今度はもっと大きな池にチャレンジしようということになりました。
池の拡大計画を実行するにあたりまず考えたのは、自作するか、それとも前回のように成型品の池を購入するか、ということでした。
ガーテン仲間のほとんどは自作派が多いようです。
大きさや形を自由にできますからね。
そして、自作の池はまず成型品では売ってないくらいデカイです。
昨年金魚をくれた隣の隣のお隣さんは、一番深いところで1m60cmあると言ってました。
いくらなんでも深過ぎなんじゃ、、、
金魚以外の何かも飼っているんでしょうか?
みんな簡単に自作するような感じなのですが、ものすごく大変だと思います。
池の形に土を掘り、まず全体にモグラやネズミ対策のため金網を敷きます。
そして防水シートが破れないように毛布のようなクッション材、または柔らかい砂を敷き、防水シートをぴったりかぶせます。
それからレイアウト。
当初は私たちも自作しようと思っていましたが、それにかかる費用や手間を考えて辞めました。
大変すぎ。
成形品で売ってない程深い池や広い池、必要じゃないし。
そこで、某ホームセンターで売っていた中で一番大きな成型品を買うことしました。
容量が1000 L の池です。
前回のが確か 150 L の池だったので、かなりグレードアップですね。
睡蓮のポットの高さを稼ぐためブロックを置くことにしました。 |
深さは、150 L の池が50cmだったのに対し、新しい池は70cm。
ドイツの冬はおそろしく寒いため、50cmくらいの深さでは底に近いところまで凍ってしまうそうで、魚や植物が死んでしまうという話を聞かされました。
まさか30~40cmも凍るなんて、と私はまったく信じられないのですが、みんなまじめな顔で「うん、凍るよ」と言います。
そのため水深が70cmというのは、必要な深さであり、それくらいなきゃ安全とは言えないようです。
旧池と大きさをくらべると、全然違うでしょう! |
幸い今回の冬は暖冬だったため、マイナス6℃くらいまでしか冷え込みませんでした。
それにしてもけっこうな厚みの氷が確かに出来ていましたね。
やはり湖で普通にアイススケートが出来ちゃう国、あなどれないようです。
子供たちは前から鯉を飼いたいと言っています。
今回の池なら確かに鯉も飼えそうな大きさですね。
でも鯉ってどうなんでしょう?
奴らは睡蓮とか水草の土をほじくり返したり、葉を食べたりするんじゃなかったでしたっけ?
やはりダメですね。
大きな池を持ってる隣の隣のお隣さんは、前に高い鯉を飼っていたガーテン友達がいたけれど鶴にみんな食べられた、と言ってました。
鶴に!
鶴じゃなくても、鷺とかコウノトリとか、カモメとか、外敵になりそうなのいっぱい居そう。
妻は同僚から「池にイモリがいつからか住み着いている」という話を聞いて来て、私たちの池にもイモリを住まわせたいと考えているようです。
もちろんこの考えに子供たちも私も大賛成。
同僚のところにイモリがたくさんいるなら、もらいに行こうという話になってます。
お礼は睡蓮の苗にしましょう。
株分けした物がいっぱいあるし。
日本でイモリといえばアカハライモリですよね。
ペットショップに行けば300円くらいで買えちゃうし、茨城で野生のも見たことがありました。
ドイツのイモリ / Molch (モルヒ) って、どんなんでしょう?
池のイモリとか山のイモリとか、何種類かいるようです。
こんなの↓ですかね?
Teichmolch 池イモリって名前のイモリです。 背びれがギザギザになるのは発情期の雄のようです。 www.lars-ev.de より / Foto: A. Zahn |
こうして新しい池のイメージを頭の中で膨らませているうちに、ホームセンターから池が届きました。
その他にも、砂利や土、ブロック、柵など、自分たちじゃ運べない物を一気に購入。
大仕事の始まりです。
ちょうど妻は仕事の関係で日本に出張中。
ママがハレからヘルプで来てくれているのですが、庭仕事は彼女にとって喜びそのもの。
すごい勢いで作業を進めて行きます。
まるでプロの庭師のような手際の良さ。
私は彼女の言う通りに、とにかく土を掘りまくりました。
まずは旧池の移動。
移転先の場所を決め、穴掘り作業です。
マグデブルグは昔から土の質が良いそうで、掘りながらママはしきりに褒めていました。
移転先が掘り終わったら、旧池の水を掻き出し、睡蓮と金魚(2匹生き延びていました)を別容器に移し、カキツバタなどの植物もとりあえずどかします。
池の底に溜まったゴミや泥を掻き出し、ざっと洗って新しい場所に設置。
前回娘と掘った時には、すごく大変だった覚えがあるのですが、今回はあっという間に終わりました。
バリバリ働くママ。先月肩の筋を手術したばかりなのに、、、 |
そして新たな池のための穴掘り作業です。
こちらには土を掘り進めて行くスコップ(足をかけて力を入れられるタイプ/Spaten)と、そのスコップが掘りつつ崩した土を取り除きキレイに形を整えて行くスコップ( / Schaufel )とあるようです。
最初私が使ったのは掘り進めるスコップ / Spaten。
足を使い深く土を掘り下げて行きます。
上の写真でママが使っているタイプですね。
そして土を取り除くためのスコップ / Schaufel を使って穴の形を整えていきました。
ドイツ語でシャウフェル、シャベルのことですね、きっと。
このシャベル、グリップが太く私には握りきれないんです。
しかも柄を繋ぐ部分の角度から足で踏み込めない形状になっているため、完全に腕のみで使う道具なんですね。
Schaufel / Wikipedia.de より |
大学時代、イタリアの彫刻を専門に扱う鋳造工場へ勉強に行った先輩が、帰国後イタリアと日本のスコップの使い方の違いを語っていたのを思い出しました。
イタリアの鋳造職人達は完全に腕だけで穴を掘り進めていたようで、作業をさせられた先輩は腰を入れられないスコップを使って穴を掘るのに大変苦労し、まったく使えないひ弱な奴と思われたという話です。
なるほど、このようなシャベルで掘らされていたのでは、、、ここでスコップに関してですが、ウィキペディアで調べてみたところ、東日本地域と西日本地域でスコップとシャベル(ショベル)の言い方が違うようです。
私にとってはスコップは比較的大きな物。
シャベルは小さい物ととして使っていました。
これらは東日本地域の言い方のようですね。
しばらく掘ったところで腰が痛くなりました。
そして腕に力が入らなくなってきて、股の筋肉が震えだしました。
ママと二人してへとへとになりながら作業を完了。
一日でほとんど終わらせることができました。
始める前は、今日中に穴掘り出来れば良いねなんて言ってたのですが、池の周りのレイアウトまでやっちゃいました。
身体が痛いはずです。
水を入れられるのはまだまだ先です。
水道を開けてもらうのが今月の24日頃なんだそうです。
ドイツの4月はまだまだ急に冷え込む日があるそうで、5月の頭までは安心できないそうです。
雨が降って自然と水が溜まってくれると良いんですけど。
日本から帰って来る妻が新しい池を見てどんな顔をするか、楽しみです!
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