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2014年2月20日木曜日

庭の野菜

先日は庭で咲いている花を見つけて喜んでいましたが、畑の場所では野菜も上手く育っていました。
日本に住んでいた頃も妻は近所に畑を借りていて、野菜やらベリーやらかなり気合いを入れて育てていました。
とれたての野菜や果物が食べれちゃう生活が忘れられず、ドイツに引越して来ても庭を借りたと言えるでしょうね。
日本から種もいっぱい持って来ていたし。

そんな彼女が今育てている野菜、一体何があるのかまったく知りませんでした。
畑に関して私は完全にノータッチですから。
庭に来ても意識して畑を見たことなかったような、、、

そんな私の眼をまず最初に引いたのが水菜。
ドイツのスーパーでは売っていないと思います。
こっちだと形が何となく似ているというとルッコラになっちゃう、、、全く違いますよね。
すごく久しぶりに見たというか、むしろ新鮮でした。
水菜
そして青ネギ。
京野菜の九条葱です。
ドイツのマグデブルグで九条葱が育てられているとは、、、

それと、はつかネギ。
これは友人に苗を持って来てもらったんです。
瀬戸内のとある島産。
はつかネギ
まだまだ小さいですが、寒さに負けずがんばって育っています。
ドイツの環境で大きくなるのかな?

そのほかにも、ほうれん草とかがありました。

見慣れない種類で気になったのがこれ↓。

ドイツの種屋さんから注文したんだそうで、パクチョイということだったらしいのですが、これ違うでしょう。
チンゲンサイじゃないですよね?
「何だろうね?」と妻も言ってます。
何だかわかりませんが青菜系野菜ということで。
味の方もまだ食べてないのでわかりません。

それからドイツでは良くサラダで食べる Feldsalat (フェルドザラート)。
小さくて柔らかくて癖がない野菜です。
我が家ではバルサミコに蜂蜜や甘いマスタードを混ぜ、ナッツ系のオイルと合わせドレッシングにして食べます。

日本名はノヂシャとか、マッシュ・サラダというようですが、きっと日本で生えていたら違う種類に見えるような気がしますね。
もっと大きくたくましく育ちそう。
庭では畑の場所以外にも適当に生えていました。

このまま土から引き抜いて、根っこの部分を切り取るだけで食べれちゃうのですが、スーパーで買った物と畑で取れた物とはまったく違いました。
畑の物は葉が肉厚で味も濃く、より美味しい!

このフェルドザラート、本当に小さい野菜なので食べるとなると数が必要です。
先日サラダが食べたくてスーパーで買ったのですが、その時初めて根っこを取るのにけっこう手間がかかることがわかりました。

ドイツは売ってる青物野菜が少ない気がするんですよね。
どうやって食事に野菜を取り入れるか、いつもすごく悩みます。
もちろん私が作れるレパートリーが少ないからもありますけれど。

昨年の秋から借りることになったこのガーテン。
今年は春から種も蒔けるので、妻がどんな野菜を作ってくれるのか楽しみです。


庭の花

先週末、久しぶりに庭、クラインガーテンに行ってみました。
妻や子供たちは普段からちょこちょこ出掛けては、いろいろと様子を見たり野菜をとって来たりしていましたが、私は本当に久しぶり。

ここ数日寒くない日が続いているので、妻は何やら畑でやりたいことがあったようです。
子供たちを外で遊ばせるというのも兼ねてます。
私が行ったのは3時の珈琲を届けるためでした。
子供たちは元気に泥遊び

雪も、分厚くはっていた氷もすっかり溶けていました。
私の睡蓮も今のところ生き延びている様子です。
マイナス10℃を超えたときは、土の中の苗まで凍って枯れてしまうのではないかと心配したのですが、
大丈夫そうでした。
本当ならアパートの地下室に運び込んで越冬させようと思っていたのですが、地下室の鍵を紛失してしまい、現在地下室には入れません。
一回チラッと見たことがあっただけで、入れなくなってしまいました。
どうするんだろう?
鍵屋さんに来てもらうしかないんでしょうけど、、、

ここのアパート、屋根裏部屋や地下室の鍵は古いタイプの物で、作りとしてはすごくシンプルです。
シンプル過ぎて今の鍵屋さんはスペアの型を持ってないんじゃないかと思います。
型を取ってから手造りになるんじゃないでしょうか。
妻はこの件についてあまり考えたくないようなので、私も話題に出しませんが、一体どうする気だろう?
先日はオークションサイトで大量に似たような古鍵を購入していました。
もちろん全部使えませんでしたが、、、
面倒くさいことするよりマイスターを呼んだ方が早いのではないかと、、、
使えなかった鍵たち

久しぶりの庭にはどこから集まって来たのか、ビニールのゴミがけっこう落ちていました。
それも子供たちが以前作ったイーゲルハウス(ハリネズミの家)付近にだけ。
珈琲を届けただけで帰るのも何なので、そういったゴミ拾いをしておきました。

そこで庭にいくつか花が咲いていることに気がつきました。
雪がなくなってから咲いたのでしょうか。
かなり耐寒性のある花たちですね、すごいです。
Primel / サクラソウ
Schneeglöckchen / スノードロップ
このスノードロップ、ドイツ語では「雪の鐘ちゃん」っていう意味ですが、ちょっとした花壇や公園など、気がつくと街のあちこちで咲いています。
中にある花びらに緑色がついていて可愛らしいです。

そしてこれはパンジー。
花が小さいので野生種なんじゃないかとの話です。
Stiefmütterchen
スミレみたいですね。
この季節にも咲いているとは。

Winterling
日本名がわかりませんでしたがこの Winterling もいくつかまとまって咲いていて、とても可愛らしいです。
私は何となくフクジュソウかと思ってましたが、そうではないようですね。
花びらも少ないし、葉の形も違うし。

珈琲のデリバリーサービスで来た庭で寒さに負けず咲いている花たちを見ることができ、なんだかちょっと得をした気分になりました。
ママは「ガーテンは季節でいろいろな楽しみ方があるよ」と言っていましたが、確かにそうですね。
雪と氷の時期は無理にしても、いつ来ても何かしら花が咲いているような庭だったら素敵ですね。
できれば野草種で。

2014年2月12日水曜日

冬休み

先月はマイナス10℃くらいまで冷え込み、屋根裏部屋に干した洗濯物がパリパリに凍るほどでした。
そこまでの寒さを体験したからか、マイナス2℃とかの日でも「今日はあまり寒くないな」などと思えるようになりました。
身体が環境に慣れてきたようです。
小学校の近くにある公園にて

実際の気温よりも冷たい風などで、体感する温度の方が寒さを感じるようです。
子供たちを学校に送る時刻は外もまだ暗く、トラムを待つ間に風が強かったりするとそれはもうつらいです。
子供たちは普段あまり寒がらないのですが、そんな時はさすがに「寒い〜、車が欲しい〜」などと言ってます。

ここのところは毎日暖かく、雪も氷もすっかりとけました。
今日は10日間の冬休み最終日。
休み中は子供たちがママに連れられてハレに行った後、妻も休みをとってハレに行ったので、私は3日ほど一人でマグデブルグに残っていました。
久しぶりの一人きり生活。
生活のリズムは完全に狂いましたが、ゆっくり絵を描くことができました。

一人だとどうしても食事がいい加減になりますね。
一日に一回だけの大量な食事とか、遅い昼食に夜10時過ぎの夕飯とか。
ちょっと胃に負担をかけたようです。
明日から学校が始まるので、再びある程度規則正しい生活が戻ってくることでしょう。
迷いハリネズミ
学校といえば、本格的に雪が降る前日に学校の隣にあるアパートの中庭に、ハリネズミがいました。
冬眠中のはずなのに、起きちゃったのでしょうか。
この時期に出て来たハリネズミを見かけた時は、捕まえて家に持ち帰るとか、暖かい落ち葉の山とかに潜らせるとか、助けてあげたほうが良いんだそうです。
プライベートな庭の中だったことと、カメラと財布が入るくらいの鞄しか持っていなかったため、捕まえるのは断念しました。
でも手でさわったら痛そうですよね。

冬休みに入る前、街の音楽学校から娘がヴァイオリンを習えることになったという連絡がありました。
昨年いろんな楽器を体験するサーキットプログラムというコースに通い、2年目からは子供たちが希望する楽器を習うということだったのですが、希望者が多かったのか、娘の希望するヴァイオリンは空き待ち状態でした。
ホルンを希望した息子の方は待つことなく新学期から習い始めることができたので、半年遅れてのスタートとなりましたね。
「もうバレエも習ってるから、ヴァイオリンとかやらなくてもいいかな」とか言い出して、待つことに嫌気がさして来た頃だったので良かったです。

2回ほど練習日があり、その一つに私も見学することができました。
まともに音を出すことが難しい楽器なため、最初の基礎がとても大事なんだそうです。
両腕を同時反対方向に廻す運動や、右手の指で1、2、3、4とリズムをとりながら左手はテーブルの上をスライドさせ戻ってくると、今度は右手と左手を交代して繰り返すなど、いろいろと楽器を使うこと以外の練習もあるようです。

弓の持ち方もとても細かく教えられていました。
音を出せるようになるまでの道のりが遠く、また音を出せるようになればなったで、自分の納得できる音を追求しだすとキリがないという、非常に厳しい世界ですね。
先生は最初のうちは親も一緒になって練習に協力してあげて欲しいと言ってました。
途中であきらめてやめてしまう子供も多いそうです。

まだ2回しか練習に行っていませんが、今のところ娘は楽しい様子。
いつか練習が苦しくなってくる日が来るのでしょうか。


子供たちがハレに行ってすぐ、娘が借りることになったヴァイオリンが家に届きました。
娘のサイズにあった子供用サイズのヴァイオリン。
とても繊細な楽器なのが見るだけで感じられます。
弾けなくても所有したくなる「物」としての魅力がかなりありますね。

巨匠の残した言葉、「苦悩を突き抜けて歓喜に至れ」というほどじゃないですが、娘にも先にある楽しさを目指して、ある程度は続けて欲しいと思いました。
私が絵を描く隣で、娘がヴァイオリンの美しい曲を弾いてるなんて日が来るかもしれません。
いつの間にか私の部屋が子供たちの楽器練習部屋になっているので、それまでどれほど長い時間苦しい音を聴くことになるかもわかりませんけれど。