ページ

2014年11月8日土曜日

美術館

先日、久しぶりに美術館に行って来ました。
来独中のレース編み作家Kさんがうちに泊まることになったので、マグデブルグを見てまわろうと出かけることになりました。

マグデブルグの美術館は「Kloster Unser Lieben Frauen / 私たちの愛する女性の僧院」という名前です。
「私たちの愛する女性」は聖母マリアのことでもあるようです。
聖母マリア僧院ってとこですかね。
その名の通り昔僧院だった建物が美術館になっていて、雰囲気はすごく良いです。
Kunstmuseum Kloster Unser Lieben Frauen / 2012年5月撮影
ケーテ・コルヴィッツの作品
展示物は大聖堂や僧院にあった物でしょうか、宗教的な作品や、近代の小品、現代作家の作品、そして企画展による作品となります。

建物に入ると中庭があり、回廊で一周できるようになっています。
カフェもあり、キーボードによる生演奏がされていました。
お客さんはたった一人、贅沢ですねー。

美術館内部の回廊。

企画展はまあまあ、でしたね。
100人の大工の音楽、とかいったかな。
30分くらいの映像作品で、観客の周りに釘を打ちまくる大工(?)が百人いるというすごくうるさい作品でした。
地面にモニターが敷かれていて、周りに置かれたスピーカーから音が立体的に出ていました。
常設の宗教作品はどれも素敵です。
その中からいくつかを。
有名な英雄像のひとり





木彫の聖人像が多いです。
前に来た時にあったとても素敵な母子像↓がなかったようですが、見落としたのかな。
2012年5月撮影
それと、ここにはとても美しい女性のブロンズ彫刻があります。


やさしい表情がたまりません

現代作家の作品たちには日本人の作家の物もありました。
セラミック作品が多かったのは、そういった企画展を過去にやったんでしょうか。

やっぱり美術館は良いですね。
作品がもっとたくさんあれば言うこと無しなんですが、小規模なのが残念です。
忘れた頃にやって来たので、けっこう楽しめました。

見終わって外に出ると、ちょうど黄昏時でした。
塔の上にはネオン管の天使が光っています。


美術館の周りにもいろんな彫刻が置いてあり、ゆっくり散策するとけっこう楽しめるんですよね。
時々来よう。



2014年11月2日日曜日

ハロウィン

先日ハロウィンでしたね。
各地でいろいろと盛り上がったんだろうと思いますが、私たちの住む地域では、学校が秋休み中だったこともあり、街の雰囲気も去年に比べて何となく盛り上がってないような感じがしていました。
お店では早くから衣装やらグッズやらたくさん売られていて、準備はOKな状態でしたけど。
近所を歩いていても、窓辺やバルコニーなんかに飾られているデコレーションが少ないというか、まったくと言って良い程見かけなかったんですね。

息子の描いたカード
去年のハロウィンは近所の植物園でイベントに出かけたり、学校でもパーティーがあったりと、前々から準備をしていたのですが、今年はそんな話を聞くことも無くいつの間にか当日がやって来た感じでした。
私は午後になって「今日ハロウィンだから夕方出かけるよ」と聞かされ、はじめてもうそんな時期かと思ったくらいです。


前回日本の狐とウサギのお面をかぶり妖怪になった子供たちも、今年はパーティーがないため大した準備をしていなかったようです。
妻がアイルランドに出張した時に買って来た、蜘蛛と犬の着ぐるみっぽいやつを着て簡単に済ませていました。
お菓子をくれた人にあげるお礼のカードはいつの間にか作っていたようですね。
娘のカード

夕方になり急遽ランタン作りにチャレンジ。
ガーテンで収穫したカボチャと何故かズッキーニに絵を描いて、切り抜きは私が手伝い、中身は子供たちが自分で掻き出しました。

キャンドルを入れてベランダに飾りました。
成功ですね、可愛らしいです。
陽も暮れて外がすっかり暗くなった頃、近所にお菓子を集めにまわるってことになりました。
ジャックオーランタンも手伝ったし、自分の役目は終わったなと思っていたのですが、妻に一緒に来いと強く言われ、私も付いて行くことになりました。

外に出てすぐ違和感を感じたんですよね。
窓辺の飾りもそうですが、去年はもっと他の子供たちもウロウロしてたとか、「本当にハロウィンとかやってるの?」と。

始めは勝手に他人の家のチャイムを押す気満々だった子供たちも、「やっていいのかな?」という疑問が湧き出て来たようでした。
家の周りのアパートが並ぶ区画ではまったく行動に出れず、それじゃぁ近所のお金持ちの住むエリアに行ってみようということになりました。
知人宅の玄関ベルを鳴らす娘
その途中に住む知人の日本人音楽家の家の前で、とりあえず知り合いで試してみようとチャイムをならしてみることに。
奥さんは突然予想外の訪問に驚きつつも喜んで迎えてくれて、子供たちにお菓子をくれました。
ありがとう、Yさん、ごめんね。

お菓子をもらったことで少しやる気を取り戻した子供たちは、手造りお礼カードをポストに入れ、一軒家区画に入りました。
しかしハロウィンの空気はまったく無しでしたね。

その区画に住む妻の同僚宅を訪ね、「ハロウィンは明日だよ」と言われました。
マジかよ、、、と同時に、やっぱりね、、、
それでもお菓子はもらってました。

日にちを間違っていたという事実に子供たち、特に娘はショックを受けていたようで、すぐさま着ぐるみを脱ぎ、みんなが可愛いから着ていろと言っても「恥ずかしい」と一気にテンションが落ちてしまいました。
ちょっと可哀想でしたね。
妻はまたしても笑い話を提供してしまったと悔しがっていましたが、内心は子供たちにデマを流して悪かったなって感じで一杯だったようです。
本当に笑い話ですね。
しかし、知り合いの家以外訪ねなくて良かった。


そしてハロウィン当日。
子供たちは妻と一緒にハレへ朝から出掛けて行きました。
私は一人マグデブルグに残り、ゆっくりと気ままにハロウィンの夜を過ごしました。
近所の子供たちも廻って来ませんでした。
来ても居留守をするつもりでしたけど!
やっぱり今年は去年程盛り上がってなかったんですかね。
来年はどうなんでしょう?