部屋とかありません。

ということで家の中用の靴、こちらで言うハウスシューを購入しました。
amazon.de で買ったんですが、そのハウスシューがとても格好良いので紹介します。
見せびらかせてください。

ハウスシュー、日本語にするとそのまんま「家靴」となるのですが、もう暑くなって来たのでサンダルにしました。
ドイツでサンダルと言えば、、、そう、ビルケンシュトックですね。
そのビルケンシュトックからBirki's「ビルキー」という、もとはウォッシャブルラインとしてスタートしたブランドがあります。
本家よりもっとカジュアルな感じですね、値段も安めだし。

今回私が買ったのはBirki's Camden というモデルの、スカル・グレーという商品です。


この Camden というモデル、主に女性用なのか、いろいろ可愛らしいのがたくさんありました。
紫のフエルト地にピンクのブタがアップリケされてたり、赤地に茶色のトナカイ、紺地に茶色のイヌとか、奥さんや子供たちにも買ってあげたいです。

このビルケンシュトック、日本でも人気のドイツの有名ブランドですが、ドイツ国内だとこういった素敵なデザインのシャレたモノがなかなか見つからないんです。
白いだけでお医者さんや看護婦さんが履いてそうなやつとか、いわゆるビルケンシュトックというモデル(ボストン、アリゾナ、フロリダなど)の黒とか茶色とかばかり。
ロンドンや東京のショップで見た格好良いデザインの物が、ドイツのショップではまったく売ってなかったりします。
ビルケンシュトックって国内では未だに健康サンダルメーカーなのかもしれません。

そして時々、驚くほど派手だったり、変な模様がデザインされている残念な物がセールになって店先に並べられてたりするんですね。
そういった不人気商品が妙にハマる時もあるようで、妻は今までいくつか買ってました。

しかし今やインターネットで簡単に探せる時代。
実際ショップには置いてなくても、ネットには見たことないデザインの素敵な商品が扱われてたりしています。
問題なのはサイズですね。
私のサイズ、ドイツでは成人男性として小さい方なので、あまり品揃えがないんです。
だからこそユニセックス商品で骸骨君と出会えたのかもしれません。
もちろんさんざん探したんですけど。

ちょっと予定したよりも高かったけれど、直感的に気に入ったデザインだったし、サイズもぴったり。
家族にも好評だったし、良い買い物でしたね。
ただ、ちょっと暑いかも、、、









2013年6月18日火曜日

LEGO STAR WARS

一昨日から、息子と一緒に LEGO を作ってます。
遊んでいるんじゃありません。片付けているんです。
いつの間にか増えてしまった、レゴのスター・ウォーズ・シリーズ。完成度の高さに改めて感動しつつも、他の種類と混じってしまってパーツが見つからず、なかなかすんなり出来上がってくれません。
ストレスがたまっていくばかり、、、

これ、みんなどうやって保管しているんでしょう?

子供が遊んでたら絶対混じるし、部品もなくなります。
作ったらしばらく遊んですぐにバラし、個別に保存?
出来上がった物がけっこう大きかったりするので、全部は飾っておけないし、これから先も増えていくだろうし。
毎日部屋のあちこちに落ちているレゴを、なるべく見ないように、見なかったことにして我慢していたのですが、もうダメ、限界です。掃除機もかけれません。
「きちんと仕舞えないならもう買わない」と何度も子供には言いましたが、ついつい買ってしまうんですよね。私が好きなんです、スター・ウォーズ。
デパートやamazonで新製品を見ては「次はどれにする?」とか、息子と相談しちゃうんです。

ということで、一度全部作って、何かなくなってしまった物はあるのか調べようということになりました。
とりあえず今のところ5種類が形になったですが、完全に出来上がった、完成したのはたったの1つ!
残り4種類は部品が見つからず、未完。この先心配になってきました。



息子はパーツを見ただけで何の部品か大方わかるようで、彼の判断のもとおおざっぱな分類をしていたんですが、何だかわからない部品も多く、そんなMIX BOXが山盛りで3つもあります。
何種類入ってるんだよ、、、

娘は整理すると言って、組み上がってたミニフィグを全部分解、パーツ状態にしちゃったため、余計に面倒になってたし、、、

本当にレゴ、どうやって保管しよう、、、





profile

旧東ドイツのマグデブルグで、ドイツ人の妻、双子の子供たちと生活しています。
外国での生活で感じたことや気づいたことなどを、子供たちの成長記録とともにゆっくりと綴っていきます。

洪水

私たちの住むマグデブルグ市の最近の出来事を紹介します。

日本でもニュースになったそうですが、中央ドイツで長く続いた雨のため、河川が増水、多くの街で浸水被害が出ました。
マグデブルグはエルベ川の増水でかなり大変だったようです。

先々週の土曜日から日曜日の昼頃にかけてが水位上昇のピークだったようで、普段2m30程しかない水が、7m以上になりました。
日本で水害というと、鉄砲水とか水が一気に上がってくるという印象がありますが、こちらはジワジワ増えていく感じでした。不気味。

ピーク時も数日前から良い天気で、Tシャツに半ズボン姿で大丈夫なくらい暑く、どこかで水害が出ているなんて信じられないくらいでした。
実際、多くの被害が出たのは私たち家族の住む地域とはエルベ川を挟んで反対側で、我家のアパートがある所はまったく問題なし。
道を歩く人達を見てもちっとも危機感とかありません。
ただ、ひっきりなしに聞こえる消防車のサイレンが、普段通りじゃないことを感じさせてくれました。
心配をしてくれた方々、ありがとうございました。私たちは元気です。

そこでにピーク前の土曜日に、どんな状況か確かめるべく自転車でひとっ走り、エルベ川を見に行ってきました。
いやー、すごい水の量!どれだけ雨が降ったんだろうってびっくり。
家から一番近い橋の下にあった遊歩道、完全に水没してました。橋は通れるのですが渡れず通行止め。渡った先に公園があるのですが、池になってて見えませんでした。

増水時のエルベ川
近所の橋から撮影、樹のあるところから手前は河川敷。
これが普段のエルベ川、同じ橋から昨年11月撮影
消防隊員たちと砂袋を手渡しで運ぶボランティアの人たち
現在ではエルベ川の水も大分引いたようですが、路面電車も未だ通れないところがあったり、鉄道もまだまだ完全には復旧していないようです。
子供たちの学校も先週は授業なし(学校に来ても良いけど勉強はやらないよという状態でした)。

自然の力ってすごい。