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2014年9月19日金曜日

病院

6月のいつだったかに、左足親指の爪を切り過ぎてしまったうえ、端をきちんと切り取らず引っ張って出血させたのですが、それがきちんと治らず痛いのをすっと我慢していたんですね。
そうしたら案の定、ヤバい状態になってしまいました。
ちょっと膿んで腫れちゃったんです。
ヒョウソ爪っていうんでしたっけ?
そこまで酷くはなかったと思うんですけど、先日遂に病院に行くこととなりました。

きっかけはママの家に行ってた時。
キッチンのイスに親指をぶつけてしまったんです。
足の指を何かにぶつけたりするととても痛いものですが(特に小指)、私のリアクションがあまりに大きかったのと、もともと怪我をしているところだったので簡単に出血してしまったため、ママと妻に「見せろ」と。
そして見せた瞬間に、「病院に行け」と告げられました。
その日は日曜だったのですが、救急センターに電話をされすぐに出かけることになりました。

彼女達は「傷からばい菌が入って敗血症になったらすぐに逝っちゃうんだぞ」と、マジで心配しています。
敗血症ってそんな簡単になるもんなんですか?ドイツだとなるの?
心配してくれているのは非常にありがたいことなんですが、病院はできれば行きたくなかったんですよ。
何とか自力で治したかったんですよね。
だって恐いんですもん、病院。

爪をまるまる剥がされるんじゃないかとか、膿んでるところを切開して、、、とか、悪い想像しかできませんでした。
しかもこっちのお医者さん、日本人のお医者さんと比べると繊細さが足りないというか、乱暴そうというか、力一杯やってくれそうだし、、、
おもいっきり偏見なんですが(ゴメンなさい)、考えただけで気分が悪くなってしまいました。

指の痛みより精神的なダメージで弱りつつ病院に行きました。
Krankenhaus St. Elisabeth und St. Barbara / ザンクト・エリザベート救急病院(といわれているようです)
写真は www.señorita.la より
フランケ財団の向かい側にあり、とてもきれいでちょっとしたホテルみたいな病院でした。
日曜日の夕方という時間帯でしたが、それほど混んでることもなく10分程待つだけで診てもらえました。
しかしお医者さんの先生は初老でヤバい感じでしたね。
妻が一通り状態を説明してくれて、先生はそれを「ウン(Ja)、ウン、ウン、ウン」と聞いていたのですが、その反応だけで『この人大丈夫かと、、、』と心配になりました。
靴下を脱いで指を見せろと言われ、指示に従うと「フン、ベッドに横になって」と。
指を数カ所から触られ、「ここは痛いか?こっちは痛いか?」と触診。
先生は触った手を消毒し、「もう良いよ。薬で治すから。靴下履いて良いよ。」と。
「手術無し?」という私の質問に、「あー、なし、なし」と答え、処方箋を書き始めました。

いやー、あのときの助かった感はたまらなかったですね。
病院来て良かったー!と、心から思えました。
同時にこの先生の執刀で手術とかじゃなくて助かったとも、、、

後から妻に聞いた話では、先生が出す薬を選んでいる時に、横にいた看護士がこの場合なら膿を出す◯◯が良いんじゃないですか?と3回も先生に聞いたらしいんですが、「いや、XXでいい、私は◯◯が嫌いなんだ」と言ってたんだとか。

そして先生は選んだお気に入り(?)の薬の説明をしてくれました。
まずは傷につける塗り薬。
なんでもすごい緑色の塗り薬で、つけると何でも緑になっちゃうから、ボロい靴下にボロい靴を履くようにと。
本当はサンダルが良いんだけど、もうこの季節じゃサンダルは寒いから、とも言ってました。
そして化膿止めの飲み薬で抗生物質。
10分弱の診察で処方箋をもらい、途中休日も開いている薬局によって帰りました。

もらった薬がこれ。
塗り薬は緑色じゃなくて黄色になってました。
薬の効果か、みるみる腫れも引き今ではすっかり良くなりました。
まだ完治はしていませんけど。
今回の件で自分の病院嫌いがよくわかりました。
人には「病院行った方が良いよ」なんて簡単に言ってるのにね。
病院慣れしている息子の方がよっぽど肝が据わってます。
彼は採血注射とかしょっちゅうやってるらしく、調子が悪いと自分から病院に行くとか言うくらいです。
見習わなくちゃ。

そして病院と言えば、先の週末マグデブルグの大学病院で60周年のお祭りがありました。
大学病院、とても広いんです。

子供サーカスが来てたり、バンドの演奏をやってたり、救急車や救急ヘリの展示もあったようです。
木工作教室なんてもあったので、ちょっと出掛けて来ました。
どんな人たちがメインになってお祭りを盛り上げていたのかわかりませんが、大学のロゴ入りポロシャツで揃えている人たちがたくさん働いていました。
その他、お医者さんなのか白衣の人たちがいたり、患者さんとその家族と思われる人たちがいたり、子供たちもたくさん来ていましたね。
巨大なすべり台
子供サーカス、全然面白くなかったんですけど、、、

私も子供たちと一緒に「Insekt hotel / 虫のホテル」作りをしました。
インゼクトホテル(英語読みだとインセクトホテルです)は木の箱に枝や藁、穴のたくさんあいたレンガなどを入れたりして作る、虫のホテルなんですね。
農薬や公害、都心などで壊れがちな自然環境の中、少しでも多くの種類の虫を呼ぶことで生態系を自然に近づけるというような目的で作られたアイデアなんだそうです。
ドイツではけっこう普及していて、庭やバルコニーなんかにそれこそ自然に置いてあったりします。
私たちの庭にも前からインゼクトホテルを作るか買うかして、設置しようと話していたので、ちょうど良い機会となりました。
Insekt hotel 、こんな感じに出来ました。

工作世話係のおじさんは私を見ると「日本人か?」とたずね、別に取り出したノコギリを貸してくれました。
なんと日本製。
日本製のノコギリが一番なんですって。
実際良く切れますよね。
インゼクトホテル製作中
子供たちもちょっとした休日のイベントを楽しんだようです。
病院で、なんですけど。



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